Question
アプリでの課金をクレジットカードの後払いにできるのか -
年齢:40代
職業:その他
世帯年収:600万円から800万円未満
ペンネーム:宝生朔來
保有しているカードにもよりますが、クレジットカードは決済を行うタイミングでは、一括払い、分割払い、リボ払い、ボーナス払いなどが選択でき、一括払いや2回までの分割払いでは利息(手数料)がかかりません。既に決済した後に選べる支払い手段としては、後からの分割払い(3回以上)や、リボ払い、スキップ払いなどに変更できる場合があります。後からこれらの方法に変更する場合、通常は利息にあたるような手数料が発生します。
分割払いは、3回、5回など、支払いの回数を指定し、元本と利息(手数料)を支払います。リボ払いは、ひと月に支払いたい金額を指定し、それにあわせた元金と利息(手数料)を支払います。スキップ払いは最長6カ月など支払いを遅らせることができ、その期間に応じた利息(手数料)を上乗せして支払います。いずれも完済までの期間が長いほど、支払う手数料が高くなります。
例えば、3万円を手数料率15%、完済までの期間を3カ月引き延ばす場合で考えてみましょう。
分割払いでは、1回目1万184円、2回目1万250円、3回目1万251円などの支払いを行い、合計685円などの手数料を支払うことになります。リボ払いでは1回目1万308円、2回目1万254円、3回目1万123円などの支払いを行い、同じく合計685円などの手数料を支払うことになります。
スキップ払いでは3カ月後にまとめて3万1,125円を支払い、1,125円の手数料を支払うことになります。
分割払いやリボ払いに比べ、スキップ払いでは返済を進めずに丸々3カ月返済を待ってもらうため、通常、支払う手数料が多くなります。
手数料率や日割り計算、選べるコースの細かい設定の違いなどで、正確な金額は保有しているカードによって異なるため、カードの窓口やマイページなどの試算で確認するのが良いですね。
支払う手数料はそれぞれ少額に見えるかもしれませんが、今回の返済が終了しない間にまた課金がかさんでしまうと、最終的に支払う手数料も多くなり、不利になります。今回、なんとか緩和措置を使わずに払いきってしまうことや、今後はプリペイドカードなどを使い課金し過ぎないようにすることなども、併せて検討すると良さそうですね。
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風呂内亜矢さん
1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。
26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)#なぜたま!』などがある。
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