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お年寄り・高齢者・シルバーは何歳から?年歳を重ねて受けられるサービスを紹介

高齢の人を表す表現には、「お年寄り」や「高齢者」、「シルバー」、「シニア」などさまざまなものがあります。それぞれの言葉には少しずつ異なる印象があるため、使う側も呼ばれる側も気持ちよくコミュニケーションを取るには、各表現のイメージや、何歳くらいから使われるのかを知っておくことが大切です。
ここでは、高齢の人を表す複数の言葉のイメージと使い方を解説し、高齢の人が受けられるお得なサービスを紹介していきます。

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- お年寄りや高齢者、シルバー、シニアの言い方が違うのはなぜ?
- お年寄りとは何歳ごろから言われる?
- 高齢者・シルバー・シニアは何歳から?
- シニアならではの恩恵も!受けられる割引や特典とは
- 「お年寄り」は70歳以上というイメージがある
お年寄りや高齢者、シルバー、シニアの言い方が違うのはなぜ?

高齢の人を表す表現には、「お年寄り」や「高齢者」、「シルバー」、「シニア」といったものがありますが、いずれも厳密な定義があるわけではありません。そのため、どの表現を使っても間違いではないのですが、多くの人がそれぞれの表現に異なった印象を持っています。
ポジティブなイメージがあるのは「シニア」
「老いの工学研究所」の「高齢者の呼び方に関する調査」では、20歳代から80歳代までの各年代において、高齢者を呼ぶ場合にポジティブに感じる表現を調査しました。その結果を以下に紹介します。
ポジティブだと感じる言葉(年齢別)
| シニア | シルバー | 高齢者 | 老人 | 年寄り | じいさん ばあさん |
どれとも言えない | |
| 20歳代 | 37% | 18% | 3% | 3% | 0% | 21% | 1% |
| 30歳代 | 68% | 10% | 0% | 0% | 2% | 13% | 7% |
| 40歳代 | 63% | 9% | 1% | 0% | 0% | 7% | 19% |
| 50歳代 | 72% | 6% | 2% | 0% | 1% | 5% | 14% |
| 60歳代 | 69% | 5% | 4% | 2% | 1% | 1% | 18% |
| 70歳代 | 65% | 10% | 9% | 1% | 3% | 1% | 11% |
| 80歳代 | 45% | 11% | 20% | 3% | 3% | 3% | 15% |
引用元: 老いの工学研究所「高齢者の呼び方に関する調査」
20歳代から80歳代の各世代において、「シニア」という言い方が最もポジティブに感じられる表現という結果となりました。ただし、60歳代以降はポジティブに感じる人の割合が減少していき、特に80歳代になると半数以下に減少しています。一方、「高齢者」という呼び方をポジティブに感じる人の割合は、上がるにつれて増加しています。
「老人」や「年寄り」はネガティブなイメージを持たれることが多い
同調査では、逆にネガティブな印象を受ける言い方についても調査しています。その結果は次のようになっています。
ネガティブだと感じる言葉(年齢別)
| シニア | シルバー | 高齢者 | 老人 | 年寄り | じいさん ばあさん |
どれとも言えない | |
| 20歳代 | 0% | 0% | 10% | 33% | 55% | 0% | 2% |
| 30歳代 | 0% | 3% | 3% | 52% | 37% | 3% | 2% |
| 40歳代 | 0% | 1% | 5% | 47% | 36% | 4% | 6% |
| 50歳代 | 0% | 1% | 4% | 56% | 31% | 3% | 5% |
| 60歳代 | 2% | 2% | 4% | 45% | 23% | 15% | 8% |
| 70歳代 | 4% | 3% | 5% | 41% | 20% | 19% | 8% |
| 80歳代 | 7% | 3% | 5% | 33% | 16% | 21% | 14% |
引用元: 老いの工学研究所「高齢者の呼び方に関する調査」
20歳代では55%の人が「年寄り」と回答しました。30歳代から80歳代まで、最もネガティブに感じるのは「老人」、次いで「年寄り」となっています。「老人」については、50歳代でネガティブな印象を受ける人が増えていますが、それ以外の年代では、「老人」と「年寄り」はどちらも年代が上がるにつれネガティブな印象は減少していきます。
また、年齢とともに「じいさん」、「ばあさん」と呼ばれることに抵抗を感じる人が増加していき、80歳代では21%の人がネガティブに感じているようです。世代によって呼び方から受けるイメージが異なりますが、高齢者が失礼だと感じる表現は避け、言い換える方が良さそうです。
お年寄りとは何歳ごろから言われる?

では、何歳ごろからお年寄りと言われ始めるのでしょうか。
「70歳以上」になるとお年寄りだと思う人が多い
少し古いデータになりますが、内閣府の「年齢・加齢に対する考え方に関する意識調査結果の概要(平成15年度)」で、「何歳以上の人が高齢者・お年寄りだと思いますか。」という調査が行われたので、その結果を見てみましょう。なお、調査対象者は20歳代から60歳代の男女6,000人です(60歳代は60歳以上も含みます)。
何歳以上の人が高齢者・お年寄りだと思うか
| 年齢 | 割合 |
| およそ55歳以上 | 0.6% |
| およそ60歳以上 | 6.8% |
| およそ65歳以上 | 18.5% |
| およそ70歳以上 | 48.7% |
| およそ75歳以上 | 12.9% |
| およそ80歳以上 | 6.0% |
| 一概には言えない | 6.5% |
| 無回答 | 0.1% |
上記の表より、70歳以上になるとお年寄りだと思う人が48.7%と最も多く、次いで65歳以上が18.5%、75歳以上が12.9%でした。つまり、およそ半数の人が70歳以上をお年寄りと表現することがわかりました。
身体の自由がきかなくなると感じたら「お年寄り」?
同調査の「どのような時期からが高齢者・お年寄りだと思いますか」という質問で、最も回答が多かったのは「身体の自由がきかないと感じるようになった時期」でした。調査結果を詳しく見てみましょう。
どのような時期からが高齢者・お年寄りだと思いますか
| 回答項目 | 割合 |
| 身体の自由がきかないと感じるようになっ た時期 | 39.8% |
| 年金を受給するよう になった時期 | 23.1% |
| 仕事から引退し、現役の第一線を退いた時期 | 12.3% |
| 介護が必要になった時期 | 12.0% |
| 子供などに養われるようになった時期 | 10.4% |
| 配偶者と死別した時期 | 0.5% |
| 子供が結婚・独立した時期 | 0.4% |
※その他・無回答を除く
身体の自由がきかないと感じるようになるとお年寄りというイメージを持つ人が4割弱を占めています。また、「年金を受給するようになる」や「仕事を引退する」時期も、お年寄りと感じるタイミングのひとつになっているようです。
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高齢者・シルバー・シニアは何歳から?

70歳代以降になるとお年寄りと考える人が多いことがわかりましたが、高齢者やシルバー、シニアという表現は何歳ごろから言われるのでしょうか。それぞれの表現について詳しく見ていきます。
高齢者
「高齢者」という言葉は、公的な用語としても用いられていることもあり、一般的な表現方法だといえます。国連の世界保健機構(WHO)は、65歳以上の人のことを高齢者としています。ちなみに、統計局のデータによると、2024年の日本の総人口に占める高齢者人口の割合は29.3%です。
また、70歳以上をお年寄りと表現する人が多いと先述しましたが、内閣府の「平成15年度 年齢・加齢に対する考え方に関する意識調査結果の概要」でも、お年寄りと高齢者はほぼ同じように扱われています。そのため、高齢者も「70歳代以上」と考える人が多いようです。
なお、高齢者に対する具体的なイメージとしては以下のような回答があげられています。
高齢者のイメージ
| イメージ | 割合 |
| 心身がおとろえ 、健康面での不安が大きい | 72.3% |
| 経験や知恵が豊かである | 43.5% |
| 収入が少なく、経済的な不安が大きい | 33.0% |
| 時間にしばられず、好きなことに取り組める | 29.9% |
| 古い考え方にとらわれがちである | 27.1% |
| 健康的な生活習慣を実践している | 11.3% |
| ボランティアや地域の活動で、社会に貢献している | 7.7% |
| 貯蓄や住宅などの資産があり、経済的にゆとりがある | 6.9% |
| 仕事をしていないため、社会の役に立っていない | 6.2% |
※その他・無回答を除く
健康面や経済的な不安があるというネガティブなイメージがある一方で、経験や知識が豊かで時間を気にせず好きなことができるというポジティブなイメージも持たれているようです。
シルバー
「シルバー」はお年寄りのためのものを表すさまざまな言葉の頭に付けられており、「シルバーシート」や「シルバーマーク」、「シルバー人材センター」のような使われ方をしていますが、シルバーという呼び方が何歳から使われるかは、サービスによって異なります。
例えば、シルバーマークについて見てみると、70歳以上のドライバーは運転の際に車体に付けることが推奨されており、75歳以上になると付けることが努力義務とされています。また、シルバー人材センターの会員対象者は、原則60歳以上とされています。シルバーシートに関しては、何歳から利用対象といった決まりは設けられていません。
このように、「シルバー」という呼び方に特別決まった年齢はなく、サービスを提供している企業の考えや利用者の意識によって変わってくるようです。とはいえ、シルバー人材センターが60歳以上を対象としているように、高齢者という言葉よりはやや若い世代を含んでいるイメージがあるでしょう。
シニア
シニアとは、英語で「senior」を指し、「年上のほうの」や「先輩の」、「上位の」といった意味があります。高齢者やシルバーと比較して品のある響きで、前出のアンケートでもシニアという呼び方が最もポジティブな印象を受けるという結果となりました。
また、さまざまな分野の商品やサービスでも、高齢者向けのものをシニア向けと表現していることがよくあります。
- シニアカー:高齢者向けの電動車いす
- シニアグラス:老眼鏡
- シニア住宅:高齢者向けの集合住宅
ほかにも、プロゴルフの50歳以上の選手によるトーナメント「シニアツアー」、映画館で60歳以上の人を対象とした「シニア割引」などもあります。このように、比較的若い世代を対象に使われることもあるため、言う側も言われる側も心地よく感じられる場合が多い言葉になっているようです。
シニアならではの恩恵も!受けられる割引や特典とは

近年の高齢化社会の影響もあり、さまざまな分野で高齢者向けの割引サービスや特典が設けられるようになっています。シニア向けに用意されているサービスを活用して、より充実した毎日を送りましょう。では、ここからは、シニア向けのさまざまなサービスの一例を紹介します。
大人の休日倶楽部 ジパングカード
JR東日本やJR北海道は、男性は満65歳、女性は満60歳以上を対象に、「大人の休日倶楽部ジパングカード」を提供しています。
- JR東日本・JR北海道の切符購入が何回でも30%割引になる
- 全国のJRの切符が20回まで20%または30%割引になる
- 会員限定のお得なきっぷやツアーを利用できる
このような特典があるクレジットカードです。
東京都シルバーパス
東京バス協会は、70歳以上の東京都在住の人を対象に「東京都シルバーパス」を発行しています。シルバーパスがあれば、東京都内の大部分の路線バスと都営地下鉄、都電などに乗車できるようになります。
| 発行費用 | 対象の方 |
| 1,000円 | 令和6年度の住民税が非課税の方 または 令和5年の地方税法上の合計所得金額が135万円以下の方 |
| 20,510円(※) | 上記以外の方 |
※4月から9月に新規で20,510円のパスを購入する方の負担金は半額の10,255円になります
※令和7年(2025年)10月以降、制度見直しまでの措置として利用者負担の軽減を行います。
引用元: トップページ | 東京都シルバーパスのご案内
スマートシニア空割
ANAは、搭乗日当日に空席がある場合、満65歳以上の人はお得な料金で利用できるサービスを提供しています。ただし、ANAマイレージクラブ会員であることが条件です。
TOHOシネマズ
TOHOシネマズは、入場料が通常2,000円のところ、60歳以上であれば1,300円で入場可能になる「シニア割引」を提供しています。
これらのほかにも、さまざまな割引制度が用意されていますので、よく利用するお店でお得なサービスが提供されていないか、公式サイトや店頭などでチェックしてみましょう。
G.G WAON
全国のイオングループは、55歳からの電子マネーとして「G.G WAON」を提供しています。毎月15日のG.G感謝デーで利用すると5%割引のサービスを受けられるというものです。
「お年寄り」は70歳以上というイメージがある

高齢の人を表す表現には、「お年寄り」「高齢者」「シルバー」「シニア」といったものがありますが、「お年寄り」という呼び方は、おおむね70歳以上の人に対して使われることが多いようです。また、最もポジティブな印象の呼び方は「シニア」で、公的な表現としては「高齢者」が用いられています。呼び方によって受け取る側の印象が異なるため、できるだけ相手が心地よく感じる表現選ぶことを心がけましょう。
高齢者を指すさまざまな言葉のニュアンスや、シニア世代が利用できるお得なサービスについて紹介しました。

このテーマに関する気になるポイント!
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老齢年金の受給開始年齢は、何歳からですか?
老齢年金の受給開始年齢は、原則として65歳ですが、希望すれば60歳から75歳の間で繰り上げたり繰り下げたりすることが可能です。繰り上げ受給を選ぶと年金額は減額され、繰り下げ受給を選ぶと年金額は増額されます。
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シルバー人材センターの主な役割は何ですか?
シルバー人材センターは、原則60歳以上の高齢者が、地域社会で働くことを支援する組織です。経験やスキルを活かした短時間・臨時的な仕事を提供し、高齢者の社会参加と生きがいの創出を促進しています。清掃や家事援助、植木の剪定など、多岐にわたる仕事があります。
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