ヘアドネーションはお金以外の寄付の形、やり方や注意点について

リリース日:2022/05/20 更新日:2024/10/17

お金ではない寄付の方法「ヘアドネーション」に、最近注目が集まっているのをご存知でしょうか?芸能人もやっているヘアドネーションについて、詳しいやり方の手順や注意点をまとめました。

  1. ヘアドネーションとは
  2. ヘアドネーションに参加する条件
  3. ヘアドネーションのやり方
  4. 料金はかかる?
  5. 賛同サロンの美容院とは

ヘアドネーションとは

世の中には、薬の副作用や脱毛症などが原因で、髪が抜けてしまう人たちが少なくありません。しかし、特に年若い子どもの場合、「病気だから」と割り切ることもできず、大きなストレスにつながってしまう可能性もあるでしょう。そんな子どもたちのための寄付制度が、「ヘアドネーション」です。

 

ヘアドネーションとは、髪の毛の悩みを持った子どもたちに無償で医療用ウィッグを提供している団体に対して、ウィッグの材料となる髪の毛を寄付する行為です。

 

寄付というと金銭的な寄付を思い浮かべがちですが、髪の毛は通常、お金で買うことはできません。自分の髪を寄付することで子どもたちの笑顔を取り戻す手助けができるというのは、とても素晴らしい行為と言えるでしょう。

ヘアドネーションに参加する条件

ヘアドネーションに参加する条件

ヘアドネーションは、どのような髪の人でもできるというわけではありません。大雑把に切った髪の毛を拾い集めて「ヘアドネーション用にしたい」と考えても、受け付けてはもらえないのです。

 

ヘアドネーションを受け付けている団体はひとつではありませんが、多くの場合、次のような条件がつけられています。

 

・長さが一定以上であること
・束ねられていること
・乾いていること
・引っ張ると切れてしまうような極端に傷んだ髪ではないこと

 

長さについては、フルウィッグを作成している団体の場合は「31cm以上」、部分ウィッグを作成している団体の場合は「15cm以上」で寄付が可能です。自分が寄付しようとしている団体の規定を確かめてみましょう。

 

また、これ以外にも「ブリーチをした髪や白髪のみ、パーマをかけた髪は受け付けられない」といった規定を設けている団体もあります。ヘアドネーションをしようと思ったら、まずはどこの団体に寄付をするのかを決めて、その団体の規定にあった対応をするようにしましょう。

 

特にブリーチなどは、一度してしまうと元に戻すことができません。「ヘアドネーションをするつもりだったのに、うっかりブリーチをしてしまった」というようなことがないように気をつけましょう。

ヘアドネーションのやり方

ヘアドネーションのやり方

ヘアドネーションを行うためのステップは、全部で5つです。

 

1.どこの団体に寄付するか決める

前述の通り、ヘアドネーションを受け付けている団体はひとつではありません。団体のホームページなどを確認して、自分に合ったところを選びましょう。

 

2.団体の指示に従って情報をまとめる

髪の状態等をまとめたシートを記入したり、ホームページ上から登録をしたりします。この手続きは各団体によって手順が異なるため、指示に従いましょう。

 

3.カットしてもらう美容院を決める

ヘアドネーションに賛同しているサロンをホームページから検索することもできますし、自分が普段通っている美容院に「ヘアドネーションがしたい」と伝えて対応してもらえるようであれば、そこで切ることもできます。それぞれの団体の規定に合っていれば、自分や家族に切ってもらった髪を寄付することもできますが、確実に有効活用してもらえるように切るためには、プロに頼むのが安心です。

 

4.実際に髪の毛を切る

髪を小分けにしてゴムで束ね、その少し上をカットします。カットした髪は美容院にそのまま預けるのではなく、自分で持ち帰ります。一部のサロンでは髪の発送代行をしてくれるところもあるため、発送代行を依頼する場合は、同封するシート等を持参するようにしましょう。

 

5.髪を送る

普通郵便、レターパック、宅配便等、配達の方法は指定されていない場合がほとんどです。ただし、団体ごとに推奨している方法があるので、可能な限りそれに従うようにしましょう。

料金はかかる?

ヘアドネーションをするのに特別な料金はかかりませんが、送料は自己負担となります。また、ヘアドネーションをするための美容院でのカット代も通常どおりかかります。美容院によってはキャンペーン等を行っているところもあるので、個別に問い合わせましょう。

 

ヘアドネーション用のカットは通常よりも手間がかかるため「ヘアドネーション用なのでタダで切ってほしい!」というわけにはいきません。気持ちよく寄付をするためにも、必要な技術料はきちんと支払うようにしましょう。

賛同サロンの美容院とは

賛同サロンの美容院とは

それぞれの団体には、「賛同サロン」があります。これは、団体の活動に賛同しているサロンということなので、「ヘアドネーションに慣れている」という大きなメリットがあります。ヘアドネーションのやり方を熟知したスタッフがカットしてくれるので、やり方がわからなくて手間取ったり、寄付に使えない切り方をされてしまったりする心配もありません。

 

ヘアドネーションに不安がある方や、うまく説明できるかわからないという方は、賛同サロンを利用するとスムーズです。

このテーマに関する気になるポイント!

  • ヘアドネーションとは?

    薬の副作用や脱毛症などの理由で髪の毛の悩みを持った子どもたちに無償で医療用ウィッグを提供している団体に対して、ウィッグの材料となる髪の毛を寄付する行為のことです。

  • ヘアドネーションできる髪の毛の条件とは?

    条件に多いものは1.髪の毛の長さが一定以上であること、2.髪の毛が束ねられること、3.髪の毛が乾いていること、4.引っ張ると切れてしまうような極端に傷んだ髪ではないこと、などが挙げられます。

  • ヘアドネーションできる髪の毛の長さは?

    フルウィッグを作成している団体の場合は「31cm以上」、部分ウィッグを作成している団体の場合は「15cm以上」など、寄付先の団体によって異なります。

  • ブリーチをした髪や白髪、パーマをかけた髪はヘアドネーションできる?

    寄付先の団体によって規定が異なります。

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平林恵子
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー
平林恵子

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

人事労務関係の仕事からライターへ転身。経験を活かしてコラム執筆を行っています。2017年、見識を深めるためにFPの資格を取得しました。税金や給与計算などに詳しくない方にもわかりやすい解説を心がけています。

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