Question
教育資金と老後資金について
年齢:20代
職業:公務員
世帯年収:400万円~600万円未満
ペンネーム:ちゅん
共働きをされながらお子様を養育し、若くしてまとまった預貯金を準備されてご立派ですね。
足下の生活費は問題がないため、当面使わない予定のちゅんさんの200万円を生かす方法をご検討ということですね。普通預金のままではなく、NISA、iDeCo、積立保険などを検討するのは、普通預金では増えることを期待するのが難しいとお考えだからかと思います。
対して、NISA、iDeCoは確かに増やすことを期待する対象といえます。同時に、減る可能性もあること、また、増えるのには時間がかかる可能性があることを踏まえる必要があります。そのため、今検討されている200万円が、本当に向こう10年や20年、手をつけなくても済むお金なのかを熟考する必要があります。手をつけずに済む金額が200万円のうち50万円くらいまでかな?と思われる場合、その範囲内だけで試してみるのが良いかもしれませんね。
NISAの場合、その範囲を決めることが比較的容易です。一般NISAの場合年間120万円を最長5年間、つみたてNISAの場合年間40万円までを最長20年間、非課税で運用できますが、月々100円からの積立投資なども選択でき、売却して現金として手元に戻すタイミングも自由です。
iDeCoの場合は、投資だけでなく預貯金や保険など、元本確保型の商品が選べる一方で、基本的には月5,000円以上の決まった金額を拠出し続ける必要があることや、原則60歳までお金を引き出せないこと、拠出をやめても月66円+αなど少額ではありますが手数料がかかり続けることなどの制約があります。もしもここ数年の間で使いたい予算を充ててしまうようであれば適当ではありません。逆に60歳まで確実に拠出を続けられそうな金額が見えれば、検討しやすくなります。例えば、毎月5,000円×12ヶ月×30年=180万円なのでちゅんさん名義の200万円の中や、今後の収入を加味してどうにかなる!と考えてよいのかどうか等の検討ですね。本当にその180万円などは今後30年間で手をつけることがなさそうかをチェックすることになります。
積立保険など保険による貯蓄は、支払う保険料の一部を保障を得ることにも使ってしまうため、貯蓄という点では効率的ではありません。しかし、預けたお金を当初の予定通りの期間置くことができたら、一定の約束の範囲内でやや増えたり、保障を得ながら預けた金額を守ることができる利点はあります。ただ、既にドル建ての保険商品で貯蓄を一部されているため、効率の面を考えるとこれ以上は増やさなくても良いかもしれません。
逆に、ちゅんさんに万が一のことがあった場合や、ご主人に万が一のことがあった場合に備えて保障は十分なのかはチェックをされた方が良いかもしれません。一般的には「(年収の3倍)+(子供1人あたり1,000万円程度)ー(既にある預貯金)」程度の備えがあると安心とされています。当面は掛け捨てなどの保険で保障を備え、貯蓄が十分にできたら減額や解約をするなどという選択もあります。
預貯金をより増やすことや投資へ挑戦することは、ご主人の今後の働き方が見えてからでも良いかもしれません。手元にすぐ動かせるお金があることで広がる選択肢もあるため、焦ることなく検討していけると良いですね。
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1級ファイナンシャル・プランニング技能士、CFP認定者、宅地建物取引士。26歳のとき、貯蓄80万円でマンションを衝動買いしたことをきっかけに、お金の勉強を始める。現在は自宅を含め夫婦で4つの物件を保有し賃料収入を得ている。2013年ファイナンシャルプランナーとして独立。現在はテレビ、ラジオ、雑誌、新聞などで「お金に関する情報」を精力的に発信している。 著書に『その節約はキケンです お金が貯まる人はなぜ家計簿をつけないのか(祥伝社)』、『ほったらかしでもなぜか貯まる!(主婦の友社)#なぜたま!』などがある。
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