クレジットカードの個人賠償責任保険に入るメリットとは?入るならどの保険?

リリース日:2022/08/16 更新日:2024/07/12

万が一他人にケガをさせたり、物を壊してしまった時にないと困る個人賠償責任保険。実はクレジットカードを持っていれば、簡単に加入できるのをご存じでしょうか。今回は個人賠償責任保険とはなにか、加入するメリットなどを紹介します。

  1. 個人賠償責任保険とは?
  2. クレジットカードの個人賠償責任保険に入る際の注意点
  3. クレジットカードの個人賠償責任保険に入るメリットは?
  4. クレジットカードの個人賠償責任保険で万が一に備えましょう

個人賠償責任保険とは?

個人賠償責任保険とは、個人が日常生活の中で偶然起こる事故で他人にケガをさせたり、他人の物を壊したり傷つけたりして、被害者に対して法律上の損害賠償責任を負った場合の損害賠償費用などを補償する保険です。

例えば、お買い物中に誤って商品を壊してしまった、マンションで水漏れを起こし下の階まで水浸しにしてしまった、スポーツをしている最中に他人にケガをさせてしまった、などの場合が補償の対象です。最近とりざたされることの多い自転車の事故による相手への補償も個人賠償責任保険でカバーできます。

なお、偶然起こる事故に対しての保険ですので、意図的にケガをさせたり、故意に壊したりという場合には対象になりません。また、自動車事故や業務上の事故なども対象外です。これらは、それぞれ自動車保険や労災保険などでカバーすることになります。

どんな人が個人賠償責任保険に入るべき?

結論からいえば、どんな人でも入ったほうが良いといえるでしょう。自転車に乗る人やスポーツをする人はもちろん、日常生活で思いがけず他人にケガをさせてしまったり、他人の物を壊したりなどという事故は、子どもも含め誰にでも考えられます。家族全員が加入しておくと安心な保険です。

全員とはいっても、保険商品によっては家族のうち1人が加入すれば、本人だけでなく、本人から見て、配偶者、子ども、同居の親族や別居している未婚の子どもなども被保険者の範囲に含まれることが多いです。そのうえ、保険金額を無制限にしたとしても月額の保険料は数百円。家計への負担も少なく、補償範囲が広い保険ですので、ぜひ加入しておきましょう。

画像出典:fotolia

クレジットカードの個人賠償責任保険に入る際の注意点

保険というと、保険会社への申し込みをイメージすると思いますが、クレジットカードの会員向けに用意された保険に加入するという方法もあります。取り扱いの有無や補償内容はカード会社によって違いますので、比較検討してみると良いでしょう。

すでに会員になっているクレジットカードで申し込みできる個人賠償責任保険が希望条件に合う内容であれば、多くの場合ネット上ですぐに加入手続きができます。

ここでは、個人賠償責任保険加入を検討する際に、着目したい補償内容を2つ紹介します。

「示談交渉」に対応可能か?

示談交渉とは、事故の当事者である被害者と加害者が、お互いの事故に対する過失の度合いや賠償金額について話し合い、折り合いをつけて合意まで持っていく交渉のことです。

事故が大きい場合は、示談交渉を当事者同士が行うのは精神的に負担が大きく、関連する法律などの知識も求められるため、保険会社や弁護士などが代理で行うことになります。

この、代理で示談交渉をしてくれるサービスがついているかどうかを、加入の前に確かめておきましょう。

保険金額はどれくらいか?

次に、保険金額(支払い限度額)がどれくらいあるのを確かめるようにしましょう。

自転車事故で相手が死亡してしまった、マンションで水漏れを起こし下の階まで損害を与えてしまったなど、事故の状況によっては1億円近くの高額な賠償金が必要になるケースもあります。カード会員向けの個人賠償責任保険は保険金額1億円のものが多いですが、3億円の商品が選べる場合もあります。保険金額が選べ、保険料が月に数百円程度の差であるなら、迷わず保険金額の大きなコースを選びましょう。

また、保険金額を上げるためにほかの方法で重ねて加入するなどもできます。しかし、保険金の請求の手続きもそれぞれ行うことが必要ですし、実際に相手に支払う賠償額以上に保険金が下りるわけではありません。これらを踏まえた上で、適切な保険に加入しましょう。




クレジットカードの個人賠償責任保険に入るメリットは?

保険会社の商品に比べて割安

個人賠償責任保険は、前述のように保険料がとても低いため、単独で加入できる商品は少ない傾向にあります。そのため、火災保険や自動車保険の特約でつけるか、単独で目的に応じた傷害保険に加入することになります。

現在、該当する保険に加入していない場合におすすめなのが、クレジットカードの付帯保険や、会員向けに用意されている保険サービスを利用する方法です。

ここで、自治体によって加入を義務づける動きの出ている自転車保険を例に挙げます。
単独で自転車保険に入る場合と、カード会員向けの個人賠償責任保険に入る場合を比較した場合、保険金額が同じものの保険料は、カード会員向けの保険商品が一般的に安価です。

面倒な手続きが不要

通常、保険に加入するにあたっては、申し込み書類の提出や本人確認など、さまざまな手続きが必要です。でもクレジットカードの会員の場合は、入会時に本人確認が済んでいますので、カード会員を対象とした保険に入ろうとする際には手続きが簡素化できます。ネット上のマイページなどと呼ばれる個人ページにログインした状態で、希望する保険を選んで必要事項を入力、確認事項に同意すれば手続き完了という流れになります。

クレジットカードの個人賠償責任保険で万が一に備えましょう

日常生活の中で、他人の物を壊してしまったり、ケガをさせてしまったりした場合に、個人賠償責任保険に加入しておけば大いに役立ちます。現在加入中の保険に個人賠償責任保険がついていなければ、保険料がお得なクレジットカードの会員向け保険を利用して、万が一に備えましょう。




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まねーきねこ
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー
まねーきねこ

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

不動産開発会社で営業を経験後、ハウスメーカーの設計部、商品開発部に勤務。結婚後はファイナンシャル・プランナー資格を取得。

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