3Dセキュアとは、クレジットカードでネットショッピング決済を行う際に利用できる、国際ブランドが推奨している本人認証サービスです。3Dは立体を指しているわけではなく、3つのドメインのことを意味しています。3つのドメインとは、カード発行会社（イシュアドメイン）、加盟店が契約している管理会社（アクワイアラドメイン）、相互運用ドメインの3つです。この3つのドメインが認証を行うことでセキュリティを強固にしています。

これに対して、3Dセキュアの決済方法は今までの決済方法に加え、あらかじめ登録している3Dセキュア用のパスワードを入力する作業が加わります。このパスワードを各ドメインで確認し、本人確認を強固にし、セキュリティを強化しています。イメージとしては以下の画像のようになります。

3Dセキュアによって本人確認が強化され、なりすまし防止につながります。カード番号を入手した第三者がクレジットカードを利用しようとしても、3Dセキュアを導入しているサイトではパスワードを知らないと利用できません。ただし、3Dセキュアのパスワードごと流出すると不正利用ができてしまいますので、3Dセキュアを利用すれば本人確認が強化されるものの、完全になりすましを防止できるわけではありません。

支払い画面で、カード情報に加えて3Dセキュアのパスワードを入力する必要があるため、その分のステップが増えます。また、設定したパスワードを忘れないよう、また、他人に知られないよう適切に管理する必要もあります。

3Dセキュアを利用することでセキュリティが強化されますが、パスワードは適切に管理する必要があります。もし、個人情報から容易に推測できるパスワードの使用や、パスワードの使いまわし、自分からパスワードを漏らしてしまったことなどが原因で不正利用の被害に遭った場合には、補償の対象外になる可能性があるからです。

3Dセキュアを利用するには、事前に専用のパスワードの登録が必要です。クレジットカードの暗証番号などとは異なります。パスワードの登録方法はカード会社によって異なりますが、カード会員用のサイトから簡単に登録でき、面倒な手間がかからないことがほとんどです。