マイナンバーカードと免許証の一体化はいつから?紐付け方法も

リリース日:2025/03/17 更新日:2025/03/17

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  1. マイナンバーカードと運転免許証の一体化とは?
  2. マイナンバーカードと運転免許証を紐付ける方法について解説
  3. マイナンバーカードと運転免許証を一体化するメリット
  4. マイナンバーカードと運転免許証を一体化するデメリット
  5. マイナ免許証を紛失したら
  6. マイナンバーカードと運転免許証の一体化で生活をより便利に

マイナンバーカードと運転免許証の一体化とは?

免許証を持つ女性と自動車の模型

マイナンバーカードと運転免許証の一体化について、以下の4つのポイントを詳しく解説します。

 

  • 実施の背景
  • 何が変わる?
  • 対象者
  • 今持っている免許証はどうなる?

マイナンバーカードと運転免許証の一体化実施の背景

政府は行政手続きのオンライン化を推進しており、国民の利便性向上と行政コストの削減を目指しています。この取り組みの一環で、マイナンバーカードとさまざまなカードを一体化する方針が進められ、運転免許証も一体化の対象となりました。

マイナンバーカードと運転免許証の一体化で何が変わる?

マイナンバーカードに記録される運転免許証情報

マイナンバーカードと運転免許証の一体化により、以下の運転免許証情報がマイナンバーカードに記録されます。

 

  • 運転免許証番号(マイナ免許証の番号)
  • 有効期限
  • 免許の種類(普通車、大型車、二輪など)
  • 免許の条件(オートマチック車限定、眼鏡などの条件)
  • 顔写真

運転免許証情報はマイナンバーカードの表面には印字されず、ICチップ内に保存されるためセキュリティ面でも安心です。

 

また、運転免許証に先んじてマイナンバーカードと健康保険証の一体化「マイナ保険証」が進められています。今回の運転免許証との一体化により、マイナンバーカード・運転免許証・健康保険証の3つの機能を1枚のカードでまとめて利用できるため、複数のカードを持ち歩く必要がなくなるなどのメリットがあります。

マイナンバーカードと運転免許証の一体化の対象者

マイナンバーカードと運転免許証の一体化の対象者は、運転免許証を所有し、運転免許証とマイナンバーカードの一体化を希望する人です。今回の一体化は任意の制度なので、一体化を希望しない場合は従来どおりの運転免許証を使用できます。

マイナンバーカードと運転免許証の一体化で、すでに今持っている免許証はどうなる?

マイナンバーカードと運転免許証の一体化後、すでに持っている免許証の扱いは次の3つの中から選ぶことができます。

 

  • 従来の運転免許証をそのまま使用する
  • 「マイナ免許証」に切り替える
  • 両方を持つ

従来の運転免許証をそのまま使用する

マイナンバーカードと運転免許証の一体化を希望しない場合は、これまでどおりの免許証を使用できます。更新手続なども従来どおりです。

「マイナ免許証」に切り替える

運転免許証の情報をマイナンバーカードに統合し、「マイナ免許証」として利用します。持ち歩くカードの枚数を減らせるほか、住所・氏名の変更手続きなどがワンストップ化するなどのメリットがあります。

両方を持つ

希望者は「マイナ免許証」と「従来の運転免許証」の併用も可能です。海外で車を運転する予定のある人は、渡航先によって従来の運転免許証が必要になる可能性があるため、この方法を選びましょう。

マイナンバーカードと運転免許証を紐付ける方法について解説

紐の付いた紙のタグ

「マイナ免許証」を利用するには、運転免許センターなどの窓口での手続きが必要です。なお、手続き内容によっては予約が必要な場合もあるため、事前に確認しましょう。

  • 手続き窓口 :運転免許試験場、運転免許更新センター、指定警察署、指定外警察署など
  • 持参するもの:マイナンバーカード、現行の運転免許証

 

窓口でマイナンバーカードのICチップに運転免許証情報を登録する申請をします。手続きが完了すると、マイナンバーカードが運転免許証として利用できます。

 

なお、一体化の手続きは運転免許証の更新時期以外でも行えます。




マイナンバーカードと運転免許証を一体化するメリット

マイナ免許証のメリット

マイナンバーカードと運転免許証一体化し、マイナ免許証を持つメリット主に以下の3つです。 

 

  • 住所・氏名の変更手続がワンストップで完了する
  • 免許更新講習をオンラインで受講できる
  • 手数料が従来よりも安くなる

それぞれ詳しく見ていきましょう。

住所・氏名の変更手続がワンストップで完了する

従来、引越しや結婚などで住所や氏名が変わると、マイナンバーカードと運転免許証にはそれぞれ別の2つの手続きが必要でした。

 

  • マイナンバーカード:市区町村の窓口での情報変更
  • 運転免許証:警察署や運転免許センターでの情報変更

しかし、マイナ免許証を利用すると、市区町村での手続きだけで両方の情報が1度に変更できます。警察署や運転免許センターに行く手間や待ち時間が省けるため、効率的です。

免許更新講習をオンラインで受講できる

これまで、免許更新時の講習は免許センターや警察署で対面形式での受講が必要でした。

 

しかし、マイナ免許証を利用すれば、優良運転者(ゴールド免許)や一般運転者は、講習をオンラインで受講できるようになります。自宅で都合の良い時間に講習動画を視聴できます。

 

ただし、複数回の違反をした人や初回更新者は、対面での講習が必要です。ほかにもオンラインでの免許講習受講には条件があるため、注意しましょう。

 

また、視力検査など免許証の更新手続は、従来どおり免許センターで行う必要があります。

手数料が従来よりも安くなる

マイナ免許証を利用すると、免許の取得や更新にかかる手数料が割安になります。具体的な料金は次のとおりです。

マイナ免許証の新規発行手数料

変更前 変更後 差額
従来の免許証のみ 2,050円 2,350円 +300円
マイナ免許証のみ 1,550円 -500円
両方 2,450円 +400円
 

マイナ免許証の更新手数料

変更前 変更後 差額
従来の免許証のみ 2,500円 2,850円 +350円
マイナ免許証のみ 2,100円 -400円
両方 2,950円 +450円
 

免許証更新時のオンライン講習受講費用

変更前 変更後 差額
優良運転者 500円 200円 -300円
一般運転者 800円 200円 -600円
違反運転者 1,350円 1,400円 -50円
 

マイナ免許証を単独で利用する場合は、従来よりも手数料が値下げされます。一方、従来の免許証を利用するか両方を持つ場合には、従来よりも手数料が上がる点に注意が必要です。

マイナンバーカードと運転免許証を一体化するデメリット

マイナ免許証のデメリット

マイナンバーカードと運転免許証を一体化し、マイナ免許証を持つデメリットは主に以下の4つです。


マイナ免許証のデメリットは主に以下の4つです。

 

  • 紛失の手続きに時間がかかる
  • 更新の手続きは別々に必要
  • 有効期限などがわかりづらい
  • 情報漏えいやプライバシーリスクがある

順番に解説します。

紛失の手続きに時間がかかる

従来の運転免許証の場合は、紛失時に運転免許センターで手続きを行えば即日交付されます。

 

しかし、マイナ免許証を紛失した場合は、マイナンバーカードを再発行した後にマイナ免許証の紐付け手続きが必要です。

 

マイナンバーカードの再発行には最短でも約1週間かかり、再発行期間中は運転ができない点に注意が必要です

 

詳しい紛失時の手続きは、「マイナ免許証を紛失したら」で解説します。あわせてご覧ください。

更新の手続きは別々に必要

マイナンバーカードとマイナ免許証の有効期限は異なるため、更新手続を別々に行う必要があります

マイナンバーカード マイナ免許証
有効期限 10回目の誕生日まで
(18歳未満の場合は5回目の誕生日まで)
通常の運転免許証と同じ
更新時期 有効期限の3カ月前から手続き可能 有効期限の前後1カ月以内
 

それぞれの有効期限を管理し、適切なタイミングで更新を行いましょう。

有効期限などがわかりづらい

マイナ免許証の表面に、運転免許証情報は記載されません。確認するには専用アプリを利用する必要があり、カードだけでは更新時期などを把握しにくくなります。

 

運転免許証の更新時期が近づくと従来どおり通知ハガキが郵送されますが、引越し後に住所変更の手続きを忘れた場合は通知が届かない可能性があります。更新を忘れると、免許証が失効するため注意が必要です。

 

専用アプリを定期的に確認し、更新時期などを把握する習慣をつけましょう。

情報漏洩やプライバシーリスクがある

マイナンバーカードと運転免許証の情報が一体化されることで、個人情報がより集中的に管理されるようになります。このため、自治体側による情報の紐付けミスや、紛失・盗難による情報漏洩などが心配されます。

 

マイナンバーカードとマイナ免許証の暗証番号を別々にするなど、できる限りの対策を行いましょう

マイナ免許証を紛失したら

カバンの中身を確認している女性

マイナ免許証を紛失した場合は、以下のいずれかの手続きが必要です。

 

  • マイナンバーカードを再発行してマイナ免許証を登録する
  • 従来の運転免許証を再発行する

下記の表に再発行にかかる期間と手数料をまとめました。

再発行期間 マイナンバーカード再発行手数料 マイナ免許証登録手数料
マイナ免許証 通常1~3カ月 1,000円 1,500円
マイナ免許証(特急発行) 最短1週間程度 2,000円 1,500円
従来の運転免許証 最短即日 2,250円
 

マイナンバーカードを再発行してマイナ免許証を登録する

まず、お住まいの自治体窓口でマイナンバーカードの再発行手続きを行います。再発行には手数料1,000円(カード本体800円+電子証明書200円)が必要で、通常はカードの受け取りまでに1~3カ月かかります。

 

急ぎの場合は、特急発行サービスが利用可能です。手数料2,000円(カード本体1,800円+電子証明書200円)で、原則1週間以内にマイナンバーカードが自宅に郵送されます。なお、特急発行は対象要件を満たした人が対象となります。対象要件に当てはまらない人は特急発行ができませんので、各自治体のホームページをご確認ください。

マイナンバーカードを受け取った後は、運転免許センターでマイナ免許証の再交付手続きを行います。再交付には手数料1,500円が必要です。

従来の運転免許証を再発行する

急ぎで運転免許証が必要な場合は、マイナ免許証ではなく従来の免許証を再発行するほうが早く手続きが完了します。最寄りの警察署または運転免許センターで手続きを行うことができ、手数料は2,250円です。

 

ただし、警察署で手続きした場合、発行が後日となるケースもあるため、即日発行を希望する場合は運転免許センターでの手続きがおすすめです。

マイナンバーカードと運転免許証の一体化で生活をより便利に

展望台から見た都市風景

マイナンバーカードと運転免許証の一体化は、日常生活をより便利にする取り組みとして注目されています。ただし、紛失時のリスクや管理の煩雑さといった懸念点もあります。メリットとデメリットをよく理解したうえで、自分にあった方法を選びましょう。

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この機会に、デジタル化を活用した「便利」で「お得」な生活を始めてみましょう。

 

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※この記事は2025年2月時点の情報をもとに作成しております。

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このテーマに関する気になるポイント!

  • マイナンバーカードと運転免許証が一体化するとどうなる?

    マイナンバーカードと運転免許証が一体化すると、マイナンバーカードを運転免許証としても使用できるようになり、複数のカードを持ち歩く必要がなくなります。

  • マイナンバーカードと運転免許証が一体化すると、今持っている運転免許証はどうなる?

    従来の免許証は引き続き利用可能です。一体化は希望者が対象で、従来の免許証と併用することもできます。

  • マイナンバーカードと運転免許証を紐付ける方法は?

    運転免許センターや、システムが整備された警察署で手続き可能です。

  • マイナンバーカードと運転免許証を一体化させるメリットは?

    マイナンバーカードと運転免許証を一体化させるメリットは主に次の3つです。

    ・住所・氏名の変更手続がワンストップで完了する
    ・免許更新講習をオンラインで受講できる
    ・手数料が従来よりも安くなる

  • マイナンバーカードと運転免許証を一体化させるデメリットは?

    マイナンバーカードと運転免許証を一体化させるデメリット主には次の4つです。

    ・紛失の手続きに時間がかかる
    ・更新の手続きは別々に必要
    ・有効期限などがわかりづらい
    ・情報漏洩やプライバシーリスクがある

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新木あゆこ
この記事を書いた人
新木あゆこ

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

関西在住の金融ライターです。お金の不安からFP2級と社会保険労務士の資格を取得。今は税理士事務所で働きながら、執筆活動中です。専門知識と経験を活かし、身近な事例を交えた分かりやすい金融記事を執筆します。

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