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火山が噴火したらどうする?火山国日本で身を守る方法。正しい情報の見方を知ろう
住んでいる地域や、登山中などで火山が噴火した場合、どのようにみを守ればよいでしょうか?火山の噴火に遭遇した時に知っておきたいこと、実際に起こった時の対応や注意点について解説しています。
火山噴火はなぜ起こる?
世界でも有数の火山国と知られる日本には、現在、実に111にも及ぶ活火山があり、最近でも鹿児島県の桜島など複数の火山で噴火が発生しています。
参照元:気象庁|活火山とは
地球の表面を覆っているプレートが大陸の下に沈み込む時に、マントルの一部が溶けてできたマグマが地表に押し出され、火口から噴出するのが火山噴火です。
火山の活動は寿命がとても長く、数千年ののち活動を再開した事例もあります。そのため、気象庁は現在活動中の火山とおおむね過去1万年以内に噴火した火山は、全て活火山と定義するようになりました。定義の変更により、1977年に77だった日本の活火山の数は2017年には111に増えています。
日本にある火山はプレートと呼ばれる海溝の境目にほぼ並行して分布しています。大地震は火山の噴火を誘発する可能性もあり、地震後数年たってから火山が噴火するというケースもあるのです。
火山噴火が起きたらどのような行動をとればいいか
火山が噴火した時、自身がどこにいるのかによってとるべき行動は変わってきます。
・火口付近にいた場合
登山やトレッキング中などで火口の近くにいた場合、まずは、できるだけ火口から離れて速やかに避難して下さい。高温の火山灰や岩の塊などが一体となった火砕流や泥流は、谷の筋に沿って流れてくるため、くぼ地や谷の筋には近寄らないようにします。
また、火口から離れた場所であっても、大量の火山灰や直径50cmを超える噴石が飛んでく
る可能性がありますので、風上へ移動し頑丈な建物やシェルターに身を隠します。近くに建物やシェルターが見当たらなければ、大きな岩陰など頑丈そうなものの陰に隠れて頭を守りましょう。
・火山周辺にいた場合又は住んでいる場合
火山が噴火すると、噴石と呼ばれる石や細かい火山灰などが噴出されます。この「降灰」は数百km以上遠くにまで及ぶこともあり、周辺地域の住民に深刻な影響を及ぼします。
立ち入り規制や登山禁止などの入山規制が行われている場合は、規制に従い絶対に危険な場所へ足を踏み入れないようにしましょう。
テレビ・ラジオ・スマホ・インターネット・行政防災無線・広報車などで、気象庁発表の最新噴火警報を聞き、自治体から避難勧告や指示があった場合は、それに従って迅速に行動することが大切です。
火山灰から身を守るためには
火山灰は、小さな石粒の集まりなので、ひとつひとつは大変固くトゲトゲとしています。そのため目や肺を傷付けることがあり、人体のみならず人々の社会生活にも非常に深刻な影響を及ぼします。火山灰から身を守る方法を以下にまとめました。
・火山灰を吸い込まない
火山灰を吸い込まないように、防塵性能が高い高機能フィルターマスクを装着して下さい。近くにマスクがない場合は、濡れタオルなどを鼻や口に当てるようにしましょう。
火山灰は粒子がとても小さく、吸い込むと空気と一緒に肺の奥まで入ってくるため、咳が増えたり息苦しくなったりします。気管支炎や心臓、鼻や喉など呼吸器系の持病がある人は、発作のような咳や胸のしめつけ感、ゼーゼーとした喘鳴で苦しくなることがありますので特に注意が必要です。
・コンタクトをはずす
火山灰が目に入ったら、絶対に手でこすらず綺麗な水で洗い流しましょう。コンタクトをしている場合は、コンタクトをはずしてメガネやゴーグルを装着するようにします。火山灰が目に入ってしまうと、目にゴロゴロとした異物感が残り、目の痒み、痛み、充血、目やに、涙が出るなどといった症状が起こることがあります。角膜に傷ができ、結膜炎になる恐れがありますので、十分気を付けましょう。
・皮膚を守る
火山灰に触れた皮膚は炎症を起こし、痛んだり腫れたりすることがあります。長袖・長ズボンを身に着けるか、タオル等でしっかりと皮膚を覆うように守りましょう。
・外出や車の運転を控える
火山灰が降ると、途端に見通しが悪くなって道路の標識や信号機などが見えにくくなります。また、道路に火山灰が積もると滑りやすくなり、車や自転車はブレーキが利きにくくなります。数cm積もるだけでも危険ですので、なるべく車の運転は控えましょう。
噴火警戒レベルとは?
噴火警戒レベルとは、火山活動の状況に応じて「警戒が必要な範囲」と、防災機関や住民などの「とるべき防災対応」を5段階に区分して発表する指標のことです。気象庁では各レベルの目安を次のように定めています。
参照元:気象庁|噴火警戒レベルの説明
噴火警戒レベル1といっても、「火山活動が静穏」~「火口内で火山灰の噴出が見られる」というように範囲が広く、噴火の恐れがなく安全ということではありません。
火山災害時は気象庁が発表する「噴火警報・噴火警戒レベル」などに留意しましょう。
過去の日本での火山噴火は?
日本における戦後最悪の火山災害は2014年の御岳山噴火。噴石等による犠牲者は63名に上りました。また1991年に九州の雲仙普賢岳が噴火し、火砕流による43名の犠牲者が出たことも記憶に新しいのではないでしょうか。
20世紀には溶岩ドームによって昭和新山を作った1944年の有珠山噴火や、1929年の北海道駒ヶ岳噴火、20世紀最大とも言われる1914年の桜島噴火などがありました。古く遡ると、日本ではこれまで実に多くの火山噴火が起こり、被害の数も甚大なものになっています。
火山噴火や地震といった自然現象は、到底人間の力で太刀打ちできるものではありません。それでも、過去に起こった火山噴火の傾向や教訓をもとに、ハザードマップの確認、防災グッズの準備など日ごろの備えることで被害を最小限に食い止めることができます。火山が噴火した際に身を守る行動が大切になります。
ところで、火山噴火による自宅の経済的被害を補償してくれるのが地震保険だということはご存じでしょうか。通常の火災保険は、噴火を原因とする火災はカバーしません。地震保険は単体では加入できず、火山の噴火災害に備える時は、火災保険と地震保険をセットにして契約する必要があります。
楽天損保では、地震保険も火災保険も取り扱いがあり、保険料の支払いによって楽天ポイントが貯まります。いざという時の災害に備えるために、保険の見直しも行ってみてはいかがでしょうか。
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※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。