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お年寄り、高齢者、シルバーとは何歳からのこと?歳を重ねてこそ受けられるサービスも
高齢の方を表す表現には、「お年寄り」や「高齢者」、「シルバー」、「シニア」などさまざまなものがあります。しかし、それらの表現から受けるイメージには、それぞれ若干の違いがあるようです。言う方も言われる方も気持ちよくコミュニケーションを取るためには、それぞれにどのようなイメージがあり、だいたい何歳くらいから使われるのかを知っておくことも大切です。
ここでは、高齢の方を表す複数の言葉のイメージと使い方を解説するとともに、高齢の方が受けられるお得なサービスを紹介していきます。
- お年寄り、高齢者、シルバー、シニア|なぜ言い方が違うのか
- お年寄りとは何歳ごろから言われる?
- 高齢者、シルバー、シニアは何歳から?
- シニアならではの恩恵も!受けられる割引や特典とは
- 「お年寄り」は70歳以上というイメージがある
お年寄り、高齢者、シルバー、シニア|なぜ言い方が違うのか
高齢の方を表す表現には、「お年寄り」や「高齢者」、「シルバー」、「シニア」といったものがありますが、いずれも正式な定義があるわけではありません。そのため、どの表現を使っても間違いではないのですが、多くの人がそれぞれの表現に異なった印象を抱いています。
・ポジティブなイメージがあるのは「シニア」
「老いの工学研究所」の「高齢者の呼び方に関する調査」では、20歳代から80歳代までの各年代において、高齢者を呼ぶ際にポジティブに感じる表現を調査しました。その結果を以下に紹介します。
ポジティブだと感じる言葉(年齢別)
20歳代から80歳代の各世代において、「シニア」という言い方が最もポジティブに感じられる表現という結果となりました。ただし、60歳代以降はポジティブに感じる人の割合が減少していき、特に80歳代になると半数以下に減少しています。一方、「高齢者」という言い方については、ポジティブさを感じる人の割合が増加しているのがわかります。
・ネガティブなイメージがあるのは「老人」や「年寄り」
同調査では、逆にネガティブな印象を受ける言い方についても調査しています。その結果は次のようになっています。
ネガティブだと感じる言葉(年齢別)
20歳代では55%の人が「年寄り」と回答しました。30歳代から80歳代まで、最もネガティブに感じるのは「老人」、次いで「年寄り」となっています。「老人」のみ、50歳代でネガティブな印象を受ける人が増えていますが、それ以外「老人」と「年寄り」はどちらも年代が上がるにつれネガティブな印象は減少していきます。
また、年齢とともに「じいさん・ばあさん」と呼ばれることに抵抗を感じる人が増加していき、80歳代では21%の人がネガティブに感じているようです。世代によって呼び方から受けるイメージが異なりますが、高齢者が失礼だと感じる表現は避け、言い換える方が良さそうです。
お年寄りとは何歳ごろから言われる?
では、何歳ごろからお年寄りと言われ始めるのでしょうか。
・「70歳以上」になるとお年寄りだと思う人が多い
少し古いデータになりますが、内閣府の「年齢・加齢に対する考え方に関する意識調査結果の概要(平成15年度)」で、「何歳以上の人が高齢者・お年寄りだと思いますか。」という調査が行われたので、その結果を見てみましょう。なお、調査対象者は20歳代から60歳代の男女6,000人です(60歳代は60歳以上も含みます)。
何歳以上の人が高齢者・お年寄りだと思うか」
上記の表より、70歳以上になるとお年寄りだと思う人が48.7%と最も多く、次いで65歳以上が18.5%、75歳以上が12.9%と続きます。約半数に近い方が70歳以上をお年寄りと表現することがわかりました。
・身体の自由がきかなくなると感じたら「お年寄り」?
また、同調査の「どのような時期からが高齢者・お年寄りだと思いますか」という質問で、最も回答が多かったのは「身体の自由がきかないと感じるようになった時期」でした。調査結果を詳しく見てみましょう。
どのような時期からが高齢者・お年寄りだと思いますか
※その他・無回答を除く
身体の自由がきかないと感じるようになるとお年寄りというイメージを持つ人が4割弱を占めています。また、「年金を受給するようになる」、「仕事を引退する」時期も、お年寄りというイメージとなる境目になっているようです。
高齢者、シルバー、シニアは何歳から?
70歳代以降になるとお年寄りと考える人が多いことがわかりましたが、高齢者やシルバー、シニアという表現は何歳ごろから言われるのでしょうか?それぞれの表現について詳しく見ていきます。
・高齢者
「高齢者」という言葉は、公的な用語としても用いられていることもあり、一般的な表現方法だといえます。国連の世界保健機構(WHO)は、65歳以上の人のことを高齢者としています。ちなみに、統計局のデータによると、2021年の日本の総人口に占める高齢者人口の割合は29.1%です。
また、70歳以上をお年寄りと表現する人が多いと先述しましたが、先に紹介した内閣府の「平成15年度 年齢・加齢に対する考え方に関する意識調査結果の概要」では、お年寄りと高齢者は同じような扱いとなっており、そのため年齢もお年寄りと同様に「70歳代以上になると高齢者」とイメージする人が多いようです。
なお、高齢者に対する具体的なイメージとしては以下のような回答があげられています。
高齢者のイメージ
健康面や経済的な不安があるというネガティブなイメージがある一方で、経験や知識が豊かで時間を気にせず好きなことができるというポジティブなイメージもあるようです。
・シルバー
「シルバー」はお年寄りのためのものを表すさまざまな言葉の頭に付けられており、「シルバーシート」や「シルバーマーク」、「シルバー人材センター」のような使われ方をしていますが、シルバーという呼び方が何歳からなのかについてはさまざまです。
例えば、シルバーマークについて見てみると、70歳以上のドライバーは運転の際に車体に付けることが推奨されており、75歳以上になると付けることが義務付けられています。また、シルバー人材センターの会員対象者は、原則60歳以上とされています。シルバーシートに関しては、何歳から利用対象といった決まりは設けられていません。
これらのことから、シルバーという言い方に特別決まった年齢はなく、サービスを提供している企業の考えや利用者の意識によって変わってくるようです。とはいえ、シルバー人材センターが60歳以上を対象としているように、高齢者という言葉よりは若干若い世代を含んでいるイメージがあるでしょう。
・シニア
シニアとは、英語で「senior」を指し、「年上のほうの」や「先輩の」、「上位の」といった意味があります。高齢者やシルバーと比較して品のある響きで、前出のアンケートでもシニアという呼び方が最もポジティブな印象を受けるという結果となっていました。
また、さまざまな分野の商品やサービスでも、高齢者向けのものをシニア向けと表現していることがよくあります。
●シニアカー:高齢者向けの電動車いす
●シニアグラス:老眼鏡
●シニア住宅:高齢者向けの集合住宅
ほかにも、プロゴルフの50歳以上の選手によるトーナメント「シニアツアー」、映画館で60歳以上の人を対象とした「シニア割引」などもあります。このように、比較的若い世代を対象に使われることもあるため、言う側も言われる側も感触の良い言葉になっているようです。
シニアならではの恩恵も!受けられる割引や特典とは
近年の高齢化社会の影響もあり、さまざまな分野で高齢者向けの割引サービスや特典が設けられるようになっています。シニア向けに用意されているサービスを活用して、より充実した毎日を送りましょう。では、ここからはシニア向けのさまざまなサービスの一例を紹介していきます。
・楽天シニア
「楽天シニア」は楽天グループが提供する、家族の健康寿命をアップすることを目的とした健康生活応援アプリです。
お手持ちのスマホにアプリをインストールし、歩いた歩数が1日4,000ポイント以上になると、決められた場所でチェックインすることで楽天ポイントが1日1ポイント貰えます。また、アプリを通してさまざまなイベントに申し込むことで、参加費の1%分の楽天ポイントが貰えます。
・シニアナナコ
イトーヨーカドーは、60歳以上を対象に、電子マネー「シニアナナコ」カードを提供しています。通常のナナコカードのサービスに加え、毎月15日と25日のシニアナナコデーは5%オフになります。
・大人の休日倶楽部 ジパングカード
JR東日本やJR北海道は、男性は満65歳、女性は満60歳以上を対象に、「大人の休日倶楽部ジパングカード」を提供しています。JR東日本・JR北海道の切符購入が何回でも30%オフになる、全国のJRの切符が20回まで20%または30%オフになる、会員限定のお得なきっぷやツアーを利用できるといった特典があるクレジットカードです。
・東京都シルバーパス
東京バス協会は、70歳以上の東京都在住の人を対象に「東京都シルバーパス」を発行しています。シルバーパスがあれば、東京都内の大部分の乗合バスと都営地下鉄、都電などに乗車できるようになります。料金は2万510円(令和4年4月1日から9月30日まで新規で購入の場合は1万255円)、令和3年1月から12月の税法上の合計所得金額が135万円以下の方と住民税非課税の方は1,000円で購入できます。
参照元:東京都シルバーパスのご案内
・スマートシニア空割
ANAは、搭乗日当日に空席がある場合、満65歳以上の人はお得な料金で利用できるサービスを提供しています。ただし、ANAマイレージクラブ会員であることが条件です。
・TOHOシネマズ
TOHOシネマズは、入場料が通常1,900円のところ、60歳以上であれば1,200円で入場可能になる「シニア割引」を提供しています。
これらのほかにも、さまざま割引制度が設けられていますので、よく利用するお店でお得なサービスが提供されていないか、公式サイトや店頭などでチェックしてみましょう。
・ G.G WAON
全国のイオングループは、55歳からの電子マネーとして「G.G WAON」を提供しています。毎月15日のG.G感謝デーで利用すると5%割引のサービスを受けられるというものです。
「お年寄り」は70歳以上というイメージがある
高齢の方を表す表現には、お年寄りや高齢者、シルバー、シニアといったものがありますが、「お年寄り」という呼び方はおおむね70歳以上の人に対して使われることが多いようです。また、最もポジティブな印象の呼び方は「シニア」で、公的な表現としては「高齢者」が用いられています。呼び方によって受け取る側の印象が異なるため、気持ちのよい表現に言い換えると良いでしょう。
また、2021年の日本の総人口に占める高齢者人口の割合は29.1%と先述しましたが、これは過去最高の割合となっています。身近に高齢の方が増えたという人も多いのではないでしょうか。そんな時、身近の方のために考えておきたいことのひとつが保険です。老後を安心して暮らすには充実した保障を付けておくことが大切です。楽天グループには定期保険や終身保険、医療保険、がん保険、認知症保険など、さまざまな保険商品を提供している「楽天生命」があります。申し込み方法はネットからでも代理店からでも可能。シンプルでわかりやすい保障内容で毎日を安心して生活できるようサポートしてくれます。ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
このテーマに関する気になるポイント!
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お年寄り、高齢者、シルバー、シニアはそれぞれ意味が違う?
いずれも高齢の方を呼ぶときに使う言葉ですが、それぞれから受けるイメージが異なります。ポジティブなイメージを持たれやすいのは「シニア」です。
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お年寄りと言われるのは何歳ごろから?
アンケート調査によれば、70歳以上を「お年寄り」と考える人が多いようです。
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高齢の方向けのサービスはある?
ショッピングや交通、娯楽などさまざまな分野において、高齢の方向けの割引サービスや特典などが用意されています。
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※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
あまり意識したことがなかったけど、高齢者、シルバー、シニアにも印象の違いなどがあるのね!上手に使い分けていきたいわ!