会食後のお礼メールは必要?上司や取引先など相手別の例文や送るタイミングについて解説

リリース日:2023/05/01 更新日:2024/07/03

社会人になるとさまざまな人との出会いが増え、会食の機会も増えます。上司や先輩にご馳走になったり、取引先が食事代を支払ってくれたりすることも出てきますが、そのようなときにお礼メールを送った方が良いのか悩むこともあるでしょう。ここでは、そもそも会食後のお礼メールが必要かどうかから、送る場合のタイミングや相手別の内容について解説します。

  1. 会食後、お礼メールは送るべき?
  2. お礼メールを送るタイミング
  3. 送るべきメール内容のポイント
  4. お礼メールの注意点
  5. 相手別、お礼メールの例文
  6. まとめ

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会食後、お礼メールは送るべき?

会食後、お礼メールは送るべき?

会食後にきちんと「ありがとうございました」と伝えていれば、わざわざお礼メールは送らなくても良いのではないかと思われるかもしれませんが、一般的には言葉だけではなくメールも送るべきだとされています。

 

普段から顔を合わせている間柄で、ランチや仕事後の飲み会などを頻繁にしている場合は不要ですが、他部署でなかなか顔を合わせない人や社外の人との会食の場合、お礼メールを送ることはビジネスマナーのひとつです。相手側も「お礼メールがあるもの」と思っている場合もあり、送らないでいるのは失礼になりかねないので注意しましょう。

 

お礼メールを送ること自体を面倒と感じるかもしれませんが、お礼メールによって、相手が上司や先輩の場合は印象が良くなり、取引先ならば今後の良好な関係に繋がります。仕事だから仕方なく行った会食の場合でも、お礼メールを送るだけで人間関係や仕事に良い影響が期待できるので、手間を惜しまないようにしましょう。

お礼メールを送るタイミング

お礼メールを送るタイミング

お礼のメールはいつ送れば良いのか悩むところですが、速やかに送るのが基本です。一番適切なタイミングは会食が終わってすぐですが、それができない場合でも当日中には送るようにしましょう。ただ、会食が昼間の場合や、夜でも早い時間に終わればそれで良いのですが、かなり遅い時間になってしまった場合は無理にその日に送る必要はありません。夜遅くにメールを送ることはかえって失礼になりかねないので、その場合は翌朝に送るのが良いでしょう。

 

また、会食後にほかの予定が入っていたり、急用が入ったりして翌朝までにお礼メールが送れない場合は、遅くとも翌日の午前中には送りましょう。それも難しい場合は、お礼が遅れたことに対するお詫びを文章に含めることを心がけ、できるだけ早く送ることが望ましいでしょう。




送るべきメール内容のポイント

送るべきメール内容のポイント

お礼メールは、会食における感謝の気持ちを伝えることはもちろんですが、今後も相手と良い関係性を築いていくためのものでもあります。そのために、内容に盛り込んでおきたいポイントがいくつかあるのでご紹介します。

感謝とお礼

まず、一緒に食事をしてくれたことへの感謝やお礼を伝えることは必須です。ご馳走したかされたか、接待したかされたかにかかわらず、相手も仕事で忙しい中、自分と会うために時間を割いてきてくれたことには変わりありません。「お忙しい中、お時間を割いていただきありがとうございます」といったように、心を込めて感謝の気持ちを伝えましょう。

お店や料理の感想

お店を選んでもらったり予約してもらったりした場合は、そのことに関するお礼を述べるとともに、「素敵なお店で、料理もおいしかったです」などと、お店や料理の感想を盛り込むと良いでしょう。選んだお店で良かったのか、料理の味はどうだったのかと、店を選んだ側としては相手に喜んでもらえたのかどうかは気になるところです。特に接待の場合、もてなす側は慎重にお店を選んでいますし、失礼がなかったかなどを気にしていることも多いので、あえて書くようにすると良いでしょう。

会話で印象に残ったこと

会食での会話は、仕事についてだけでなく、プライベートな内容に及ぶこともあります。仕事に関することなら、有益な情報や、役立つ意見などが聞ける場合もあるでしょう。また、プライベートに関することなら、相手の人となりを知ることができる場合があり、意外な一面を見られたり、共感できる部分が見つかったりすることもあります。

 

会食では普段の付き合いの中では聞けないような話題で盛り上がることも多いので、印象に残っていることを伝えることにより、よく話を聞いていると好印象を持ってもらえるでしょう。

今後に繋がること

上司や先輩が会食に誘ってくれた場合、コミュニケーションを取ることだけが目的ではなく、仕事に対するモチベーションアップを図ろうとしている場合もあります。気遣いに応える形で「今後も仕事を頑張りたい」「会社に貢献していけるよう尽力したい」ということを伝えることも大切です。また、接待の場合は「今後も変わらずに取引を続けていきたい」といった内容を伝えることで、より良い関係を築いていけるでしょう。

お礼メールの注意点

お礼メールの注意点

せっかく会食が順調に進んでも、お礼メールで失礼があっては残念な印象になってしまいます。注意点も確認しておきましょう。

早く送りすぎない

お礼メールは速やかに送ることが基本ですが、定型文を準備しておき、会食直後に送るようなことは避けましょう。早さばかり重視すると、内容が疎かになってしまいますし、「作業的に送ってきているのではないか?」という不信感を与えることになりかねないからです。早く送るということよりも、会食での会話の内容や食事などを振り返りながら、まずは丁寧にお礼メールを書きましょう。

かしこまりすぎない

会食はコミュニケーションを円滑にするためのものなので、仕事上の関係とはいえ、会食後はお互いの距離が近くなっているはずです。あまりにも硬い文章では、「せっかく会食で打ち解けたと思ったのに」ということになりかねません。会食の性格や格式にもよりますが、馴れ馴れしくない丁寧な文面になるよう心がけつつも、あまり硬くなりすぎないような文章にすると良いでしょう。

簡潔にまとめる

文章があまりにも長いと、要点がぼやけてしまい、言いたいことが相手にうまく伝わらない場合があります。また、長いメールは相手の仕事の時間を邪魔してしまう可能性もあるでしょう。お礼メールはあくまで感謝を伝えるためのものなので、仕事の内容など会食と関係のない話題については触れないようにし、短く簡潔にまとめることが必要です。

相手別、お礼メールの例文

相手別、お礼メールの例文

ここでは会社の上司や先輩、取引先に送るお礼メールの例文をご紹介します。本来は、前項に挙げたポイントや注意点を意識しながら、自分の言葉でお礼を述べるものですが、これから紹介する例文も参考に文章を作ってみてください。

上司へのお礼メール

件名:お食事のお礼

〇〇課長

お疲れ様です。

本日はお忙しい中、お時間を取っていただきありがとうございました。
また、おいしいお寿司までご馳走していただき、ありがとうございます。

担当のプロジェクトについてひとりで悩んでいたのですが、話をお聞きいただいたおかげで気持ちが軽くなりました。親身になって相談に乗っていただき感謝の気持ちでいっぱいです。

明日からは、〇〇課長から助言いただいたことを念頭に置いて、新たな気持ちで仕事と向き合って参ります。

今後とも、何とぞご指導のほど、よろしくお願い申し上げます。

営業部 〇〇

先輩へのお礼メール

件名:お食事のお礼

〇〇さん

お疲れ様です。

昨日はお忙しい中、お食事に誘っていただきありがとうございました。

〇〇さん行きつけのイタリアン、お店の雰囲気がすごく素敵で、どの料理もとてもおいしかったです。

ご趣味の映画のお話も伺うことができて楽しい時間を過ごせました。
これからもおすすめの映画がありましたら、教えてくださると嬉しいです。

また食事をご一緒させていただきたいので、次回はぜひ私から誘わせてください。

これからもよろしくお願いします。

営業部 〇〇

取引先へのお礼メール1

件名:本日はありがとうございました

株式会社〇〇
〇〇部
〇〇様

いつもお世話になっております。
〇〇株式会社の〇〇です。

本日は、お忙しい中お時間を割いていただきまして、ありがとうございました。

おいしいお食事をいただきながら〇〇様とざっくばらんに情報交換でき、大変有意義な時間を過ごすことができました。
また、私が知らない業界のことを色々教えていただき、ありがとうございます。とても勉強になりました。

またお食事をご一緒させていただきたいので、次回は私のおすすめのお店でお返しをさせてください。

今後ともよろしくお願いいたします。

〇〇株式会社
〇〇部 〇〇

取引先へのお礼メール2

件名:会食にお招きくださり、ありがとうございました

株式会社〇〇
〇〇部
〇〇様

平素より大変お世話になっております。
〇〇株式会社の〇〇です。

昨日は、会食の席にお招きいただきありがとうございました。

隠れ家のような素敵な雰囲気の中、普段は口にできない見事なお料理を存分に堪能させていただきました。特に魚介料理は格別で、とてもおいしくいただきました。

また、〇〇様の貴重な体験談を伺うことができ、有意義な時間を過ごせたこと、深く感謝申し上げます。

まだまだ至らぬところばかりですが、今後も微力ながら、貴社の発展に貢献できるよう精進して参る所存です。

ご馳走になってしまい大変恐縮です。次の機会にはぜひお返しさせていただければと思います。

今後とも変わらずお付き合いいただけますよう何とぞよろしくお願い申し上げます。

〇〇株式会社
〇〇部 〇〇

まとめ

会食後のお礼メールを送ることはビジネスマナーのひとつなので、当日、もしくは翌日の朝までに速やかに送りましょう。内容は感謝やお礼はもちろん、お店や料理の感想、会話の中で印象に残ったことなどを含めると好印象です。また、今後に繋がるような文章も加えると、先々も良好な関係を築きやすいでしょう。

 

会食はビジネス上では重要な役割を担い、取引先などの社外の相手はもちろん、上司や先輩などの社内の相手でも、今後の関係性を左右するものと位置づけることができます。お礼メールを疎かにせず、ビジネスに役立てていきましょう。

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※この記事は2023年4月時点の情報をもとに作成しております。

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このテーマに関する気になるポイント!

  • 会食後のお礼メールは必要?

    はい、ビジネスマナーとして送るべきだとされています。

  • お礼メールを送るタイミングはいつが良い?

    会食が終わってすぐ、遅くとも当日中に送ります。夜遅く解散した場合は翌朝に送るようにしましょう。

  • メールには何を書く?

    感謝やお礼だけでなく、お店や料理の感想、会話で印象に残っていること、今後に繋がることなども書くと良いでしょう。

阪田順子
この記事を書いた人
阪田順子

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

FP1級、CFP保有。お金が好きで一般企業に勤める会社員からFPに転身。節約と副業で貯金一千万円、投資で資産を二倍にした経験有り。投資初心者をマンツーマンでサポートする、資産運用や株式投資に関する講座を開講中。趣味は株式投資。




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