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共依存とは?共依存に陥りやすい人の特徴をチェック!
共依存とは、特定の相手との関係に依存しすぎる状態のことです。恋愛関係、友人関係、親子関係など人間関係全般に現れます。相手との関係性において自分の価値を見出すことになるため、自分自身を見失ってしまったり、危険な状況を招いたりすることも。ここでは共依存とは何かを解説し、共依存に陥りやすい人の特徴を見ていきます。
共依存とは?
共依存とは、特定の相手との関係に依存しすぎる状態のことで、コミュニケーション依存の一つです。
もともとは、アルコール依存症の夫を支える妻の状態から名付けられました。妻自身もアルコール依存症の夫に悩んでいるにもかかわらず、夫が迷惑をかけた相手に謝りに行ったり、他人に対してアルコール依存症であることをうまく隠したりと世話を焼いてしまいます。妻は良かれと思ってやっていることですが、夫にとっては飲み続ける環境が整っている状態のため、アルコール依存症を克服することができません。妻は献身的な行為で夫をコントロールしてしまっているのです。結果的に不本意な事態を招き、夫婦そろって悪循環に陥ります。
現在ではお互いがお互いに依存してしまう関係について、広く共依存という言葉が使われるようになってきました。それぞれの状況における共依存について、具体的に見ていきましょう。
・恋愛関係での共依存
恋愛における共依存では、一方が相手の世話を焼き、一方はその世話に甘えている状態が見られます。相手の世話を焼くこと、相手に尽くすことは一見良いことのように思えますが、度が過ぎると相手の自立を妨げ、自分がいないとダメだという意識を植え付けることにもなります。尽くしている側は相手がダメになっていく様子を見て自分の存在価値を認識し、ますます相手をダメにしていくという負のループを生み出します。しかし、どれだけ尽くしても心が満たされないのが共依存の特徴で、ひどい状態になると危険な行動に出る可能性もあります。
・親子関係での共依存
親が子供を世話することは自然なことでもあり、親が世話焼きだからといって必ずしも共依存ではありません。問題は、親が子供の行動を支配してしまい、子供の自立を妨げてしまうことにあります。共依存の親は、子供に「親がいないと何もできない」と思わせたり、逆に「子供がいないと親が困る」と思わせたりして、子供をそばに置いておきたがります。引きこもりの子供を甘やかす親や、逆に子供が自立しようとすると病気になる親など、その症状はさまざまです。
・援助関係での共依存
医療職や介護職など、人の世話をする職業にも共依存が現れることがあります。本来援助職は援助される側の自立をうながす仕事のはず。しかし、援助をすることが自分自身の存在意義になってしまい、自立を阻害する行動をとってしまうことがあるのです。頼られるとつい手を貸してしまうなどその人のためにやっていることが、援助される側の行動をコントロールしてしまいます。結果的に病気からの回復が遅れてしまったり、できるはずのことができなくなったりという状況を招いてしまうケースがあるのです。
あなたはいくつ当てはまる?共依存に陥りやすい人の特徴
共依存になりやすい人には特徴があるといわれています。自分や身近な人が共依存になりやすいタイプかどうか、主な特徴をチェックしてみましょう。
・他人の世話を焼くのが異様に好き
困っている人がいたら助けるような、多少の世話焼きは良いことです。共依存に陥るタイプの人は、困っていない人にも世話を焼きたがります。他人にアドバイスをしたり、他人の行動を助けたりすることで、自分の存在価値を見出すのです。世話というより支配になっていたら要注意です。
・自分の価値を低く見積もる
自己肯定感が低いと、自分の存在価値を感じることができません。こういう人は、他人から感謝されたり他人に頼られたりすることで、自分が生きていてもいいという理由を得ます。ポジティブな理由ならまだいいですが、パートナーからのDVに存在価値を見出すなど、危険な状態に陥ることも。懐の深さと依存は別物だと理解する必要があります。
・相手をコントロールしたがる
本来、相手の行動や感情をコントロールするのは不可能です。共依存になりがちな人は、相手を自分のいいように変化させコントロールしたがります。その自覚がないのも怖いところ。変化することが相手にとっても良いことのように思わせて、言葉巧みにコントロールすることもあります。
・もともと何かに依存しやすい
共依存になりやすい人はもともと何かがないと不安ということが多いようです。相手に見捨てられることを恐れ、相手の言いなりになってしまうことも。依存心が強いと自立が難しく、結果的に共依存の状態に安住してしまうのです。
・コミュニケーションが苦手
コミュニケーションの技術が不十分だと、自分の欲求を我慢してしまったり、本心ではないことを言ってしまったりします。その結果、相手のペースに巻き込まれてしまい、知らず知らずのうちに支配されてしまうことも。本人も気づかないうちに共依存になっている可能性があります。
まとめ
共依存を克服するためには、まず共依存の状態を認識することが重要です。共依存の可能性を少しでも自覚した場合は、依存する相手との距離をとってみることをおすすめします。そして、深刻な事態に陥る前に専門家のカウンセリングを受けるのも一つの方法。一人で抱え込まず、自分を大事にすることを心がけてください。
このテーマに関する気になるポイント!
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共依存とは?
特定の相手との関係に依存しすぎるコミュニケーション依存の一種です。
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恋愛関係での共依存とは?
恋愛における共依存では、一方が相手の世話を焼き、一方はその世話に甘えている状態をいいます。
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親子間でよく見られる共依存とは?
親が子供の行動を支配してしまい、子供の自立を妨げてしまうことが挙げられます。
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援助関係でよく見られる共依存とは?
医療職や介護職などで援助することが自分自身の存在意義になってしまい、自立を阻害する行動をとってしまうことです。
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※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
知らず知らずのうちに共依存に…って考えたら怖いわ。お互いにとってもメリットのないことだものね