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クレジットカードの年会費はどの勘定科目に入る?仕訳例や注意点も解説
ここでは、クレジットカードの年会費を経費として計上できることを詳しく解説したうえで、「どのような勘定科目を使用すれば良いのか」「仕訳の具体例」「注意すべき点」もご紹介します。事業でクレジットカードを使用している方は、ぜひ参考にしてください。
- クレジットカードの年会費を経費として計上できるケース
- クレジットカードの年会費の勘定科目と仕訳の例
- クレジットカード年会費の消費税の仕訳
- クレジットカードの年会費を経費として計上するときの注意点
- 勘定項目と経費計上の注意点を理解して仕訳を行おう
クレジットカードの年会費を経費として計上できるケース
クレジットカードを事業で利用している場合、年会費を経費として計上できることをご存じでしょうか。以下で、法人カードを利用している場合と、個人事業主が一般カードを事業で利用している場合について、詳しく説明します。
法人カードを利用している場合
法人カードを利用している場合、法人カードの年会費も会計処理の対象とされます。年会費を、そのまま経費として計上できることを覚えておきましょう。
また、法人カードの年会費を計上する勘定科目は、いくつかの種類から選ぶことが可能です。
個人事業主が一般カードを事業で利用している場合
個人事業主の場合、法人カードではなく、一般カードで事業用の物品・サービスを購入している場合もあるでしょう。一般カードであっても、事業で利用しているのであれば、年会費を経費として計上することは可能です。
ただし、年会費を「家事(プライベート)で利用した割合」と「事業で利用した割合」に按分(あんぶん)したうえで、事業で利用した割合に対応した金額のみ計上できます。ちなみに、このような経理処理を「家事按分」と呼びます。
例えば、年会費1万円(税込み)のクレジットカードで年間100万円の商品・サービスを購入したときに、内訳が「プライベート用途が30万円、事業用途が70万円」だった場合、年会費1万円(税込み)の70%分の「7,000円」を経費として計上できます。
クレジットカードの年会費の勘定科目と仕訳の例
クレジットカードの年会費を経費として計上する場合、以下に示す3種類の勘定科目のいずれかを使用できます。
- 支払手数料
- 諸会費
- 雑費
以下、「楽天ビジネスカードで年会費2,200円(税込み)を支払っている方が、税込経理方式で経理処理をする場合」について、上記の3種類の勘定科目を用いて仕訳をする方法を説明するので、経理処理を行う際の参考にしてください。
あくまでも「楽天ビジネスカード」を利用している場合の例です。他社のビジネスカードを利用している場合は、適宜、数字を入れ替えてください。
支払手数料として仕訳を行う場合
クレジットカードの年会費を「クレジットカード(および、優待特典や付帯サービス)を利用するための手数料」もしくは「クレジットカードを管理するための維持費」と捉えれば、「支払手数料」の勘定科目を用いることが可能です。
仕訳の例は、以下のようになります。
諸会費として仕訳を行う場合
クレジットカードの年会費を「クレジットカード会員になるための会費」と考えて、「諸会費」の勘定科目を用いることも可能です。この場合、仕訳は以下のようになります。
雑費として仕訳を行う場合
クレジットカードの年会費以外に、適切な勘定項目がない場合は、「雑費」の勘定科目を用いることも可能です。仕訳の例は、以下のようになります。
個人事業主の場合、「雑費」として処理するケースがあることを覚えておきましょう。
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クレジットカード年会費の消費税の仕訳
クレジットカード年会費の消費税は、「仕入税額控除」の対象になります。なお、仕入税額控除とは、生産・流通の過程で支払いが行われるたびに発生する消費税の累積(多重課税)を解消するための仕組みです。
「楽天ビジネスカードで年会費2,200円(税込み)を支払っていて、勘定科目として支払手数料を使用し、税抜経理方式で経理処理をする場合」の仕訳の例を示します。
楽天ビジネスカード以外を利用している場合は、そのカードの年会費の金額で処理を行いましょう。
クレジットカードの年会費を経費として計上するときの注意点
以下は、クレジットカードの年会費を経費として計上するときに注意すべき点です。
- 毎年同じ勘定科目を使用する
- 年会費が3万円以上の場合は請求書を5〜7年間保管しておく
それぞれについて詳しく説明します。
毎年同じ勘定科目を使用する
クレジットカードの年会費の勘定科目は、「支払手数料」「諸会費」「雑費」から選択できます。
ただし、いずれかの勘定科目に設定したら、翌年以降も同じ勘定科目を使い続けましょう。毎年のように勘定科目を変更すると、年度を跨いで帳簿を見るときに帳簿の内容を理解しにくくなってしまうのでご注意ください。
年会費が3万円以上の場合は請求書を5〜7年間保管しておく
個人事業主で消費税免税事業者の場合、請求書などの保管期間は、所得税法によって「5年間」と定められています。
ただし、「帳簿」の保管期間は「7年間」とされているため、可能であれば請求書類も一緒に7年間保管しておくほうが良いでしょう。書類ごとに保管期間を変えると、保管しておく必要があるものまで間違って処分してしまうリスクが生じます。
なお、法人の場合は、請求書などの保管期間が「7年間」とされていることを覚えておきましょう。また、2022年10月時点では「支払い対価が3万円未満の場合」に関しては、請求書などを保管せず、「帳簿への記載」だけで仕入税額控除が可能です。
勘定項目と経費計上の注意点を理解して仕訳を行おう
クレジットカードの年会費の勘定科目には、「支払手数料」「諸会費」「雑費」のいずれかを用いるのが一般的です。法人カードを利用していれば、年会費をそのまま経費として計上できますが、一般カードを使用していて、事業以外の支払いがある場合は、家事按分の計算が必要になります。
なお、クレジットカードの年会費を経費として計上するときには、「毎年同じ勘定科目を使用する」および「年会費が3万円以上の場合は請求書を5〜7年間保管する」という点を理解しておきましょう。
一般カードで事業用の支払いを行った場合、家事按分の計算が必要となり、手間がかかります。そのため、事業を営んでいる方は、法人カードを保有することがおすすめです。
おすすめの法人カード(ビジネスカード)は、「楽天ビジネスカード」です。年会費2,200円(税込み)で、ご利用可能額は最高300万円となっています。ちなみに、登録口座として、法人名義の口座を設定することが可能です。経費の支出をまとめて管理でき、経理処理の負担を軽減できるので、ぜひ申し込みをご検討ください。
なお、楽天ビジネスカードは「楽天プレミアムカード(年会費11,000円(税込み))」の付帯カードとなっているため、楽天ビジネスカードのみを単独で保有することはできない点にはご注意ください。
楽天ビジネスカード
※この記事は2023年6月時点の情報をもとに作成しております。
このテーマに関する気になるポイント!
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家事按分とは?
家事(プライベート)と事業を兼ねた支出に対し、事業利用分を計算して、経費として計上する経理処理のことです。
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クレジットカードの年会費を経費として計上するときに注意するべき点は?
整理しやすくするために、毎年同じ勘定科目で計上しましょう。また、年会費が3万円以上の場合は、請求書を5〜7年間保管しなければならないことに注意してください。
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一般カードよりも、法人カードを利用するほうが良い?
プライベートのお金と、事業のお金を区別するために、可能であれば法人カードを利用しましょう。一般カードを使用していて、事業以外での利用分がある場合、年会費の按分計算を行わなければならず、手間がかかります。
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※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
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