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クレジットカードのサイズは決まっている?比率や国際規格について解説
※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
クレジットカードのサイズは一見するとどれも同じように見えますが、サイズは決まっているのでしょうか。実はクレジットカードのサイズは世界共通で、国際規格に基づいて作られています。ここでは、クレジットカードにまつわる規格やサイズが統一されている理由などを紹介します。
- クレジットカードのサイズは決まっている?
- クレジットカードのサイズが決められている2つの理由
- クレジットカードでサイズ以外に国際規格で決められているものとは
- 規格「JIS」と「ISO」の違いとは
- クレジットカードのサイズは世界共通!
クレジットカードのサイズは決まっている?
クレジットカードのサイズは縦53.98mm×横85.60mm×厚さ0.76mmです。このサイズは国際規格で決められており、国や発行会社に関係なくすべてのクレジットカードの大きさは同じです。
クレジットカードは、身分証明書カードの国際規格「ISO/IEC7810」の4種類の規格のうち、「ID-1」のサイズが採用されています。
「ID-1」が採用されているカードは、クレジットカード以外に自動車運転免許証や銀行のキャッシュカード、健康保険証などがあります。日常で手にすることも多いため、身近に感じるカードサイズといえるでしょう。
クレジットカードに採用されている黄金比率とは
「ID-1」は「黄金比率」(1:1.618)と呼ばれるサイズです。黄金比率とは、レオナルド・ダ・ヴィンチの「モナ・リザの微笑み」などの芸術作品をはじめ、建築物、デザインロゴなどにも数多く採用されている「人間が最も美しいと感じる比率」です。クレジットカードのサイズ感に使いやすさや安心感を覚えるのは、この黄金比率のためかもしれません。
クレジットカードのサイズが決められている2つの理由
では、なぜクレジットカードのサイズは国際規格で決まっているのでしょうか。その理由は2つあります。
- コスト削減
- 決済ミスをなくす
1つずつ解説します。
コスト削減
1つは、コストを削減するためです。カード決済する際には、専用の機械でクレジットカードに記録された情報を読み取り、支払い処理をします。もし、クレジットカードのサイズがカードによって異なると、読み取る機械も複数必要になります。そうなると、店舗側では機械の用意にかかるコストがかさんでしまい、カード決済の導入自体が難しくなってしまいます。そこで、1台の機械でどのクレジットカードでも決済ができるよう、規格が統一されました。
決済ミスをなくす
もう1つは、決済ミスをなくすためです。上述したように、クレジットカードのサイズが違うと、情報を読み取るための機械も複数の種類が必要になります。機械が違うということは、それだけ準備や操作に時間がかかるだけでなく、操作ミスを起こしてしまう可能性もあります。簡単かつ確実に決済処理ができるよう決済に使う機械を1つにし、サイズを統一する必要がありました。
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クレジットカードでサイズ以外に国際規格で決められているものとは
クレジットカードにはサイズ以外にも国際規格で決められているものがいくつかあります。主に次のようなものが挙げられます。
- 磁気テープの位置
- カード番号の位置
- 耐久性
- ICチップ
1つずつ解説します。
磁気テープの位置
クレジットカードの磁気テープの位置も国際規格「ISO/IEC7811-2」で決まっています。磁気テープとは、クレジットカードの裏面上部にある黒い帯のことです。磁気ストライプとも呼ばれ、専用の機器でスキャンすることで、記録されているデータを読み込んだり書き換えたりできます。位置を統一することで、国内・海外どこの店舗でも同じ専用機器で利用できる仕組みです。
なお、日本のクレジットカードは日本独自の国家規格JIS-IIがあり、表裏どちらにも磁気テープがある特殊なカードとなっています。そのため、日本の決済端末は、表裏両面の磁気テープを読み取れる少し複雑な構造になっています。
カード番号の位置
カード番号の位置についても、国際規格「ISO/IEC7811-1」で決まっています。カード番号の位置は、クレジットカードの表面、中央より少し下です。また、文字の大きさや字体、間隔なども同じく国際規格ですべて統一されています。
なお、一般的なクレジットカードの番号は16桁(4桁・4桁・4桁・4桁)で構成されていますが、カード番号の桁数は、国際ブランドによって異なります。VisaやJCB、Mastercardは16桁、American Expressは15桁(4桁・6桁・5桁)、Diners Club は14桁(4桁・6桁・4桁)です。
耐久性
クレジットカードには物理的な特性である「耐久性」についても国際規格「ISO/IEC7810」で定められています。耐久性を統一することでクレジットカードの破損や劣化をおさえ、ATMで使えなかったり、機械が故障したりというリスクを減らすことができます。
具体的には、
- 曲げた時の強さ
- 光や熱からの耐性
- 毒性
- 可燃性
- 薬品などへの耐性
- 湿度や温度によるねじれ耐性
などが規定されています。
このように、規格によって一定の耐久性が確保されているクレジットカードですが、破損しないというわけではありません。もし、クレジットカードが割れていたり、曲がった状態で機械に通してしまうと、機械自体が故障してしまうリスクもあります。クレジットカードが破損した場合は、早めにカード会社に連絡して、新しいクレジットカードを発行してもらうようにしましょう。
ICチップ
クレジットカードには、接触型のICチップが搭載されていますが、このチップについても、国際規格「ISO/IEC 7816」の仕様が標準化されています。クレジットカードでは、さらにセキュリティ機能などを定めた「EMV仕様」という共通の規格が採用されています。
規格「JIS」と「ISO」の違いとは
品物の規格を調べていると、「JIS」や「ISO」といった言葉をよく目にするのではないでしょうか。JISやISOはどちらも規格をあらわす言葉ですが、それぞれ意味が異なります。
また、JISとISOでは規定されているもののサイズも異なる場合がありますが、クレジットカードのように世界共通のものに関してはサイズが統一されているのが一般的です。
ここでは、JISとISOについて解説します。
「JIS」は日本の国家規格
JISは「Japanese Industrial Standards(日本産業規格)」の略称です。日本産業規格とは、日本の産業標準化を目的とした産業標準化法に基づいて制定される任意の規格です。
産業製品生産(自動車や電化製品など)にはじまり、文字コードやプログラムコードといった情報処理、サービスに関するものなど幅広い規格があります。
JISの規格には、国内独自の規格となる「JIS2型」と海外での規格の「JIS1型」があり、大きさが微妙に異なっています。例えば国内でトイレットペーパーを利用する際、どこのメーカーのホルダーを使ってもピッタリとサイズが納まるのは、トイレットペーパーがJISの規格「JIS2型」で統一されているからです。
なお、クレジットカードなどの世界中で利用されるものに関しては「JIS1型」となり、国際規格の「ISO」と同じ規格になっているので、覚えておきましょう。
「ISO」は国際規格を決める機関
ISOとはスイスのジュネーブを本部とする非政府機関「International Organization for Standardization(国際標準化機構)」の略称です。JISと異なり本来は機関の名称ですが、ISOの主な活動は国際的に通用する規格を決めることのため、ISOが決めた規格を「ISO規格」と呼んでいます。
ISOには日本を含む172カ国(2024年10月時点)が加盟しており、クレジットカードのサイズのような国際規格は、加盟国の投票によって決められます。
クレジットカードのサイズは世界共通!
クレジットカードは、世界共通で使えるようにサイズ、磁気テープやカード番号の位置、耐久性などが国際規格で統一されています。サイズが統一されていることにより、複数枚を持っている場合も財布の中などで管理しやすいのではないでしょうか。
これからクレジットカードの複数持ちを検討している人には楽天カードがおすすめです。1枚目と2枚目の楽天カードで利用明細や引落口座を分けて管理することもでき、使い分けにピッタリのクレジットカードといえます。この機会に楽天カードを検討してみてはいかがでしょうか。
※この記事は2024年10月時点の情報をもとに作成しております。
このテーマに関する気になるポイント!
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クレジットカードのサイズは?
クレジットカードのサイズは縦53.98mm×横85.60mm×厚さ0.76mmです。このサイズは国際規格で決められており、国や発行会社に関係なくすべてのクレジットカードの大きさは同じです。
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なぜクレジットカードのサイズが決められているの?
コスト削減のためと決済ミスを防ぐためです。
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クレジットカードのサイズ以外に規格で決められているものはある?
クレジットカードのサイズ以外に国際規格で決められているものは下記になります。
・磁気テープの位置
・カード番号の位置
・耐久性
・ICチップ
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