電子レンジにこびりついた焦げ付きや油汚れ、においには重曹が効果的です。重曹はアルカリ性の性質を持っているため、酸性の汚れである焦げ付きや油汚れを中和してきれいに落としてくれます。油汚れは冷えると固まるので、電子レンジの中を一度温めてから掃除するのがポイントです。

＜準備するもの＞
重曹、耐熱容器、ふきんまたはキッチンペーパー

＜掃除の手順＞
（1）耐熱容器に水1カップ、重曹大さじ1を入れ重曹水を作ります。

（2）（1）をラップをせずに電子レンジに入れ、5分ほど加熱。

（3）加熱が終わったら、扉を開けずに15～20分ほど放置。重曹の混じった水蒸気が汚れをふやかして落としやすくなります。

（4）耐熱容器に残った重曹水にふきんやキッチンペーパーをつけて軽く絞り、電子レンジ庫内やターンテーブルの汚れを拭き取ります。

（5）汚れが落ちたら、重曹の成分が残らないよう水拭きし、最後に乾いたふきんで乾拭きして掃除完了です。

この方法でも落とし切れなかった頑固な汚れは、重曹ペーストを使いスポンジで擦りましょう。重曹ペーストは、重曹と水を2：1の割合で混ぜるだけで簡単に作れます。汚れの部分に重曹ペーストを直接のせて、10分～15分程度放置するとより効果的です。

電子レンジには焦げや油汚れだけでなく、食品から出る水蒸気によって水垢汚れもこびりつきます。水垢汚れやにおいにはクエン酸を使ったお掃除が効果的。クエン酸の酸性の力で、アルカリ性の水垢汚れが落としやすくなります。掃除の仕方は、重曹水のときとほぼ同じ。クエン酸がなければお酢でも代用可能です。

＜準備するもの＞
クエン酸またはお酢、耐熱容器、ふきんまたはキッチンペーパー

＜掃除の手順＞
（1）耐熱容器に水1カップ、クエン酸小さじ2～4杯程度入れクエン酸水を作ります。お酢で代用する場合は、水250ccにお酢を大さじ2杯混ぜればOK。

（2）（1）をラップせずに電子レンジに入れ、5分ほど加熱。

（3）加熱が終わったら、扉を開けずに15～30分ほど放置。

（4）耐熱容器に残ったクエン酸水にふきんやキッチンペーパーをつけて軽く絞り、電子レンジ庫内やターンテーブルの汚れを拭き取ります。

（5）汚れが落ちたら水拭きし、最後に乾いたふきんで乾拭きして掃除完了です。

※クエン酸やお酢を、塩素系漂白剤と混ぜると有毒なガスが発生し危険です。塩素系漂白剤と一緒に使用しないように注意しましょう。

電子レンジが汚れるのは、内側だけでなく外側も同様です。電子レンジの外側の掃除にはマイクロファイバーのクロスを使うのがおすすめ。通気口のほこりや、取っ手、ボタン部分などの軽い汚れを水拭きしましょう。水気が残っているとサビの原因になるので、水気が残らないよう最後に乾拭きすればお掃除完了です。

電子レンジをきれいに保つためには、汚れがこびりついてしまう前にこまめに拭き取ることが大切です。毎日使った後に、汚れている部分をキッチンペーパーやふきんで拭き取りましょう。毎日の掃除が難しいという場合でも、汚れがたまっていることに気付いたら、今回紹介した方法でお掃除してみてはいかがでしょうか。