6月の行事や記念日というと、虫歯予防デーや父の日を思い浮かべる人が多いでしょう。しかし、実は6月には毎日のように記念日があります。

まずは2022年の6月1日から30日までどのような行事や記念日などがあるのか、カレンダー式に一覧表にまとめてみましたので、見ていきましょう。

2022年6月の行事・記念日

「聞いたことがある」といったものから「初めて聞いた」という変わり種まで、さまざまな行事や記念日があることがわかります。

次章では、この中から販売促進に活用できそうな行事や記念日をピックアップして詳しく紹介していきます。

では、ここからは6月の主な行事や記念日を11個取り上げて、詳しく見ていきましょう。

【1日】衣替え
四季のある日本では季節ごとに気温が大きく変わるため、その時期にふさわしい衣服に替える作業、衣替えが行われます。主に、夏になる前の6月と冬になる前の10月に行われることがほとんどだと思いますが、地域やその年の気候などによって異なることも。6月の衣替えにあわせて、夏向けの衣服を購入する、という人も多いですね。

【2日】イタリアワインの日
2007年、イタリア大使館とイタリア貿易振興会がイタリアワインをPRするために制定しました。1946年6月2日にイタリア共和国が建国したことにちなんでおり、本国イタリアでは「共和国建国記念日」として祝日となっています。

ここ最近は、家でお酒を飲む機会が増えていることから、イタリアワインに興味を持ったという人もいるのではないでしょうか。

【4日～10日】歯と口の健康週間
6月4日「虫歯の日」から一週間は、歯と口の健康週間です。厚生労働省、文部科学省、日本歯科医師会、日本学校歯科医会が連携して実施します。これまで複数回名称が変わってきましたが、2013年より「歯と口の健康週間」になりました。イベントやCMなどを通じて、歯や口の健康に関する正しい知識を普及させ、虫歯などの早期発見・早期治療を促します。

この時期に、歯ブラシの買い替えや電動歯ブラシへの切り替えなどを提案してみるのもよいでしょう。

【5日】プロポーズの日
プロポーズの日は6月の第1日曜日と決められており、2022年は6月5日になります。「ジューンブライド」といって6月に結婚するカップルは幸せになるといわれていますが、それにちなんで、1994年に全日本ブライダル協会が6月第1日曜日をプロポーズの日に定めました。

プロポーズの際にパートナーに渡す指輪やプレゼントなどのおすすめ商品に関するイベントを開催し販売促進するのもひとつの方法です。

【10日】時の記念日
時の記念日は、671年天智天皇の時代に日本で初めて時を知らせたという日本書紀の記事を元に制定されました。時計は「漏刻（ろうこく）」という水時計で、昼間しか使えなかった日時計と違い、太陽の出ていない夜間も時間がわかるようになりました。大正時代に、時間を守ることの大切さを教えるために定められたそうです。

時の記念日にあわせて、時計の買い替えやコレクションの追加をすすめるような販売促進をするのもよいでしょう。

【11日】傘の日
1989年日本洋傘振興協議会は、暦の上で「入梅」の頃にあたる6月11日を「傘の日」と定めました。毎年、その年のトレンドを踏まえたデザインや機能などを持ったさまざまな傘が紹介されます。ちなみに、日本で傘というと雨傘が主流ですが、もともとは日傘として利用されており、ヨーロッパでは身分の高い女性が使うものでした。

梅雨の時期に向けての雨傘や、紫外線対策のための日傘をすすめるのはいかがでしょうか。

【12日】恋人の日
日本ではまだあまり馴染みがありませんが、6月12日は恋人の日です。1952年ブラジルのサンパウロ商業協会が6月12日を恋人の日と定めキャンペーンを行ったことをきっかけに、ブラジルを中心に、恋人同士が愛情を深めるため、また縁を大切にするためにプレゼントを贈りあう日とされています。

恋人の日といっても恋人だけではなく、友達や家族などで贈りあうこともあるようです。ブラジルでは、恋人の日にフォトフレームを贈りあうことが多いそうなので、素敵なフォトフレームをピックアップしておすすめするとよいでしょう。

【16日】和菓子の日
疫病が蔓延していた西暦848年、仁明天皇が疫病除けや健康招福のお祈りをし「承和」から「嘉祥」へ改元したといいます。その際、6月16日に16個の菓子や餅などを神前に供えたという言い伝えにちなんで、6月16日が和菓子の日になりました。

期間限定の「嘉祥菓子」や、あじさいなど季節を感じさせる練り切りや水ようかんなどをおすすめしてみてはいかがでしょうか。

【19日】朗読の日
2001年NPO日本朗読文化協会は、毎年6月19日を朗読の日と定めています。6（ろう）月19（どく）日と読むことから由来し、当日には朗読に関するイベントも開催されています。

梅雨で外出できないときなどに、雨音を聞きながら朗読するのにふさわしい本をおすすめしてはいかがでしょうか。

【26日】ハピカジの日
ハピカジ（ハッピー家事）の日は、株式会社コスモスイニシアが2008年に提唱した記念日で、毎年6月の第4日曜日と決められています。梅雨の時期は家の掃除がおっくうになりがちですが、そんなときにこそ、家族でハッピーに家事をしてリフレッシュすることを目的としています。

掃除用品や最新の掃除器具などの販売促進をするのもよいでしょう。

【27日】ちらし寿司の日
ちらし寿司は、地域によっては五目ずしやバラチラシなどと呼ばれることもある岡山県の郷土料理のひとつです。

備前の国（今の岡山県）の藩主池田光政は質素倹約を奨励し、食事も一汁一菜をすすめていました。これに対し、ご飯にさまざまな具を混ぜ込み、一品に仕上げたという庶民の工夫でちらし寿司が誕生したといわれています。池田光政の命日が6月27日であることから、2004年にこの日がちらし寿司の日になりました。

ちらし寿司で利用する食材を販売促進するのもおすすめです。

では次に、6月の二十四節気や誕生石などについても確認していきましょう。

・二十四節気
二十四節気は、季節を表す言葉として用いられているもので、1年を春夏秋冬の4つに分け、さらにそれぞれを6つに分けて24節とされたものです。節分や夏至、冬至など現在の生活に生かされているものもあります。

2022年6月には、6月6日(月)の「芒種（ぼうしゅ）」（稲や麦など穂の出る穀物や芒（のぎ）のある穀物の種をまく時期）と6月21日(火)の「夏至」があります。

・誕生石
6月の誕生石には、パール（PEARL、真珠）とムーンストーン（MOONSTONE）のふたつがあります。

パールの宝石言葉は「純粋無垢」「健康」「長寿」、ムーンストーンは「愛の予感」「純粋な愛」です。

・誕生花
6月の誕生花は「バラ」。誕生日プレゼントに贈るのにぴったりの花です。

バラは色によって花言葉が異なり、また、贈る本数によってもメッセージが異なります。たとえば、レッドは「情熱」や「あなたを愛します」、ピンクは「幸福」や「感謝」、ホワイトは「純潔」や「尊敬」などです。また、1本だと「あなただけ」「一目ぼれ」、2本だと「この世界はふたりだけ」といった意味を表します。

・草花
6月の花といえばあじさいというイメージがあるかもしれません。他にも、スイレン、花菖蒲、ユリ、ラベンダー、ダリア、桔梗、パンジー、クレマチスなどが6月の花です。

・旬の食材
6月に旬を迎える食材には、トマトやきゅうり、なす、ピーマンといった野菜のほか、スイカやメロン、さくらんぼといった果物があります。ほかにも、アジやイワシ、アユなどの魚類もおいしい時期です。6月は湿気が多く体調を崩しやすいこともあるため、ミネラルやビタミンの豊富な旬の食材を積極的に取り入れるとよいでしょう。