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データで見る専業主婦。どんなメリット・デメリットがある?
専業主婦の割合は年々下がっており、今では共働き世帯の半分以下に減っています。働く女性の中にも専業主婦志望の人がいる一方、お金に不満を持つ専業主婦も。専業主婦に関するデータや、メリット・デメリットをまとめました。
データで見る専業主婦
一般的に専業主婦とは職業を持たない既婚女性という意味で使われます。まずは統計や調査のデータから、専業主婦について見ていきましょう。
・日本における専業主婦の割合
男性雇用者と無業の妻からなる世帯(専業主婦のいる世帯)と、雇用者の共働き世帯の推移を示したグラフです。
(出典:令和2年版 厚生労働省)
1960年には専業主婦世帯が1,114万世帯、共働き世帯が614世帯だったのが、1990年代前半に共働き世帯が逆転。2019年には共働き世帯が1,245万世帯、専業主婦世帯が582世帯で、専業主婦世帯は共働き世帯の半分以下になっています。
・働く女性のうち、専業主婦になりたい人の割合は?
ソニー生命保険株式会社が2020年に行った「女性の活躍に関する意識調査」には、働く女性に対し、本当は専業主婦になりたいかという質問があります。「非常にそう思う」と「ややそう思う」と答えた女性は全体の29.8%。年代別に見ると、20代が41.7%ともっとも高く、60代は17.4%でもっとも低くなりました。
専業主婦になりたい働く女性の割合は年によってばらつきがあり、2016年に行われた同調査では31.0%、2017年には39.2%、2019年には36.7%となっています。近年ではおよそ3割から4割が専業主婦になりたいと考えているようです。
・専業主婦の満足度は?
株式会社PLAN-Bが運営するカジナビが2020年に行った「専業主婦の生活満足度」についての調査では、満足・まぁ満足と答えた人が64.6%と、およそ3分の2にのぼりました。夫に満足している人は66.7%、お金に満足している人は44.2%となっています。
・専業主婦世帯と共働き世帯の年収
総務省による2021年3月の家計調査によると、二人以上の世帯のうち勤労者世帯(うち世帯主が60歳未満)において、夫婦共働き世帯の勤め先収入は約57万円、専業主婦の世帯では約43万円でした。これを12倍すると、共働き世帯は年収およそ684万円、専業主婦の世帯は年収およそ516万円ということになり、およそ168万円の差となります。
参照元:総務省 家計調査
専業主婦のメリット・デメリット
ここからは一般的な専業主婦のメリット、デメリットを見ていきましょう。
【メリット】
・時間に余裕がある
就業時間がない分、時間に余裕が生まれます。家事や育児に時間をかけられるのは大きなメリットです。平日の昼間に時間が取りやすいので、金融機関や官公庁に行く用事を済ませやすいのも特徴。
・国民年金保険料を支払わなくていい
会社員の夫の扶養に入っている主婦は国民年金の第3号被保険者となり、毎月の保険料を自分で納める必要がありません。それでいて、国民年金の受給資格はあります。ちなみに、夫が自営業など第1号被保険者の場合は専業主婦でも国民年金保険料を納める必要があります。
・健康保険料を支払わなくていい
国民年金と同様に、会社員の夫の扶養に入っている主婦は健康保険料も支払う必要がありません。夫の加入している健康保険組合や協会けんぽで健康診断が受けられる場合もあります。
・配偶者控除が受けられる
専業主婦世帯では、夫が配偶者控除を受けられるため所得税と住民税が軽減されます。
【デメリット】
・生涯年収が減る
社会保険料や税制で優遇されるといっても、仕事で得られる収入がないので生涯年収は減ります。自由に使えるお金が少ないというデメリットも。
・夫になにかあったときに困る
収入を夫に頼ることになるため、夫が働けなくなったり、死別や離別したりすると、経済的に困ります。長く専業主婦をしていると、なかなか再就職ができないケースも少なくありません。
・人との関わりが減る
仕事をしていると、良くも悪くも人と接する機会があるものです。専業主婦になると、仕事での人間関係の煩わしさから逃れられる反面、仕事仲間との交流もなくなってしまいます。気楽で良いという人もいれば、寂しいと感じる人もいるでしょう。
・暇だと思われてしまう
専業主婦は暇だと思われがち。そのため、PTAや地域の行事など面倒事を頼まれてしまうケースがあります。
専業主婦にも共働きにもメリット・デメリットがある
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※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
わたしも専業主婦になりたいわぁって思った時あったけど、仕事してる方が楽しいわ!