温かい湯に浸かりながら銀世界を眺める。公共交通機関を使って行ける「雪見露天風呂」プラン2つ
新潟県 赤倉温泉 赤倉観光ホテルでホテルステイ満喫とちょい飲みコース
もう1つの旅の目的地は、新潟県妙高市の赤倉温泉にある温泉付きのリゾートホテル「赤倉観光ホテル」です。
東京駅からは新幹線を使って長野駅まで約2時間、しなの鉄道に乗り換えて40分ほど。充実のホテルステイの後には、駅ビルでのちょい飲みも楽しめます。私が12月下旬に行ったときの様子とあわせてご覧ください。
雪景色の妙高山を背にまるで海外のようなおもむきのホテル
予約制の送迎バスでホテルに向かいます。
妙高高原の駅前には雪はありませんでしたが、標高1,000メートルに位置する赤倉観光ホテルの周辺はすっかり雪景色。
写真提供:赤倉観光ホテル
妙高山を背にして建っている赤い屋根のホテルは、なんとなくスイスのホテルを思わせる雰囲気でとても素敵です。
部屋でもラウンジでも飲み物をゆったりと楽しめる
この日は「お部屋おまかせ」のプランで予約していましたが、案内いただいたのは本館にある広めのツインルームでした。
室内は暖かみのある茶系のファブリックで統一されていて、窓際には座り心地の良いソファもあります。
ラウンジでは、14時から17時までアルコールを含むドリンクサービスがあります。生ビール、赤・白・スパークリングワイン、オリジナルカクテル、コーヒー、紅茶などが無料でいただけるのです。
柿の種やチーズなどのちょっとしたおつまみの提供もあり、ラウンジの雰囲気もいいので、夕食前の時間はお酒を飲みつつ、持参したタブレットで読書をして過ごしました。
標高1,000メートルにある露天風呂から見る雪景色
さて、赤倉観光ホテルの雪見露天風呂です。「SPA&SUITE棟」という、今回宿泊した本館からは少し離れた棟にあります。2009年に新築された新しい棟で、館内はゴージャスな雰囲気。
写真提供:赤倉観光ホテル
男女別の大浴場にはそれぞれ露天風呂があり、標高1,000メートルからの雪景色が楽しめます。
写真提供:赤倉観光ホテル
赤倉観光ホテルの露天風呂は「雲海が眺められる露天風呂」としても有名です。ただし、冬は雲海が出る確率はやや低めかもしれません。それでも空気が澄んでいるので、晴れていれば遠くの山並みが美しく見え、眼下に野尻湖を眺めることができます。
すばらしいのは景色だけではありません。妙高山の中腹から自然湧出している源泉は「カルシウム・マグネシウム・ナトリウム硫酸塩・炭酸水素塩温泉」で、「硫酸塩泉」と「炭酸水素塩泉」の両方の成分を持つ美肌の湯です。すべてかけ流しで使用されています。
予約制の貸切風呂にも来てみました。無料で利用できるのがうれしいですね。
絶景露天風呂もいいですが、1人きりでゆったりと、極上のお湯を楽しむのもまた良いものです。
ホテル内の落ち着いた雰囲気のレストランでクラシックなフレンチを楽しむ
お風呂に入ったりお酒を飲んだりしているうちに、夕食の時間に。赤倉観光ホテルでは、館内にあるいくつかのレストランで夕食をいただくことができます。
私は本館にある「メインダイニングルーム ソルビエ」での夕食を予約していました。クラシックなフレンチをいただけるレストランで、じゅうたんや椅子のファブリックを赤でそろえた、落ち着いた雰囲気のダイニングルームです。
グラスでいただけるワインの種類が多く、私は「スパークリングワイン、白ワイン、赤ワイン」の3グラスのペアリングセットでお願いしました。料理とお酒の進み具合に合わせて次のワインを提供いただけるし、都度丁寧にワインの説明をしていただけるのもうれしい。
前菜の「新潟やわ肌ネギのマリネと佐渡産おけさ柿のサラダ仕立て」は、じっくり焼かれたネギがとろりと柔らかく、柿に負けないぐらいの甘さで驚きました。
紅ズワイガニをキャベツで巻いたファルシィにはブルーチーズのソースが添えられています。蟹の旨みが濃い…。妙高高原は海に面した上越市に近いので、実は魚介も新鮮でおいしいのです。
焼きたてパンはホテル内のベーカリーで焼き上げたもので、バターも上質なものがたっぷりと添えられています。
肉料理は、和牛フィレ肉にフォアグラのポワレをあわせたロッシーニをお願いしました。フィレ肉もフォアグラもかなりのボリュームで、マデラワインという赤ワインを使ったソースでいただきます。フォアグラの上にはトリュフが乗っており、これぞフレンチ! という重厚なメイン料理を楽しみました。
デザートをチーズの盛り合わせに変更することもできますが、これ以上お酒は飲めなそうなので、デザートの「越後姫とフランボワーズのソルベ」をいただきます。
さっぱりといただけるデザートの後はコーヒーとマカロンでフルコースを締めくくりました。
和洋バイキングとスパークリングワインの朝食の後は、カフェやショップでゆったりと
翌朝は、和洋バイキングの朝食を。
スパークリングワインをいただいて、朝からいい気分に。焼きたてのフレンチトーストもおいしくいただきました。
チェックアウトをして、あえて余裕を持った時間に駅までの送迎車を予約します。その間にホテルの施設を楽しんでみます。
まず、カフェテラスでケーキとコーヒーをいただきます。この日はあまり天気がよくなかったのですが、晴れていればカフェテラスからもすばらしい景色が楽しめます。
ホテルメイドのおいしいケーキをいただいて一息ついた後は、併設のショップを眺めたりするのもおすすめです。館内のベーカリー製のパンや焼き菓子はどれもおいしそう。
ホテルのオリジナルグッズなども販売しています。文房具など、なかなかセンスがよくて素敵なのです。
赤倉観光ホテルには絶景を眺めながらお酒を楽しめる「アクアバー」やスパ施設などもあり、1泊ですべて楽しむのは難しいほど。なるべく早めにチェックインして翌日はゆったりチェックアウトし、ホテルステイを満喫したい宿です。
帰りの新幹線に乗る前に、長野駅駅ビルでちょい飲み
妙高高原駅から、しなの鉄道で長野駅に向かい、新幹線で東京に戻ります。このときにあえて少し遅めの新幹線を予約しておいて長野駅の駅ビルMIDORIでちょい飲みを楽しみます。
3階のレストラン街「おごっそダイニング」には、蕎麦屋さんなど昼から食事とお酒を楽しめるお店がいくつもあります。中でも私のおすすめは、ソースカツ丼で有名な「明治亭」です。
ホテルでしっかり朝食をいただき、ケーキまで食べたのでボリュームたっぷりのソースカツ丼はさすがに苦しいかも…ですが、こちらのお店、一杯飲めるおつまみメニューも豊富にそろっているのです!
まずは「おまかせおつまみ4種盛り」と「好きなアルコール1杯」がセットで1,000円の「ちょい飲みセット」を。
アルコールは「よなよなエール」を選びました。お酒がすすむおつまみと一緒にビールを飲み干します。
それから地酒のぬる燗と一緒に「信州産白樺若牛のローストビーフ」を。白樺若牛は、赤身肉がおいしいブランド牛だそうで、脂っこくなくさっぱりとしているけれど旨みがしっかりあるおいしいローストビーフでした。
ちなみに明治亭では、お腹が空いていればもちろんソースカツ丼がおすすめなのですが、馬刺を丼にした「桜丼」も大変おいしいです。
明治亭を出た後、もう少し時間があればMIDORI2階のおみやげ屋さん「信州くらうど」へ! こちらは信州の日本酒とワインを販売しているショップ。併設されている「醗酵バー醸」ではその日おすすめのお酒を立ち飲みでいただくことができます。
好きなお酒を3種類選んで利き酒セットにできたり、ドライフルーツなどちょっとしたおつまみも販売したりしています。
また、こちらのお店で提供している「甘酒ソフトクリーム」が大変おいしかったです。お酒が苦手な人はソフトクリームを目当てに行ってみるのもいいかもしれません。
新潟県の妙高高原に来たはずだけど、最後に長野のお酒も楽しめました。ほろ酔いで帰れる幸せを噛みしめつつ、新幹線で東京に戻るのです。
旅を楽しくするコツは「雪景色を求めていても、あえて雪景色を期待しないこと」
東北地方と甲信越地方で2つのプランを紹介しました。首都圏からもっと気軽に足を運べるエリアにも雪見露天風呂を楽しめる宿はあります。ただし、年によっては雪が少なかったり、雪のある期間が短かったりします。
今回紹介したのは、どちらも標高が高い山あいの宿で、例年1月下旬から3月上旬ぐらいまでは、高い確率で雪見露天風呂を楽しむことができると思います。「この記事を参考にぜひ雪見露天風呂を楽しんでみてくださいね」 と書いてこの記事を終了したいのですが、最後にちょっとだけアドバイスをさせてください。
冒頭で「雪見露天風呂を求めて旅をしたことがない」と書きましたが、実を言うと私は、雪景色や紅葉、桜など「その季節ならではの景色を見ることを目的とした旅」は計画しないようにしています。
景色の美しさは天候や時季に大きく左右されるので、思い描いていた景色が見られないこともよくあります。そのために旅の思い出が色あせてしまうのはもったいないことだなと思うのです。
だから私の目的は常に「おいしいご飯を食べていいお湯に浸かること」で、景色は二の次にしています。「期待してなかったけど雪景色が(紅葉が、桜が)すごくきれい!なんてラッキーなの!」ぐらいのスタンスで景色と向き合うのが、自分には合っていると思っています。
今回ご紹介した温泉宿も、そんな風に「おいしいご飯といいお湯」を求めて宿泊し、たまたま「温泉に浸かりながらいい感じの雪景色が見られた」宿です。
「もっと雪が映える宿があるのに!」と思われた方もいるでしょうし「紹介された宿に泊まったけど、天気が悪くて(あるいは雪が少なくて)雪景色が楽しめなかった」ということも、あるかもしれません。
ですがどちらの宿も、冬に限らず何度も宿泊して常に大満足を得ている宿ですので、ぜひ、おいしい食事と温泉とすばらしいサービスを味わっていただきたいです。それでもし、雪景色まで楽しめてしまったら、それはすばらしい幸運です。
新型コロナウイルスの感染予防をしつつ、この冬に久々に遠出してみたいと思っている方の、参考になりましたら幸いです。
施設情報は2022年12月現在の情報にもとづいています
編集:はてな編集部
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
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