Question
専業主婦でもできる資産運用はありますか?
年齢:50代
未既婚:既婚
子ども:なし
住居:持ち戸建(家族)
職業:専業主婦
世帯年収:600万円~800万円未満
借入有無:なし
ペンネーム:カフェラテ
最近では、少額で投資が行える選択肢が増えてきています。100円から投資信託の積立を始めることや、株式でも1,000円から部分的に購入して買い進められるサービスがあります。自分で購入するタイミングが選べるETF(上場投資信託)は、積立ができないことが多いですが、1万円程度で買えることが多いため、2~3ヶ月に一度、手元資金をまとめて購入を検討するという方法もありますね。
投資がまったく初めてと言うことであれば、毎月の5千円を1つの商品だけに決めて投じるのではなく、少しずついくつかの商品を買ってみて、検討するのも良さそうです。
例えば毎月500円だけ、日本株式の無配当のインデックスファンド(TOPIXや日経225に連動する投資信託)を積立購入して、残り4,500円は貯蓄をしておきます。貯蓄はネット証券口座に連動でき、利息が高い口座を選んで預けておけると良いですね。
毎月の4,500円はそのまま置いておくのも良いですし、金額がまとまったらETFや株式の購入に挑戦してみるのも良いかもしれません。株式については1,000円から部分的に買う以外にも5万円前後で購入できる銘柄もあります。無理に5千円すべてを価格が変動する商品に充てる必要もありません。
1つ注意点としては、カフェラテさんが専業主婦であるということは、やりくりして余ったお金であっても、実際には夫の財産として見なされる点です(5千円の出所が夫の収入からだと見なされるため)。例えば、夫が亡くなった場合、毎月5千円で築いた資産は、夫からの相続財産としてカウントされる可能性が高いです。
相続税の基礎控除額は「3,000万円+600万円×法定相続人」で、配偶者については1億6千万円まで相続税はかかりませんが、自宅や家族の貯蓄と合算すべきものであることは、把握した上で取り組む方が、あとで驚かずにすみますね。
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯金80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです—お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか—(祥伝社)』、『デキる女は「抜け目」ない(あさ出版)』などがある。