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宇宙飛行士の年収っていくら?仕事内容や合格難易度について解説
2023年2月に、JAXA(ジャクサ、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構)が、宇宙飛行士選抜試験に合格した2名を発表しました。日本人の新たな宇宙飛行士候補が選ばれるのは2009年以来だそうで、大きな話題となりました。近年、ロケットや探査機など、宇宙開発のプロジェクトに関するニュースも多く、宇宙への関心が高まっています。ここでは、宇宙飛行士の仕事内容や試験、年収などについて解説していきます。
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宇宙飛行士とはどんな仕事?
宇宙飛行士というと、宇宙服を着て宇宙船の内外で活動をしているというイメージがあることでしょう。しかし具体的にどのようなことをしているのかは、知られていない部分があるかもしれません。日本のJAXAの場合を詳しく見てみましょう。
現在、宇宙飛行士が担っている任務は、主にISS(国際宇宙ステーション)に滞在し、宇宙ステーションの運用や、宇宙での実験を行うことです。1回の滞在期間は数カ月から半年ほどとなっています。
宇宙ステーションでの実験とはどのようなものでしょうか。宇宙空間は地球上とは環境が大きく異なり、重力が小さく、真空に近い状態での実験ができるのです。地球上ではできない実験により、新たな知見を得られる可能性があります。実験の分野は物理学や生物学、医学など多岐にわたり、新たな産業を生み出したり、人間の健康を改善したりと、さまざまな成果が期待されます。そうした実験を行うのも、宇宙飛行士の仕事なのです。
ISSは、地上から400kmの高さに浮かんでいます。建設は1998年に始まり、完成したのは2011年7月です。宇宙飛行士の滞在は2000年からされています。滞在するのは6名で、半年ごとに交代します。ISSには日本が作った実験棟があり、その名前は「きぼう」です。宇宙飛行士は、宇宙服を着て船外活動を行ったり、ロボットアームを使った作業を行ったりしています。宇宙飛行士は常に地上の管制室と連絡を取りながら活動しています。
ただし宇宙飛行士といっても、常に宇宙にいるわけではありません。地上での仕事のほうが、期間としては長くなるでしょう。JAXAのケースでは、ミッションに参加して宇宙に行くのは、5年から10年に1度となっているそうです。地上から宇宙にいる宇宙飛行士のサポートを行うのも、宇宙飛行士の仕事です。
そのほか、新たなミッションに必要な訓練を地上で行ったり、必要な実験装置の開発も行います。教育活動や講演、メディアへの対応なども宇宙飛行士の大切な仕事です。
宇宙飛行士になるには?
宇宙飛行士になるまでには、条件を満たして選抜に参加し、合格後に基礎訓練を受けるというプロセスがあります。
JAXAのケースでは、まず宇宙飛行士候補者に選ばれることが必要です。最近では令和3年に「2021年度 宇宙飛行士募集」がありました。その後、2023年2月に合格者の発表があり、大きな話題となりました。合格したのは2名。世界銀行上級防災専門官の諏訪理さん(46)と、日本赤十字社医療センター(東京)の外科医の米田あゆさん(28)です。JAXAで新たな宇宙飛行士候補者が誕生するのは、14年ぶりのこととなります。
宇宙飛行士候補者の募集要項には、身長や視力、実務経験などの条件が書かれています。まずはこれらを満たさなければなりません。そこから宇宙飛行士候補者の選抜がスタートします。この選抜は1年間かけて実施されていて、書類選考から始まり5段階の選抜をくぐり抜けることが必要です。宇宙飛行士候補者の選抜については応募者も多く、難関といえるでしょう。
宇宙飛行士の選抜試験に合格したあとは、訓練が始まります。困難な選抜をクリアーしたからといって、すぐに宇宙飛行士になれるわけではないのです。まずは2年間の基礎訓練を受けなければなりません。そこで、宇宙飛行士として活動するのに必要な知識や技能を学ぶことになります。これを経て、ISS搭乗宇宙飛行士として認定され、ようやく宇宙飛行士になれるというわけです。
宇宙飛行士選抜試験とは?
JAXAは2021年11月19日に宇宙飛行士候補者募集の特設サイトを公開し、同年12月20日から2022年3月4日まで宇宙飛行士候補者を募集する旨を明らかにしました。選考のステップは5段階に分かれていて、次第に人数が絞られます。
求められる人物像は「多様性を尊重しつつ協調性とリーダーシップを発揮できる」「適応能力があり、柔軟な思考と着眼点を持ち、適時的確な判断と行動ができる」「表現力・発信力があり、人類の持続的な発展や次世代のために貢献できる」などと示されています。
まず行われるのが書類選抜。エントリーシートによる審査です。続く第0次選抜では、英語、一般教養、STEM分野、小論文などの試験のほかに、適性検査などがあります。その次は第1次選抜。医学検査、医学特性検査、資質特性検査と、プレゼンテーション試験、運用技量試験があります。通過すると次は、第2次選抜。医学検査、医学特性検査のほか、英語・資質特性・プレゼンテーションに関する面接を受けます。そして、5つのステップの内、最後となるのが第3次選抜。医学検査、医学特性検査、資質特性検査に加えて、運用技量試験と面接試験(総合・英語・プレゼンテーション)を受けることになります。
書類選抜、第0次〜第3次選抜と、1年をかけた5段階の選抜を経て、ようやく合格者が決まるのです。今回の選抜試験の結果は、募集締め切りから1年後の2023年2月28日に発表されました。宇宙飛行士候補者に決定したのは2名です。
宇宙飛行士になる試験の合格難易度は?
宇宙飛行士候補者になる難易度を、応募者数と各ステップで残った人数で確認していきましょう。
2022年から2023年にかけて行われた試験には、4,127名が応募しました。性別を見ると77.6%を男性が占めています。年齢では30代が44.8%ともっとも多く、40代が23.6%、20代以下が19.7%、50代が10.3%、60代が1.7%という順になっています。
書類選抜では、2,266名が通過しました。応募時から半分程度の人数となっています。STEM分野などの試験が行われたのが第0次選抜。ここからが本格的な試験です。これを通過したのは、205名。人数がさらに10分の1となっていることを見るだけで、難易度の高さがうかがえます。第1次選抜からは、医学的な特性検査も行われます。ここを通過したのは50名でした。さらに4分の1に絞られています。
第2次選抜の結果が発表されたのは、2022年の12月23日。面接も行われた選抜の結果、10名が残りました。第1次選抜を通過した50名から、5分の1になっています。そして第3次選抜を通過し、最終的に残ったのが、宇宙飛行士候補者として2023年2月28日に発表された2名というわけです。
4,127名の応募者が最終的に2名に絞られたということは、約0.05%の確率ということになり、狭き門となっていることがわかります。それでも、チャンスがあれば1度は宇宙飛行士を目指してみたい、という人は多いようです。
宇宙飛行士の応募資格は?
今回JAXAが実施した宇宙飛行士候補者選別試験の応募資格を確認してみましょう。気になる年齢制限ですが、実は年齢に関する規定はありません。幅広い年代から応募があったことからも、それが確認できるでしょう。
また今回から変わった応募資格もあります。1つは、学歴に関する規定。以前は「自然科学系の4年制大学卒業以上」でしたが、今回は「学歴不問」となっています。年齢・学歴不問ということで、幅広い人材が求められていると考えられます。
身長についての応募資格にも変更がありました。以前は158cmから190cmとなっていましたが、今回は149.5cmから190.5cmと範囲が広がっています。とくに低い方の範囲が、大きく広げられたのがわかります。
求められる実務経験についても、条件がゆるくなりました。以前は自然科学系の分野で3年以上の実務経験が求められていましたが、今回からは期間は同じでも、「分野・就業形態は不問」となっています。自然科学の実務経験という条件をなくし、代わりにSTEM分野の試験で自然科学の素養を評価することになりました。
宇宙飛行士の年収は?
JAXAの場合
宇宙飛行士候補者の選抜試験に合格した場合、年収はどれくらいになるのでしょうか。「2021年度 宇宙飛行士候補者 募集要項」を見ると処遇についての記述があります。
まず合格者は、JAXAの職員として採用されます。給与は経歴等を考慮のうえJAXAの規定に従って決まり、例えば30歳だと本給が月額約32万円です。このほかに賞与が年2回と、特殊勤務手当・宇宙飛行士手当などの諸手当、年1回の昇給があるとされています。賞与などを考慮すると、30歳での年収は500万円以上になる計算です。
宇宙飛行士というと、特殊な職業というイメージを持っている方も多いでしょう。しかし基本的にJAXAの職員で、給与も規定に沿って支払われるということで、意外に現実的なことにギャップを感じるかもしれません。
NASAの場合
日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)は国立研究開発法人です。アメリカにはNASA(アメリカ航空宇宙局)があり、こちらはアメリカ合衆国連邦政府が管轄する機関となっています。NASAにおいても、年収については政府の給与表に基づいて決められています。2018年の場合では、6万3,600ドルから9万8,317ドルの間。1ドル139.50 円(2023年6月1日時点)で換算すると、887万円から1,369万円の間と計算できます。
国際宇宙ステーションやミッションのための訓練では、JAXAとNASAの宇宙飛行士が一緒に仕事をすることもあるでしょう。もしかすると、年収の話題が出ることがあるのかもしれません。
世の中にはさまざまな職業があり、宇宙飛行士に限らず、他職種の年収は気になるものです。しかし現実的に考えて、他人の収入よりさらに重要なのが自身のお金の管理です。収入があれば、そこからどれだけ支出し、どれだけ貯蓄や投資ができるか、計画を立てていかなければなりません。
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※この記事は2023年6月時点の情報をもとに作成しております。
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このテーマに関する気になるポイント!
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宇宙飛行士とはどんな仕事?
主にISS(国際宇宙ステーション)に滞在し、宇宙ステーションの運用や宇宙での実験を行います。地上での仕事もあります。
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宇宙飛行士になるには?
宇宙飛行士候補者になるための試験に合格し、その後訓練を受けます。
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宇宙飛行士選抜試験とは?
宇宙飛行士選抜試験とは、宇宙飛行士候補者を決めるための試験です。選考のステップは5段階に分かれおり、書類選抜やさまざまな試験、検査があります。
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宇宙飛行士になる試験の合格難易度は?
2022年から2023年にかけて行われた、宇宙飛行士選抜試験の応募者4,127名中、合格者は2名。狭き門となっており、難易度も高いと言えるでしょう。
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宇宙飛行士になるには年齢制限は?
JAXAの場合、採用試験への応募に年齢制限はありません。
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JAXAの宇宙飛行士の年収は?
JAXAの職員として採用された場合、経歴等を考慮のうえ規定に沿って給与が支払われます。一例としては30歳では本給が月額約32万円で、賞与や諸手当を含めると年収は500万円以上になると思われます。
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NASAの宇宙飛行士の年収は?
NASAは、アメリカ合衆国連邦政府が管轄する機関のため、職員は政府の給与表に従った給与を受けます。2018年の場合、NASAの宇宙飛行士の年収は約845万円から1,308万円の間と計算されます。
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※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
宇宙飛行士だなんて、あこがれの職業だわ!狭き門だけど、夢があって良いわよね!