退職と一口に言っても、下記のようにさまざまなケースが考えられます。

• すでに転職先や転職活動をすることが決まっている
• 専業主婦（夫）になって配偶者の収入だけで生活する
• 定年退職して年金受給がある

退職しても転職して再就職をする予定であれば、再び転職先で収入が得られるため、クレジットカードを利用し続けて問題ないか不安になる方は少ないかもしれません。

しかし、専業主婦（夫）や年金受給者の方は、退職前と同等の収入が得られないという理由で、そのままクレジットカードを利用できるのか心配される方もいらっしゃるでしょう。

退職して専業主婦（夫）や年金受給者になった方でも、支払いが問題なく行える場合は所定の審査を通過した場合クレジットカードの保有は可能です。クレジットカードの会員規約でも、一般的には退職を理由に利用停止や退会となるなどの記載はありません。

退職後もクレジットカードを利用するなら、保有者情報の変更が必要です。クレジットカードの会員規約では、多くの場合「勤務先等に変更が生じた場合は遅延なく届け出る」旨の記載があります。

保有者情報を変更せず「会員規約違反」と見なされた場合は、利用停止や退会措置をとられる可能性もあるため、退職した場合は早めに変更手続きをしましょう。

変更手続きは、カード会社の公式サイトのマイページなどから対応可能な場合もあります。複数のクレジットカードを保有している場合は、変更漏れのないよう注意してください。

退職後でも、クレジットカードを申し込むことは可能です。所定の審査に通過すれば、新たにクレジットカードを保有できます。退職して専業主婦（夫）になる場合と定年退職する場合について、以下で詳しく解説します。

退職して専業主婦（夫）になった方も、申し込み条件を満たしていればクレジットカードの申し込みが可能です。申し込み時の職業選択欄では「主婦／主夫」「配偶者収入」などご自身の現状に則した選択肢を選びましょう。

審査の基準はカード会社によって異なりますが、ご自身の収入が少ない場合でも世帯年収や預貯金額を踏まえて支払い能力があると判断されれば、新たにクレジットカードを保有できます。

クレジットカードによっては「安定した収入のある人」などの申し込み条件が設定されている場合もありますが、年金も定期的な収入のひとつです。カード会社ごとの審査を通過すれば、クレジットカードを保有することも可能でしょう。

クレジットカードの申し込み時の職業選択欄では「年金収入」「年金受給者」などの項目を選択しましょう。また、年金以外にも安定した収入がある場合は、収入欄に複数の収入を合算した年収を記載してください。

退職してもクレジットカードの利用は可能です。支払いが問題なく行えれば、退職時に利用停止や解約をされることはありません。

ただし、退職したらすみやかに勤務先等の情報を変更する必要がある点に注意しましょう。

退職後に新たにカードを申し込む場合も、申し込み条件を満たしており所定の審査に通過すればクレジットカードを保有することも可能です。