クレジットカードを利用して支払った代金は一時的にカード会社が立て替え、後日消費者に請求される仕組みです。請求された代金の支払い方法はいくつかありますが、カード会社が定めた支払い日に口座から引き落とす形（口座振替）で支払うのが一般的です。

また、支払う代金の金額や口座振替のタイミングは、カード会社の締め日と支払い日によって決まります。

締め日とは、クレジットカードで支払った代金を集計する期間の最終日のことです。締め日は月に1回設定されており、前月の締め日の翌日から当月の締め日までにクレジットカードを利用して支払った代金が請求されます。

一方、支払い日はクレジットカードの利用金額を実際に支払う日を指します。口座振替で支払う場合、支払い日に金融機関の口座から利用金額が引き落とされます。支払い日が金融機関の休業日に当たる場合は、翌営業日に引き落とされるのが一般的です。

なお、締め日と支払い日の具体的な日付はカード会社の公式サイトなどに記載されているので、確認しておくと良いでしょう。

残高不足などを理由にクレジットカードの支払い日に引き落としができなかった場合、下記のような事態が発生する可能性があります。

• クレジットカードが利用できなくなる
• 遅延損害金が発生する
• 支払いを延滞したことが信用情報機関に登録される

以下で詳しい内容を説明します。

口座からの引き落としができずに支払いが遅れると、クレジットカードの利用が停止される場合があります。停止されると支払いを行うまでクレジットカードの利用が再開できません。

支払いの遅れが多い場合は、強制解約される可能性もあるので注意しましょう。解約されると、後から支払いを完了してもそのカードを利用することはできません。

遅延損害金とは、支払いが遅れた場合に発生する費用です。クレジットカードの支払いが遅れると、通常の支払い料金に加えて遅延損害金が発生し、余分に支払いが必要になる場合があります。

遅延損害金の発生条件などはカード会社ごとに異なるため、事前に把握しておくと良いでしょう。

信用情報機関とは、クレジットカードやローンの利用状況などの信用情報を管理する機関のことです。信用情報機関に登録される信用情報は、カード会社やローン会社などが消費者の「信用」を判断するための参考材料として活用されています。

信用情報にはクレジットカードやローンの契約状況などのほか、「支払いが遅れた」という情報も登録されるため、ご自身の「信用」に影響する場合があります。

クレジットカードの支払い日に残高不足になる状況を防ぐには、支払い日をしっかり確認しておくことが大切です。

支払い日を把握しておけば、クレジットカードの利用料金を引き落とし口座に入金することを忘れにくくなります。支払い日を覚えられるか不安な方は、スケジュールアプリやカレンダーを活用するなどして、支払い日を忘れないように工夫しましょう。

また、高額な請求が原因で発生する残高不足は、定期的にクレジットカードの利用明細を確認して対策しましょう。昨今はインターネットから利用明細を確認できるクレジットカードが多いため、「今いくらクレジットカードで支払いをしているのか」が確認しやすくなっています。

計画的にクレジットカードを利用するには、利用金額が口座から引き落とされる日をしっかり把握することが大切です。支払い日当日の残高不足が心配な方は、定期的に口座残高や利用明細を確認する癖をつけると良いでしょう。