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【図解あり】クレジットカード番号とは?セキュリティコードについても解説
クレジットカードにはカード番号のほかにも、有効期限やセキュリティコードなど大切な数字も記載されています。不正使用の防止のためにも、これらの数字の意味を正しく理解しておきましょう。ここでは、カード番号をはじめクレジットカードの券面に記載された各種番号、数字の見方をわかりやすく解説します。
- クレジットカードの券面に記載されている情報とは?
- クレジットカードのカード番号とは?
- クレジットカードに記載されている番号に法則はある?
- クレジットカードの有効期限やセキュリティコード、暗証番号とは
- クレジットカードの番号が変更される場合
- クレジットカードのカード番号が必要になるのはどんな時?
- セキュリティコードが必要になるのはいつ?
- クレジットカード番号やセキュリティコードの管理に注意
- クレジットカードのカード番号には意味があった!自分のカードも確認してみよう!
クレジットカードの券面に記載されている情報とは?
クレジットカードの表面には、まずカード名、国際ブランド、カード番号、名義人のローマ字名、有効期限、ICチップなどがあるのが一般的です。
次に裏面を見てみると、カード発行会社の連絡先や磁気テープ、セキュリティコードなどが載っています。
このように、1枚の小さなクレジットカードの中には沢山の情報が盛り込まれているのです。一般社団法人日本クレジット協会の調査によると、20歳以上の人口比で日本人が保有するクレジットカードの枚数の平均は約3枚(2023年3月時点)とのことでした。
上記結果から、1人で複数枚のクレジットカードをお持ちの人も多いと思います。しかしクレジットカードと一口に言っても、発行するカード会社によってデザインだけではなく、記載されているマークや数字の桁数、位置などに違いがあります。それらを詳しく見ていきましょう。
クレジットカードのカード番号とは?
クレジットカードには1枚1枚異なるカード番号が付与されており、クレジットカードの表面に14~16桁の数字で記載されています。この14~16桁の数字がカード番号です。
カード番号の桁数が異なる理由は、クレジットカードの種類を識別するためです。国際ブランドごとに桁数が異なっており、例えば、Visa・Mastercard・JCBでは16桁ですが、American Expressでは15桁、Diners Clubは14桁です。
クレジットカードの種類とカード番号の桁数
国際ブランド | カード番号の桁数 |
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16桁 |
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15桁 |
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14桁 |
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クレジットカードに記載されている番号に法則はある?
それでは、これらの14~16桁のカード番号は何を意味しているのでしょうか。カード番号の見方について、解説しましょう。
銀行識別番号または発行者識別番号
カード番号の先頭から6桁は「銀行識別番号」または「発行者識別番号」と呼ばれ、どのカード会社から発行されているのかが識別できるようになっています。例えば、インターネットショッピングなどでカード番号を入力する時に、選択する国際ブランドと入力したカード番号が合致しない場合、「Visaカードを選択しているのにこの番号はおかしい」と判断されエラーになってしまいます。
また、Visaなど国際ブランドが同じであっても、発行しているカード会社が違えば、先頭の6桁の番号も異なります。
口座番号または会員口座番号
先頭から7桁目から最後の1桁を除いた番号は、「口座番号」あるいは「会員口座番号」といわれるものです。14桁のカード番号であれば7~13桁目まで、16桁のカード番号であれば7~15桁目となります。「口座番号」といっても金融機関の口座番号というわけではなく、個人を識別するための番号になっています。この番号は、クレジットカードが発行された一人ひとりに割り当てられていますので、ほかの人と同じ番号になることはありません。
チェックデジット
カード番号にある最後の1桁は、「チェックデジット」と呼ばれる検査用の数字を表しています。カード番号が読み取られた時に、特殊な計算方法から「チェックデジット」に合致しているかどうか確認していて、カード番号が有効かどうかを確かめています。
主要産業識別子
カード番号の1桁目は「主要産業識別子」を表しています。主要産業識別子は国際規格で決められた「カード発行会社の産業分類」を識別しています。
例えば、「3」は旅行・娯楽を表しており、「4」「5」は銀行・金融関連を表しています。 Visaブランドの楽天カードは「4297 69」、Mastercardブランドの楽天カードは「5210 12」というように国際ブランドによっても番号が異なっており、JCB・American Express・Diners Clubは「3」、Visaは「4」、Mastercardは「5」となっています。
また、「6」「7」は運送、石油関連となっていますので、ETC専用カードなどが割り当てられています。
そのほかの数字については見かけることが少ないかもしれませんが、番号別に産業分類の一覧を記載します。
- ISO予約値
- 空港関連
- 空港関連、そのほか将来発生する産業
- 旅行・娯楽
- (5.)銀行・金融関連
- 商品輸送・銀行
- 石油
- ヘルスケア、医療、通信
- 国ごとに割り当て可能
このように、カード番号には桁によって意味や法則があり、一人ひとりのカード番号は異なる大切な数字です。ですから、自分のクレジットカードのカード番号はほかの人に知られないように注意しましょう。
クレジットカードの有効期限やセキュリティコード、暗証番号とは
クレジットカードの有効期限やセキュリティコードはどこに記載されているのか、また決済時に必要になるクレジットカードの暗証番号についても解説します。
- 有効期限
- セキュリティコード
- 暗証番号
有効期限
クレジットカードの表面には「07/19」というような4桁の数字が印字されています。これはクレジットカードの有効期限を表しており、数字の左側が月(MONTH)、右側が西暦の下2桁(YEAR)となっています。月のほうが先に記載されるので、先ほどの例「07/19」の場合の有効期限は「2019年7月」となります。
クレジットカードに有効期限が設けられている理由はいくつかあります。
ひとつは、カード本体の劣化を防ぐためです。長期間クレジットカードを利用していると、細かい傷などから劣化してしまう可能性があります。
また、クレジットカードに有効期限が設けられていることによって更新用のカードが発行されるので、定期的に新しいセキュリティが施されたクレジットカードを利用できる・セキュリティコードが更新されるなど、防犯にも役立っています。
セキュリティコード
セキュリティコードとは、クレジットカードのセキュリティを向上させるための番号です。カード番号や有効期限からは独立しており、かつ磁気情報にも含まれません。明細書や伝票に書かれることもなく、クレジットカードの所有者本人にのみ知ることのできる情報です。クレジットカードのどの位置に記載されているかは、国際ブランドにより異なります。
国際ブランドがVisa、Mastercard、JCB、Diners Clubのカードでは3桁の番号です。クレジットカードによっては3桁以上の数字が印字されている場合がありますが、この場合は末尾3桁がセキュリティコードに該当します。国際ブランドがAmerican Expressの場合には、カード表面に4桁で記載されています。
クレジットカードの有効期限が間近になって新しいカードが送られてくる時、セキュリティコードは必ず変更になります。この点が、カード番号とセキュリティコードの大きな違いです。
暗証番号
暗証番号とは、クレジットカードを作成する時に、ご自身で設定する4桁の番号です。「PIN」または「PINコード」と呼ばれる場合もあります。ほかの番号と異なり、券面には記載されていません。
店舗でカード決済を行う時、利用者が名義人本人であることを証明するために、レジで暗証番号の入力を求められる場合があります。一方で、ネットショッピングでカード決済をする時は、暗証番号の入力は必要とされない場合があります。
店舗でのカード払い
店舗でカード払いをする時には、読み取り端末(カードリーダー)がICチップ内の情報を読み取るため、カード番号や有効期限をご自身で入力する必要はありません。
ただし、オンラインでの利用とは異なり、暗証番号やサインを求められる場合があります。なお、サインレス決済を導入している店舗では、暗証番号の入力やサインの省略が可能です。
クレジットカードの番号が変更される場合
クレジットカードの各種番号は、さまざまなシチュエーションで変更されます。以下に示すケースについて、楽天カードを例にして、各種番号の変更の有無を詳しく説明するので、ぜひ参考にしてください。
- 紛失・盗難などにより、クレジットカードを再発行した場合
- 名義人の氏名が変更された場合
- クレジットカードの有効期限が切れた場合
なお、カード会社によっては変更の条件が異なる場合があるので、各社の公式サイトをご確認ください。
紛失・盗難などによりクレジットカードを再発行した場合
クレジットカードが紛失・盗難などに遭った場合、再発行が必要です。楽天カードの場合、紛失・盗難などでクレジットカードの再発行を行うと、セキュリティの観点からカード番号やセキュリティコードが変更されます。
名義人の氏名が変更された場合
結婚や離婚、養子縁組、改名などで、名義人の氏名が変更された場合、クレジットカードの再発行が必要になります。
この場合、楽天カードでは、券面に印字されるローマ字の氏名は変更されるものの、カード番号や有効期限、セキュリティコード、暗証番号は変更されません。
ただし、カード会社によっては異なる場合があるので、各社の公式サイトで詳細をご確認ください。
クレジットカードの有効期限が切れた場合
クレジットカードの有効期限が近くなると、有効期限が更新された新しいカードがカード会社から送付されてきます。楽天カードの場合、有効期限満了月の前月下旬~満了月の初旬頃に自宅に届きます。
有効期限切れによる更新の時には、有効期限とセキュリティコードが変更されます。
クレジットカードのカード番号が必要になるのはどんな時?
クレジットカードに表示されているカード番号やセキュリティコードなどのカード情報は、どのような場面で必要になるのでしょうか。具体的な例をいくつか挙げてみましょう。
- ネットショッピングでカード決済する時
- 公共料金などをクレジットカードで支払う時
- 税金をe-Taxで納める時
- デポジット(保証金)として使う時
- 身分証明としてクレジットカードを利用する時
1つずつ解説します。
ネットショッピングでカード決済する時
ネット上で買い物をすると、そのほとんどの場合、支払方法にクレジットカードを選ぶことができます。実際の店舗でカード決済する時はクレジットカードを店員に差し出して機械に挿入することでカード情報を読み取りますが、ネットショッピングでは画面上に自分でカード情報を入力します。
公共料金などをクレジットカードで支払う時
光熱費、水道代、通信費など、毎月必ず発生する支払いにクレジットカードが利用できることが多くなりました。これらの公共料金を毎月同じクレジットカードから支払うためには、事前に申し込みが必要になります。この申し込み時に、カード情報が必要になります。ネットからの申し込みが可能なサービス業者であれば、画面上に入力しますし、郵送のみで受け付ける業者やネット上にカード番号などを入力するのが心配な方向けには書類の郵送による受け付けも可能です。書類の場合でも、カード番号の記入が必要になります。
税金をe-Taxで納める時
国税に関する確定申告などの手続きを、インターネットを通じて行うのがe-Taxです。確定申告の手続きの結果、算出された納税額をクレジットカードで納めることができます。この時、ネットの画面上でカード番号などの入力が必要になります。
デポジット(保証金)として使う時
海外のホテルでは、チェックインの時にクレジットカードの提示を求められることがあります。「まだ支払うものがないチェックインの時になぜ?」と思われるかもしれませんが、クレジットカードはカード会社の審査を通過しないと発行されないことから、海外ではクレジットカードを保有していることが「支払い能力がある」「カード会社で身分が確認されている」という証明になるからです。そのため、ホテルのフロントでは宿泊者のクレジットカードのカード番号をチェックイン時に控えて、デポジット(保証金)として使っているのです。
身分証明としてクレジットカードを利用する時
海外では身分証明としてクレジットカードが欠かせません。国によっては、渡航のビザの申請代金の支払いにクレジットカードが必要なところもあります。また国内においても、レンタカー店では車を返却されなかったら困りますので、ほとんどの場合クレジットカードの提示を求め、カード番号を控えています。
カード番号が必要になる例を5つ紹介しましたが、「セキュリティコード」もカード番号と同時に、特にインターネット上の支払い場面で必要になることがあります。
セキュリティコードが必要になるのはいつ?
次にセキュリティコードにどんな目的があるのかというと、クレジットカードの不正使用の防止です。
クレジットカードに関する犯罪の中に、カードそのものは盗まれていないのに、磁気テープに読み込まれているデータだけを盗まれる「スキミング」と呼ばれる被害があります。この犯罪に対してセキュリティコードは有効です。
なぜ有効かというと、セキュリティコードは磁気テープには含まれない情報で、スキミングでは盗めない番号だからです。カードを手元に持っている人だけが見ることができる番号のため、保有者かどうかの確認として利用できるのです。セキュリティを強固にしているネットショッピングのサイトなどでは、この入力を必須にしていることが多くなってきています。
ただ、このセキュリティコードも、カードそのものが盗まれた場合などには効果がありません。すべての不正使用や犯罪手口に有効なわけではありませんので、ご注意ください。
クレジットカード番号やセキュリティコードの管理に注意
カード番号もセキュリティコードも重要な番号ですので、その管理は厳重にしておく必要があります。
これらの番号を盗み取る犯罪は、先に紹介したスキミングのほか、フィッシング詐欺、スパイウェア、コンピューターウイルスなど、さまざまなものが報告されています。
また、偽の画面からカード情報を入力させて盗み取るフィッシング詐欺に対処するためには、メールやSNSなどに記載のリンクからではなく、各種サービスの公式ページからログインすることや、URLに不審な点がないか、URLの表示部分に鍵のマークがついているかを確認するなどを心がけるようにしましょう。
このように、クレジットカードそのものが手元にあっても、誤った対処や入力などでデータが流出してしまい、悪用されてしまうこともあります。日頃からカード番号やセキュリティコードの重要性を意識して、細心の注意を払い管理するようにしましょう。
クレジットカードのカード番号には意味があった!自分のカードも確認してみよう!
ここまで、クレジットカードのカード番号の見方や意味などについて解説しました。カード番号には国際規格で決められた分類などの意味が存在します。また、カード番号はそのカードを識別するための大切な数字です。自分のクレジットカードのカード情報は厳重に管理するように心がけましょう。
このテーマに関する気になるポイント!
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クレジットカードの券面には何がある?
クレジットカードの表面には、カード名、国際ブランド、カード番号、名義人のローマ字名、有効期限、ICチップなどがあります。裏面には、カード発行会社の連絡先や磁気テープ、セキュリティコードなどがあります。
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クレジットカードのカード番号って何?
クレジットカードの表面に14~16桁の数字で記載されている番号のことです。
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クレジットカードの番号が変更される理由は?
次のケースなどで変更されます。
• 紛失・盗難などにより、クレジットカードを再発行した場合
• 名義人の氏名が変更された場合
• クレジットカードの有効期限が切れた場合 -
クレジットカードのセキュリティコードはいつ使うの?
磁気テープには含まれない情報なため、スキミング防止になります。
また、セキュリティを強固にしているネットショッピングのサイトなどでは、セキュリティコードの入力を必須にしていることが多くなってきています。
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