店舗によっては、車の購入にクレジットカードを使用できる場合があります。車検などの料金についてもカード払いが可能なケースがありますが、自賠責保険料や自動車重量税などの法定費用に関しては、現金払いが原則となっていることにご留意ください。

なお、カード払いに対応している場合であっても、新車に関しては購入代金の一部（頭金など）についてのみカード払いを認めている店舗が多数であり、全額をカード払いできるケースは少ないことを認識しておきましょう。

車の販売価格は高額です。そのため、販売店がカード会社に支払う手数料も大きくなります。例えば手数料が「売上の5％分」とされている場合、150万円（税込み）の車両費をカード払いで取り引きしたときにかかる手数料は75,000円になり、その分店舗側の利益が少なくなってしまいます。

このような事情から、カード払いには対応していない店舗も存在します。カード払いを検討している方は、あらかじめ各店舗に対応の可否をお問い合わせください。

以下は、車を購入するときにクレジットカードを使用できる事例です。

• 頭金や一部の代金を支払う場合
• 中古車を購入する場合
• レンタカーやカーシェアリングの場合

それぞれについて詳しく説明します。

上述したように、新車に関しては、全額をカード払いすることに対応していない店舗が多いものの、一般的に一部の代金（頭金など）についてなら、カード払いを認めるケースがあります。

どの程度の金額・割合までカード払いが可能なのかは店舗ごとに異なるので、詳細については電話などで各店舗にお問い合わせください。

中古車の価格は新車よりも割安なため、新車の場合よりもカード払いに対応している店舗が多い傾向が見受けられます。ただし、対応している国際ブランドや支払い回数などの条件が店舗によって異なることにご留意ください。店舗の公式サイトを確認し、不明な場合は電話などで問い合わせましょう。

なお、店舗によっては、中古車であってもカード払いを行えない場合や、手付金のみカード払い可、残りは銀行振込またはオートローンという場合もあります。

車の購入ではありませんが、レンタカーの利用料金についてはカード払いが原則となっています。また、カーシェアリングの利用料金に関しても、クレジットカードで料金の支払いを行う場合が多いことを覚えておきましょう。

なお、事前に専用サイト経由でカード払いを行って、各業者のレンタカーを借りることが可能なサービス（例えば、「楽天トラベル」など）もあります。

以下は、クレジットカードで車を購入するメリットです。

• クレジットカードのポイントが進呈される
• 支払い方法を選択できる

それぞれについて詳しく説明します。

カード払いを行うと支払い金額に応じてポイントが進呈される場合があります。一般的に車の価格は数十万円（税込み）以上になるので、大量のポイントを獲得することが可能です。

例えば、還元率が1％のクレジットカードで30万円（税込み）を支払った場合、3,000円相当のポイントが進呈されます。

1回払い・分割払い・リボ払いなど、さまざまな支払い方法を選べることも、カード払いの魅力です。ただし、支払い方法によっては、手数料がかかる場合があります。

分割払い手数料やリボ手数料を負担したくない方には、手数料が発生しない1回払いがおすすめです。支払いの負担を分散したい（月々の返済額を少なくしたい）場合は、分割払いやリボ払いを選択することも検討しましょう。

また、「オートローン」と「分割払い・リボ払い」のどちらを利用すべきかの判断は、ケースによって異なります。ローンの金利と分割払い・リボ払いの手数料を比較したうえでお選びください。

クレジットカードで車を購入するときは、以下の点にご注意ください。

• 手数料を上乗せされるケースがある
• 分割払いやリボ払いの手数料を把握する
• あらかじめ利用可能額を確認しておく

それぞれについて詳しく説明します。

通常、カード払いにおいては、消費者側が決済手数料などを負担することはありません。しかし、店舗によってはカード払いを行うと、別途「決済手数料」などが上乗せされるケースがあります。

カード会社と店舗の契約によって禁止されている場合があるので、「決済手数料」などが請求されたのであれば、カード会社に請求が妥当であるかどうかを確認しましょう。

もし分割払いやリボ払いを選択するときは、手数料が発生する場合がある点に注意しましょう。

車の価格は高額なので、長期間返済を続けると、手数料を含めたトータルでの返済額も大きくなってしまいます。

そのため、分割払いやリボ払いの場合は総額いくら支払う必要があるのかを把握しておきましょう。事前に返済シミュレーションを行って、しっかりと返済計画を立てることが重要です。

車は高額商品なので、カードの利用可能額がどのくらいなのかを把握しておく必要があります。店舗がカード払いに対応していても、クレジットカードの利用可能枠が不足している場合、購入できないことがあります。

なお、利用可能枠が足りない場合は、増枠申請を行うことも可能です。審査が必要になりますが、購入時期が決まっており利用可能枠を確保しておきたい場合は、増枠を検討してみましょう。

カード払いには、「ポイントが進呈される」「支払い方法を選べる」といったメリットがあります。車を購入するときは、現金払いではなく、カード払いを行うことも検討しましょう。

ただし、カード払いの可否は店舗によって異なります。全額ではなく一部の金額のみカード払いを行える場合や、特定のクレジットカードしか使用できない場合があることにご留意ください。