visa(ビザ・査証)とは?種類や必要な国、申請方法などをわかりやすく解説

リリース日:2022/11/15 更新日:2025/02/07

海外に旅行や仕事で行くときに、パスポート以外にビザが必要な場合があります。パスポートについては知っていても、ビザのことはよくわからないという人も多いのではないでしょうか。ここでは、そもそもビザとはどういったものなのか、ビザの種類や必要な国、申請方法などをわかりやすく解説します。

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  1. ビザ(visa、査証)とは
  2. ビザが必要な国・不要な国
  3. ビザの申請方法と注意点
  4. まとめ

ビザ(visa、査証)とは

ビザ(visa、査証)とは

ビザとは、渡航先の国が外国籍の人に対して、入国の許可を受けるために発行する「推薦状」の役割を果たすものです。日本では「査証」という呼び方もされています。

 

日本国籍の人が海外へ渡航する際は、渡航先や渡航目的、滞在期間などによって、特定のビザが必要になることがあります。国によっては、事前通告なしにビザ取得の手続きが変更される場合もあるので注意が必要です。ビザが必要な国に入国する前にビザを取得していない場合は、渡航先に着いても入国できずに日本に引き返さなければならないことがあるので、渡航が決まったら最新の情報を確認しておきましょう。

パスポートとの違い

海外へ渡航する場合、ビザが必要な国と必要でない国がありますが、必ず用意しなければならないのがパスポートです。パスポートは、各国の政府が発行するもので、渡航者の名前や生年月日、国籍などがひと目でわかる証明書です。ビザが入国のための「推薦状」ならパスポートは「身分証明書」となるでしょう。

 

ビザとパスポートの違いがわかるように、両者を比較すると以下のようになります。

ビザとパスポートの比較

ビザの種類

ビザは、渡航目的ごとに種類が分けられています。最も多く利用されているのは旅行をするためのビザでしょう。観光ビザや、目的地までの経由地として別の国の空港に立ち寄るトランジットの際に必要な通過ビザなどがあります。ほかにも、仕事なら就労ビザ、留学や研修なら一般ビザ、永住者やワーキングホリデーなら特定ビザなど、種類はさまざまです。

 

また、一定期間内に出入国できる回数により、シングルエントリー(1回)、ダブルエントリー(2回)、マルチプルエントリー(複数回)のビザがあります。

 

観光用、就労用など、ビザのカテゴリーはどの国でも共通している部分がありますが、名称は国ごとに異なる場合があります。渡航が決まったら、その国の大使館や総領事館のホームページなどで、どのビザを取得する必要があるか確認しましょう。

ビザが必要な国・不要な国

ビザが必要な国・不要な国

海外へ渡航する場合、通常はビザが必要ですが、日本のパスポートがあれば、観光などによる短期滞在ならビザを取得しなくても入国できる国が多数あります。日本は多くの国との間で「一般査証免除措置」を実施しており、短期滞在に限り相互にビザがなくても入国できるようにしているからです。

 

ここでは、国や地域ごとにビザの要否について見ていきましょう。

アジア

アジア地域には、観光や商用が目的の短期滞在の場合はビザを必要としない国が多くあります。ただし、カンボジア、パキスタン、スリランカなどは渡航に際しビザ取得が必須です。また、ビザが必要でも、インドのようにアライバルビザ(国際空港で取得できるビザ)の取得が可能な国もあります。

アメリカ

観光や商用の目的でアメリカ合衆国に入国する場合は、最長90日間の滞在に限りビザ取得が免除されます。しかし、その場合でも電子渡航認証システム「ESTA(エスタ)」の申請が必須です。ESTAとは、保安上の観点からアメリカに入国することに問題がないかをチェックするためのシステムで、アメリカを経由してほかの国へ行く場合も申請が必要です。

 

申請の際は有効期限内のパスポートとクレジットカード、メールアドレスが必要となり、1人21ドルの申請料がかかります。渡航前にオンラインでESTAの認証を受けていない場合、飛行機への搭乗や入国を拒否されてしまう場合があるので注意しましょう。

 

なお、ESTAの有効期間は2年間あります。パスポートの氏名変更や期限切れによる新規取得などがなければ、渡航のたびに申請する必要はありません。

ヨーロッパ

短期滞在の場合、日本のパスポートがあれば、ヨーロッパのほとんどの国にビザなしで入国できます。また、1度「シェンゲン協定」加盟国に入国すれば、シェンゲン協定域外に出国するまで国境審査がなく、加盟国間を自由に移動できます

 

シェンゲン協定とは、国境管理の廃止または簡略化を定めた多国間協定です。協定にはフランスやドイツ、スペイン、イタリアなど26カ国が加盟しており、地続きのヨーロッパがひとつの国のようになっています。ただし、滞在可能日数は、シェンゲン圏へ入国した最初の日から180日間以内に90日間までという制限があります。

 

なお、ヨーロッパでも2023年11月より事前渡航認証システム「ETIAS(エティアス)」が導入されることになりました。ETIASはアメリカのESTAと同様の仕組みですが、詳細はまだ公表されていません。

中東

アラブ首長国連邦、イスラエル、トルコなどの国は、短期間の滞在に限りビザ取得が免除されますが、中東のそれ以外の国はビザが必要です。また、パスポートにイスラエルのビザ、または出入国記録があると入国が拒否されるなど、制限のある国も複数あります。
なお2022年10月現在、中東の中でもイラク、シリア、サウジアラビアなどは、内戦などにより危険が多いため、外務省では渡航中止や注意などを喚起しています。

外国人が日本に滞在する場合

短期間であればビザを取得することで滞在できますが、90日以上滞在する場合や、短期間でも報酬を得る活動を行う場合は在留資格が必要です。ビザと在留資格は同じ意味で使われることが多いですが、機能は別物です。ビザは海外にある日本大使館・領事館が発給する「日本への入国許可を受けるための推薦状」で、入国したらその機能は終えます。在留資格は法務省出入国在留管理庁が交付する「日本に在留するための許可証」であり、日本に滞在し続けるために必要なものです。

 

なお、外国籍の人が日本に入国する場合も、査証免除措置があります。新型コロナウイルス感染症対策の水際措置により一時停止していましたが、2022年10月現在、水際措置の見直しにより、査証免除措置が再開されています。




ビザの申請方法と注意点

ビザの申請方法と注意点

ビザの申請は、ビザの種類や渡航先によって必要なものが異なります。ここでは、ビザの基本的な申請方法などについて見ていきますが、海外へ行くことが決まったら最新の情報を確認しましょう。

ビザの申請方法と必要なもの

ビザの申請は、基本的には渡航する予定の国の大使館や総領事館で行いますが、国によってはオンラインによる申請もできます。また、アライバルビザが導入されている国の場合は、現地到着時に取得可能なので、現地の空港で申請することになります。

 

申請に必要なものは、申請書、パスポート、写真1枚、手数料が基本です。申請書は各大使館や総領事館のビザ申請窓口に備え付けてあったり、ホームページからダウンロードできたりする場合もあります。写真のサイズは国によって異なるので確認が必要ですが、パスポートと同じサイズの写真を用意しておけば問題ない場合がほとんどです。

 

旅行の場合は上記書類のほかに、旅行会社が発行する「予約確認書」なども必要になる場合もあります。複数の旅行会社を利用する場合は、それぞれの会社の書類を用意しなくてはなりません。

ビザ取得の際の注意点

ビザを取得するにあたって、2つの注意点があります。

 

 

ビザ申請時にパスポートの有効期間が6カ月以上必要など、国ごとにパスポートの残存期間が決められている場合があります。残存期間が足りない場合はパスポートを更新(切り替え発給)しておく必要があるので、申請前に確認しましょう。

 

また、ビザの申請用紙には、ありのままを記入しましょう。虚偽の内容が判明すると、その国には一生入国できなくなる場合や、罰金が科される場合があります。

 

なお、ビザの申請は旅行会社やビザ代理申請サービス業者に依頼することもできるので、申請に不安があったり、時間がなかったりする場合は利用を検討しても良いでしょう。

まとめ

ビザは入国許可の推薦状の役割となるもので、渡航先、渡航目的、滞在期間などによって、ビザの要否や種類が異なります。日本のパスポートを持っていれば、短期滞在であればビザなしで渡航できる国が多数ありますが、アメリカのようにオンラインでの渡航認証が事前に義務付けられている国などもあります。

 

ビザは取得するのに時間がかかる場合があり、発給手続きも事前通告なしに変更される場合があるので、渡航する際は余裕を持って申請しましょう。

なお、ビザをオンラインで申請する場合は、手数料の決済にクレジットカードがあると便利です。楽天カードならポイントも貯まってお得です。また、海外旅行の申し込みは、楽天トラベルを利用してみましょう。楽天トラベルはクーポン配布やポイント還元などのキャンペーンが豊富なので、よりお得に旅をすることが可能です。

 

※この記事は、2022年10月時点の情報をもとに作成しております。最新の情報については各ホームページ等をご確認ください。

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このテーマに関する気になるポイント!

  • 海外に行く場合、ビザは絶対必要?

    いいえ、目的が短期間の観光などであれば、ビザは不要な国が大半です。

  • ビザはどこで取得できるの?

    渡航先の国の大使館や総領事館に申請して取得します。国によってはオンラインや現地の空港でも取得できます。

  • ビザはいつまでに申請したらいい?

    渡航が決まったら早めに申請したほうが良いですが、早すぎると渡航前・渡航中にビザの有効期間が切れてしまうことがあるので注意しましょう。

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阪田順子
この記事を書いた人
阪田順子

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

FP1級、CFP保有。お金が好きで一般企業に勤める会社員からFPに転身。節約と副業で貯金一千万円、投資で資産を二倍にした経験有り。投資初心者をマンツーマンでサポートする、資産運用や株式投資に関する講座を開講中。趣味は株式投資。

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