高額な商品やサービスの代金を支払う場合、業者や店舗側がカード払いに対応していれば、クレジットカードで支払えます。

カード払いに対応している主な高額商品やサービスには、下記のようなものがあります。

海外旅行は、クレジットカードで支払える高額商品のひとつです。多くの旅行代理店や旅行予約サイトはカード払いに対応しています。

海外旅行は家族や友人など複数人で行く場合、長期間で行く場合など、金額が高額となりやすい商品です。また、クレジットカードなら海外で現金を持ち歩く必要もなく、現地での高額な支払いにも柔軟に対応できます。

家電の場合、カード払いに対応している家電量販店があります。そのほか、ネットショッピングで家電を購入する場合にも、カード払いができるオンラインショップがあります。

特に、結婚や就職などで新生活を始めるときは、複数の家電をまとめて購入する場合もあります。また、ポイント還元率がアップするサービスのある店舗や通販サイトでカード払いをすると、支払い金額に応じてポイントが貯まりやすくなります。

結婚式は、式場によってはカード払いに対応しています。カード払いができる場合、式場の代金をクレジットカードで支払い、親族や友人のご祝儀を受け取ってから利用分の支払いにあてられるケースもあります。

なお、カード払いに対応していない式場もあるので注意が必要です。結婚式の代金をクレジットカードで支払いたいときは、事前に公式サイトや式場の担当者に確認する必要があります。

家賃を支払う場合もまとまったお金が必要となります。間取りや立地にもよりますが、一人暮らしでも月に数万～十数万円かかる場合もあるでしょう。

不動産会社や管理会社によって、家賃のカード払いに対応している場合があります。家賃の支払い方法をクレジットカードに設定すれば、振り込みで家賃の支払いをしている方も銀行などでの振込対応が不要となり支払い忘れを防げます。

クレジットカードで高額利用するときは、利用可能枠に注意が必要です。クレジットカードには利用可能枠があり、その枠内で利用する必要があります。

高額な商品やサービスをカード払いする場合、利用可能枠を超えてしまうケースも想定されます。そのようなケースでは、下記のような対処法を参考にしてください。

高額利用でクレジットカードの利用可能枠を超えてしまいそうなときは、異なるクレジットカードを使い分ける方法があります。

例えば、引越しで家電を複数購入する場合、冷蔵庫はメインのA社のクレジットカード、エアコンはサブのB社のクレジットカードのように使い分けると、高額商品でも利用可能枠の範囲内で支払える場合があります。

クレジットカードの利用可能枠は一時的に増枠できる可能性があります。例えば、結婚式や海外旅行など短期間で高額な利用が予想されるときは、一時的な増枠を申し込むことがおすすめです。

また、クレジットカードの利用可能枠は継続的な増枠も可能です。ただし、増枠は必ず認められるわけではありません。そのため、増枠が認められない場合も考慮して、時間的な余裕を持って申し込むことをおすすめします。

クレジットカードはランクの高いカードほど、利用できる金額の上限が高くなる傾向があります。

例えば、楽天カードの場合は下記のとおりです。

ただし利用可能枠の設定は審査結果によるため、必ずしもランクの高いカードを選ぶと利用可能枠が高くなるわけではありません。

クレジットカードで高額利用するときは、以下のような点に注意してください。

高額利用するときは、利用可能枠とともに利用可能額にも注意しましょう。クレジットカードで支払いが可能な金額は、利用可能枠から利用残高を差し引いた金額（利用可能額）となります。

例えば、利用可能枠が100万円のクレジットカードであっても、利用残高（まだ支払いが済んでいない利用金額）が30万円あった場合、利用可能額は70万円です。

高額商品を購入する前に利用可能額をチェックし、支払いが可能か確認することが大切です。

高額利用をすると、利用した金額だけ利用可能額は少なくなります。利用可能額が戻るのは引き落とし日の数日後となり、それまでにカード払いが可能な金額が、残りの利用可能額の範囲内となる点に注意が必要です。

クレジットカードの高額利用で支払い金額が大きい場合は、分割払いやリボ払いで支払うと、月々の支払い金額を少なくできます。また、クレジットカードにより、1回払いで支払った利用分を、あとから分割払いやリボ払いに変更できる場合があります。

分割払いは支払い回数を指定して支払う方法です。支払い回数を増やすことで、月々の支払い金額を少なくできます。

例えば、楽天カードの店頭分割払いの場合、2・3・5・6・10・12・15・18・20・24・30・36回から希望する支払い回数を選択可能です（※1）。なお、2回払いは手数料がかかりません。

リボ払いは、月々の支払い元金を自由に設定できる支払い方法です。ご自身のペースで支払いが可能なため、月々の支払い金額を抑えられるメリットがあります。

ただし、分割払い（楽天カードでは3回以上）やリボ払いの場合、手数料がかかるため、計画的な利用が大切です。

（※1）楽天カード・アメリカン・エキスプレス®・カードの店頭での利用は3回～24回払いとなります。また、利用する店舗によって、利用できる回数は異なります。

「当初は1回払いの予定だったが、事情により1回払いが難しくなった」ときなどは、支払い方法を変更してみましょう。

クレジットカードによっては、支払ったタイミングだけでなく、あとから分割払いやリボ払いへ変更できる場合があります。支払い金額が大きいときは分割払いやリボ払いに変更し、手元のお金に余裕ができたら、繰り上げ返済するなど柔軟な返済を検討してみてください。

ただし、先述のように分割払いやリボ払いでは手数料がかかる場合があるので、計画的な利用が必要です。また、支払い方法は変更できないこともあるので注意しましょう。

クレジットカードは海外旅行や結婚式、家電や家賃など、さまざまな高額商品やサービスでも業者や店舗側が対応していれば支払いが可能です。

クレジットカードには利用可能枠や利用可能額があるので、高額利用するときは事前に確認しておきましょう。楽天カードなら利用可能枠や利用可能額はアプリやWebなどで確認できます。

クレジットカードで高額利用をしたときに、1度での支払いを負担に感じる場合は、分割払いやリボ払いを選択する方法があります。ただし、手数料がかかる点には注意が必要です。