液体物の飛行機機内持ち込みのルールについて紹介!国内線・国際線での違いも

リリース日:2023/12/06 更新日:2023/12/06

飛行機の機内に液体物を持ち込むには、ルールに従って適切な容器に入れたり、量を調整したりしなければなりません。液体物によっては、空港で回収される可能性があります。

ここでは、液体物を機内に持ち込むときのルールを解説します。
国内・国際線でルールが異なるため、それぞれに持ち込み可能な液体物を確認しておきましょう。

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  1. 液体物の機内持ち込みのルール
  2. 国際線で検査対象となる注意すべき液体物
  3. 例外となる液体物
  4. 液体を機内に持ち込むときは事前のチェックが重要

液体物の機内持ち込みのルール

液体物の機内持ち込みのルール

液体物の持ち込みは、機内でのテロや犯罪防止のために制限されています。

 

国内線、国際線それぞれについて、液体物の機内持ち込みのルールを解説しますので、ご参照ください。

国内線

国内線では、基本的に清涼飲料水や炭酸飲料などのアルコールを含まない飲料の持ち込みは自由とされています。

 

しかし、アルコール飲料や化粧品類は、持ち込める量に制限があるため注意しなければなりません。以下に詳しく解説します。

アルコール飲料

アルコール飲料の機内持ち込みは、度数により以下の制限が設けられています。

 

  • アルコール度数が24%以下:制限なし
  • アルコール度数が24%を超え70%以下:1人当たり5Lまで
  • アルコール度数が70%を超える:持ち込み、預け入れともに不可

アルコール度数が24%以下の飲料は持ち込み制限の対象にはなりませんが、70%を超えるものは機内持ち込みも預け入れもできないため、注意しましょう。

 

代表的な酒類の一般的なアルコール度数は、以下のとおりです。    

 

  • ビール:5%
  • 清酒:15%
  • ウイスキー・ブランデー:43%
  • 焼酎:35%
  • ワイン:12%

普段からよく見かけるアルコール飲料の多くは、規定量を超えなければ機内に持ち込めます。

化粧品・洗剤・医薬品

化粧品や洗剤、医薬品の液体は、1つの容器あたり0.5kgまたは0.5Lまで、1人あたり合計2kgまたは2Lまで持ち込み可能です。


例えば、1本0.6Lの容器に入った化粧水の容器は、機内に持ち込めません。0.5L以下の別の容器に移し替えて、機内に持ち込むようにしましょう。

 

医薬品には、虫よけ剤や除菌スプレー、殺菌・消毒剤などが含まれます。複数の液体を持ち込む際は、合計で2Lを超えないように注意が必要です。

国際線

国際線は、国内線よりもルールが厳しく複雑です。国内線ではアルコール飲料や化粧品類 に制限がありましたが、国際線は液体だけでなく、半固形物も制限されています

 

また制限品目も多いため、よく確認しておかないと持ち込み不可と判断され、空港で回収されてしまうケースがあります。

 

持ち込み制限の対象となる液体や半固形物の具体例は、以下のとおりです。

 

  • 飲み物
  • 化粧品
  • 歯磨き粉
  • クリーム類(ハンドクリーム・シェービングクリーム・ワックスなど)
  • スプレーなど

機内に持ち込み可能な条件を詳しく解説します。

容器のサイズ

機内に持ち込み可能な容器の容量は100ml以下であり、1人あたり合計1Lまでと決められています。

 

例えば、200mlの容器に100mlのジュースを入れて持ち込むとしましょう。中身は100mlですが、容器が200mlであるため持ち込み不可となります。

 

機内に持ち込みたい液体は、100ml以下の容器を用意し、移し替えるようにしましょう。

 

持ち込み用パッケージ

機内に持ち込むためには、以下の条件を満たすパッケージ(袋)に、液体や半固形物が入った容器を入れなければなりません。

 

  • 容量1L以下
  • 縦横の辺の合計が40cm以下
  • 透明プラスチック製袋(中身が見える範囲であれば絵柄があってもOK)
  • 袋の口が閉じられるジッパーやチャック付き(再封可能なもの)

 

持ち込みができるのは1人1袋までです。そのため、例えば100mlの容器は最大10本まで持ち込むことができますが、実際に1つの保存袋にすべて入れるのは困難でしょう。機内に持ち込む液体や半固形物は、必要最低限にしておくのがおすすめです。

国際線で検査対象となる注意すべき液体物

国際線で検査対象となる注意すべき液体物

アルコール類や医薬品、化粧品などは厳しくチェックされると想定できますが、意外なものにも持ち込み制限がかかる場合があります。

 

見落としがちな対象物をチェックしておきましょう。

 

なお、空港や航空会社により基準が異なる場合もあるため、注意しましょう。

漬物類やフルーツなどの瓶詰・缶詰製品

塩辛や漬物、フルーツなどの缶詰も、機内持ち込み制限の対象です。前述した条件と同じく、100ml以下の容器に移し替え、保存袋に入れれば機内への持ち込みが可能になります。

 

例えば、海外旅行中に日本食が食べたくなったときを想定して、イカの塩辛の瓶詰などを持って行きたいと思うかもしれません。その場合は、機内への持ち込みではなく、スーツケースに入れて預けておくのがおすすめです。

ゼリー状ドリンク

飲むヨーグルトや吸って食べるゼリーなどが該当します。一見液体には思えませんが、機内持ち込み制限の対象となるため注意しましょう。

エアゾール(煙霧質)

エアゾールは本来、空気中に微粒子が漂っている状態を指します。一般的に製品としてのエアゾールは、霧状にしたい液体をガスと一緒に容器に封入し、必要時に液体を霧状に放出する構造にしたものです。

 

エアゾールは、用途によっては機内持ち込みできるもの、機内持ち込みはできないが預け入れは可能なもの、機内持ち込みも預け入れもできないもの、の3種類に分別されています。


以下の表をご参照ください。

国際線の機内持ち込み可否と該当エアゾールの例

持ち込みの可否 エアゾールの例
機内持ち込み可(容器は100ml以下のもので、保存袋に入っていることが条件)
  • 消臭スプレー
  • 制汗スプレー
  • 除菌スプレーなど

機内持ち込み不可

預け入れは可

  • 滑り止めスプレー
  • 防水スプレー
  • スプレーのり(衣服用)など
機内持ち込み・預け入れともに不可
  • 塗料スプレー
  • パンク修理スプレー
  • 酸素スプレーなど
 

機内持ち込み・預け入れ荷物ともに不可となっているスプレーは、引火しやすいガスを封入しており、事故につながる危険性があるため、機内持ち込み・預け入れともに不可とされています。


スプレー缶に【火気と高温に注意】と明記されているものは持ち込めないと覚えておくと良いでしょう。

半液体状の物(容器に収めないと形状を保てないもの)

半液体状とは、固体と液体の中間の状態を指し、容器から取り出すと形が崩れてしまうものを指します。具体的には、以下の製品が挙げられます。

 

  • ケチャップ
  • マヨネーズ
  • ドレッシング
  • チューブ入りのすりおろししょうが・にんにくなど

これらも、機内持ち込み制限の対象です。機内食に調味料を追加して、よりおいしくいただきたいところですが、持ち込みには気を付けましょう。




例外となる液体物

例外となる液体物

持ち込み制限の対象外になる液体物を紹介します。
以下に挙げるものは、特に制限がなく機内へ持ち込み可能ですが、検査官に申し出が必要です。それぞれ解説します。

ベビー用ミルクや母乳などの乳幼児食品

赤ちゃんに必要なミルクや乳幼児用の食品などは、液体・ゼリー状のものであっても以下の条件を満たせば、機内に持ち込み可能です。

 

  • 赤ちゃんを同伴して検査官に申告すること
  • 機内で必要となる分だけ持ち込むこと

小さいお子様の食品に制限がないのは、保護者にとっても安心でしょう。

必要な医薬品

検査官に医薬品であることを申し出れば、液体物の機内への持ち込める場合があります。対象となる医薬品の例は、以下のとおりです。

 

  • コンタクトレンズの保存液
  • 液状の内服薬(風邪薬シロップ・胃薬・痛み止めなど)
  • 痛み止めのスプレー
  • 熱さまし用の冷却シート
  • 機内食が食べられない特別な食餌療法中の搭乗者や身体障害者の食事

糖尿病や高血圧などの治療中で、塩分や糖質を制限されている方が搭乗する場合、搭乗者が食べられる食品を持ち込めます。また、管を通して食事を注入している方の液状栄養食も、持ち込み制限はありません。

空港免税店で購入の液体類

出国手続きを終えたあとに購入した液体類は、制限なく機内に持ち込み可能です。

 
例えば、出国手続き後に、空港内の売店や自動販売機で500mlペットボトルのジュースを購入した場合、機内にそのまま持ち込めます。

 

そのほか、お土産として香水や化粧品などを購入しても、機内に持ち込み可能です。ただし、飛行機を乗り継ぐ場合は、乗り継ぎ先で再び手荷物検査があるため、次の機内には持ち込めない可能性があります

 

液体のお土産は、乗り継ぎ先の出国手続きを終えたあとに購入するか、あらかじめ購入したものをスーツケースにしまっておくのがおすすめです。

液体を機内に持ち込むときは事前のチェックが重要

液体を機内に持ち込むときは事前のチェックが重要

液体を機内に持ち込むには、容器や1人あたりが持ち込める量などの細かいルールがあります。

 

自分が持ち込みたい荷物が制限の対象となっているかを事前に確認し、容器へ移し替えたり保存袋に収納しておくなど、ルールに則って安全に持ち込みましょう。

 

旅行の際は、スーツケースに入れる荷物と機内に持ち込む荷物を分けたり、液体物の容器を移し替えたりするなど、持ち物の整理が大変です。


また、他のことに気を取られて財布の中身の確認や両替にまで気が回りきらず、空港で気づいたら「現金がない!」ということもあるかもしれません。

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※この記事は、2023年12月時点の情報をもとに作成しております。

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このテーマに関する気になるポイント!

  • 飛行機機内にコンタクトレンズの保存液を持っていくには、どうすれば良いの?

    コンタクトレンズの保存液は、制限の対象外のため(100mlの容器に移し替える、保存袋に入れるなどの制限がなく)機内へ持ち込み可能ですが、検査官に申し出が必要です。使い捨てコンタクトレンズやメガネを持参するのもおすすめです。

  • 赤ちゃん用のミルクは、飛行機の機内にそのまま持っていけるの?

    赤ちゃん用のミルクに関しては、制限が設けられていないため、そのまま機内に持ち込めます。

  • 液体だけでなく、ジェル状や半液体状のものまで制限されるのはなぜ?

    飛行機機内への持ち込み制限が設けられているのは、テロなどの犯罪を防止することが主な目的です。

やすし
この記事を書いた人
2級ファイナンシャル・プランニング技能士 理学療法士
やすし

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

金融・医療分野をおもに執筆するwebライター。3人の子どもを持つ父親で、子育て世代を中心に役立つ情報を提供しています。教育資金・老後資金作りのためNISAを活用した資産運用を実行中です。お金の悩みを解決できる記事を心がけています。

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