法人カードには、分割払いに対応しているものと対応していないものがあります。分割払いに対応している法人カードであれば、支払いのときに分割払いを選択することが可能です。

ただし、分割払いに対応している法人カードであっても、店舗側が分割払いに対応していないことがあります。その場合は1回払いしか選択できないので注意しましょう。

分割払いに対応している法人カードで分割払いをすると、キャッシュフローを改善できることがあります。

例えば、取引先からの入金が遅れているなどの理由でキャッシュフローが一時的に滞ったとき、分割払いで直近の支払いを軽減できれば手元の資金にある程度余裕を持たせることができます。

売上が一時的に悪化したときなども、分割払いで支払い額を調整すれば資金繰りのトラブルを回避しやすくなるでしょう。

分割払いは良いことばかりではありません。場合によっては、分割払いを選ばないほうが良いこともあります。分割払いが可能な法人カードを選ぶときには、特に次の2つのポイントに注意しましょう。

• 選択できるクレジットカードが限られる
• 手数料が発生することもある

それぞれの注意点について説明します。

分割払いに対応している法人カードは限られています。また、同じカード会社の法人カードであっても、分割払いに対応しているかどうかは法人カードの種類によっても異なります。

そのため、分割払いができるか否かの観点で法人カードを選ぶと、期待する付帯サービスの提供を受けられない可能性があります。

法人カードで支払うとき、1回払いを選択すれば手数料がかかりません。しかし、分割払いは手数料がかかることがあります。

分割払いするときは、分割回数を減らし、できるだけ短期間で支払いを終えることが大切です。支払い回数が多いほど手数料は増える傾向にあるため、少しでも早く支払い、手数料を減らすことで支払いの負担を軽減しましょう。

分割払いすると1回あたりの支払い額を抑えることができるので、キャッシュフローの改善に役立てられるというメリットがあります。

一方で、法人カードの利用可能額が把握しづらくなり、かえって資金管理が複雑になってしまう場合があります。また、分割払いを選択すると手数料が発生することもあるため、利用金額以上に金額を支払う可能性も生じます。

 
手数料がかからないようにクレジットカードを利用するならば、支払い方法は1回払いがベストです。また、1回払いならカード払い分を口座引き落とし設定にしていれば、その引き落としのタイミングが1回のみになるため、資金管理がシンプルになるというメリットもあります。