光熱費の平均ってどのくらい?世帯別の平均額や節約術も紹介します

リリース日:2021/08/17 更新日:2024/11/13

ここでは、全国の水道光熱費の平均額を紹介します。世帯人数や年齢、住んでいる地域によって光熱費の額には差があります。また、夏と冬の光熱費でも値段は変わってきます。

自分の電気代やガス代と比べて参考にし、使いすぎていないかチェックしたり、ここで紹介する節約術も参考にしてみたりしてはいかがでしょうか。

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  1. 光熱費とは
  2. 光熱費の平均ってどのくらい?
  3. 一人暮らしの1カ月あたりの光熱費
  4. 2人以上世帯の1カ月あたりの光熱費
  5. 夏と冬の光熱費はどっちが高い?
  6. 光熱費は住んでいる地域によっても差が出る?
  7. 知っておきたい!光熱費の節約術

光熱費とは

光熱費とは、電気やガスといった生活に必要なエネルギーの利用にかかる費用を指します。電気代・ガス代・燃料費(主に灯油代)をまとめて光熱費、それに水道代を加えたものを水道光熱費と呼ぶのが一般的です。

光熱費の平均ってどのくらい?

ここからは、総務省統計局が発表している「家計調査(二人以上の世帯)2024年(令和6年)7月分」で発表されているデータを読み解いていきます。

 

この調査によると、2024年7月の1カ月あたりの2人以上世帯の平均水道光熱費は以下のとおりです。

2024年7月の水道光熱費の総世帯平均額(月間)

費目 平均額
電気代 9,896円
ガス代 3,937円
他の光熱 232円
上下水道料 5,224円
合計 1万9,289円
 

「他の光熱」とは、灯油など電気やガスを使わない光熱費用のことを指しています。

 

ただし、これは全国の2人以上の世帯を平均した金額です。世帯の人数や年代、ライフスタイルによって金額は変わります。




一人暮らしの1カ月あたりの光熱費

一人暮らしの1カ月あたりの光熱費

2023年の「家計調査 家計収支編」では、単身世帯(一人暮らし)の1カ月あたりの水道光熱費は平均で1万3,045円となっており、2人以上世帯の平均より6,244円安くなっています。


単身世帯の光熱費でも、年代によって金額が大きく変わるのが特徴です。

単身世帯の1カ月あたりの光熱費(年代別)

年齢 全年代 34歳以下 35~59歳 60歳以上 65歳以上
電気代 6,726円 5,127円 6,576円 7,431円 7,389円
ガス代 3,359円 3,143円 3,303円 3,473円 3,445円
他の光熱 720円 74円 371円 1,152円 1,168円
上下水道料 2,239円 1,774円 2,222円 2,431円 2,433円
合計 1万3,045円 1万119円 1万2,471円 1万4,488円 1万4,434円
 

【単身世帯】年代別・水道光熱費の比較

 

表とグラフを見ると、年齢が上がるにつれて費用が上がっていることがわかります。


中でも電気代は差が大きく、34歳以下の平均は5,127円、65歳以上の平均は7,389円。若年層は高齢者に比べると、仕事などで外に出ている時間が長いため家で電気を利用している時間が短いとも考えられます。

2人以上世帯の1カ月あたりの光熱費

2人以上世帯の1カ月あたりの光熱費

次に2人以上世帯の1カ月あたりの光熱費平均をより詳しく見ていきましょう。

世帯人数別の光熱費

まず、世帯の人数別に見た光熱費は以下のとおりです。世帯の人数が多くなるにつれて、光熱費は高くなっているのがわかります。

2人以上世帯の1カ月あたりの光熱費(世帯人員別)

世帯数 平均 2人 3人 4人 5人 6人
電気代 1万2,265円 1万940円 1万2,811円 1万3,532円 1万4,373円 1万8,941円
ガス代 5,209 円 4,971円 5,591円 5,284円 5,131円 5,469円
他の光熱費 1,275円 1,466円 1,314円 797円 889円 2,066円
上下水道料 5,106円 4,242円 5,366円 6,042円 6,706円 8,884円
合計 2万3,855円 2万1,619円 2万5,082円 2万5,655円 2万7,100円 3万5,360円
 

【2人以上世帯】世帯人員別・水道光熱費の比較

世帯主の年代別の光熱費

続いて、世帯主の年代別に光熱費を比較した表とグラフが以下のとおりです。

2人以上世帯の1カ月あたりの光熱費(世帯主の年代別)

世帯主の年齢 29歳以下 30~39歳 40~49歳 50~59歳 60~69歳 70歳以上
電気代 8,985円 1万1,276円 1万2,480円 1万2,737円 1万2,913円 1万1,911円
ガス代 5,426円 4,706円 4,857円 5,702円 5,401円 5,157円
他の光熱費 198円 341円 599円 1,090円 1,670円 1,812円
上下水道料 3,624円 4,742円 5,288円 5,405円 5,271円 4,915円
合計 1万8,232円 2万1,064円 2万3,225円 2万4,933円 2万5,254円 2万3,795円
 

【2人以上世帯】世帯主の年代別・水道光熱費の比較

こちらも世帯主が若年層の世帯の光熱費が比較的安いという傾向が見られます。

しかし50歳以上になると光熱費はほぼ変わらず横ばい状態であることがわかりました。

50歳前後というと、ちょうど子供が独立して夫婦2人だけの生活に戻る世帯が増えてくる年代です。若い頃と比べて生活環境が変わることも少なくなるため、光熱費もあまり変化しなくなると考えられます。

夏と冬の光熱費はどっちが高い?

夏と冬の光熱費はどっちが高い?

一般的に、1年間の中で光熱費が最も高くなるのは冬です。こたつ、カーペット、ストーブといった複数の暖房器具を稼働させるうえ、お湯を使う機会も増えるので、電気だけでなくガスをより多く使用することになるためです。

反対に、夏場は光熱費が最も安くなる季節であり、2023年で最も安いのは7~9月の1万5,404円でした。最も高い1~3月の2万7,701円と比べると実に1万円以上の差があります。

3カ月ごとの光熱費

時期 春(4~6月) 夏(7~9月) 秋(10~12月) 冬(1~3月)
電気代 9,190円 8,390円 8,514円 1万4,646円
ガス代 4,858円 2,904円 3,180円 6,723円
他の光熱費 600円 202円 1,338円 2,221円
上下水道料 3,972円 3,908円 4,050円 4,111円
合計 1万8,620円 1万5,404円 1万7,082円 2万7,701円
 

光熱費は住んでいる地域によっても差が出る?

光熱費は住んでいる地域によっても金額に差が出ます。

まずガスに関して、都市部では都市ガスの供給がなされますが、地方ではガスの小売り会社が直接各家庭までガスを配達するプロパンガスが主流の地域も多いです。

プロパンガスは小売り会社が自由に値段を設定するため、安いところから高いところまでまちまちです。しかし一般的には都市ガスよりも値段が高くなっています

また、データによると寒冷地は比較的光熱費が高く、温暖な地域は光熱費が低いという傾向も見られます。

2人以上世帯の1カ月あたりの光熱費(地域別、一部抜粋)

地域 北海道地方 東北地方 関東地方 近畿地方 沖縄地方
電気代 1万3,059円 1万5,020円 1万1,876円 1万1,088円 1万0,962円
ガス代 5,042円 4,078円 5,728円 5,883円 4,223円
他の光熱費 6,551円 4,075円 789円 597円 444円
上下水道料 4,884円 6,299円 5,185円 4,990円 4,186円
合計 2万9,536円 2万9,472円 2万3,578円 2万2,558円 1万9,815円
 

【2人以上世帯】地域別・水道光熱費の比較

冬の寒さが厳しい北海道地方と東北地方は、近畿地方と比べると1カ月の光熱費に7,000円近く差があります。

特に「他の光熱」、つまり灯油にかかる費用がほかの地域と比べて顕著に高くなっているのが特徴です。冬の厳しい寒さを乗り越えるためには、エアコンや小さなガスストーブではまかないきれないという実情が見えてきます。

知っておきたい!光熱費の節約術

知っておきたい!光熱費の節約術

光熱費は生活に必要な費用とはいえ、家計のためにはできるだけ節約したいものです。そこで、光熱費の節約に役立つ方法をいくつかご紹介します。

使わない家電のコンセントを抜く、スイッチを切る

節電の基本中の基本ですが、待機電力を減らすことで電気代を削減します。

特にガス給湯器の電源、トイレの便座暖房などは常時つけっぱなしにしている方も多いと思いますが、1日のうちで実際に使用している時間はさほど多くないはずです。使っていない時間はスイッチを切って節電しましょう。

エアコン本体や室外機をキレイに保つ

暑くなる季節は、エアコンが必需品です。しかしエアコンのフィルターが汚れていたり、室外機周辺の風通しが悪かったりすると冷却効率が下がります。定期的に掃除をして、余計な電力消費を防ぎましょう

また、室外機自体が直射日光で熱くなってしまうと機械に負担がかかります。日陰に設置するか、難しい場合は日よけを使用するなど工夫しましょう。

省エネ性能の高い新しいエアコンに買い換える

近年のエアコンは省エネ性能が向上しており、10年前と比べて5%の省エネを実現しているといいます。機種によっては年間1万円以上の節電につながることもあります。

買い換えの費用こそかかりますが、長期的な目線で考えれば結果的に電気代が安くおさまるうえ、エコな家電を使うことで環境保全にもつながります。

冷蔵庫の使い方を見直す

夏は冷たいものが欲しくなる季節です。かといって冷蔵庫に食品を詰め込みすぎると、冷却効率が下がって電力負荷が上がってしまいます。冷蔵庫に物を入れるときは、空気の通り道ができるように入れるのがベストです。

逆に冷凍庫の場合は、凍った食べ物が保冷剤の役割を果たすので隙間がなくても問題ないそうです。それぞれの違いを押さえておきましょう。

ほかにも、熱いものは冷ましてから入れる、扉の開け閉め時間は短くする、季節によって温度設定を変える、といったことも効果的です。

支払いをクレジットカード払いにまとめる

光熱費の支払いをカード払いにすることも節約のひとつです。毎月の支払いで自然とポイントが貯まっていくのでとてもお得なうえ、支払いの履歴がまとまって残るので家計管理にも役立ちます。

楽天カードなら通常のショッピングで100円の支払いにつき1ポイントが貯まり(※1)、光熱費の支払いでも500円に1ポイントが貯まります。貯まった楽天ポイント街のさまざまなお店やサービスで利用できます(※2)。


また、楽天カードでは2枚目のカードを持つことで、ご利用明細を分けられるので便利です。

 

この機会に光熱費の支払いをカード払いにぜひ切り替えてみてはいかがでしょうか。

 

※1一部ポイント還元の対象外、もしくは、還元率が異なる場合がございます。詳しくはこちら
※2一部ご利用いただけない店舗がございます。

 

※この記事は2024年9月時点の情報をもとに作成しております。

このテーマに関する気になるポイント!

  • 水道光熱費とは?

    電気代、ガス代、水道代、燃料費(主に灯油代)をまとめて水道光熱費といいます。

  • 光熱費とは?

    光熱費とは、電気やガスといった生活に必要なエネルギーの利用にかかる費用のことです。

  • 世帯光熱費の1カ月平均はどのくらい?

    2024年7月の平均は1万9,289円です。

  • 一人暮らしの1カ月の光熱費平均は?

    2023年の平均は1万3,045円です。

  • 1年間の中で光熱費が最も高くなるのは?

    一般的には暖房などを使う機会が多い冬が最も高くなります。

  • 光熱費の節約術は?

    ・使わない家電のコンセントを抜く、スイッチを切る
    ・エアコン本体や室外機をキレイに保つ
    ・省エネ性能の高い新しいエアコンに買い換える
    ・冷蔵庫の使い方を見直す
    ・支払いをクレジットカード払いにまとめる

    などが挙げられます。

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miso
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(2級FP技能士)
miso

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

演奏家、ライター、FPとして活動する複業フリーランス。 お金の管理や記録が好きで、独学で簿記3級、FP2級を取得しました。 特に確定申告や税金分野への関心が高いです。お金にまつわる様々な制度や仕組みについてわかりやすく解説します。

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