IoTとは?簡単に言うとどういうこと?事例と共に分かりやすく解説

リリース日:2020/03/11 更新日:2024/11/06

生活を便利にしてくれるスマート家電はIoT活用の代表例。IoTは農業や医療、製造業、スポーツなどにも活用範囲が広がっています。ここではIoTの基本的な仕組みや活用事例、市場の成長予測、問題点などについて解説しています。

IoTとは?簡単に言うとどういうこと?事例と共に分かりやすく解説
  1. IoTを簡単に説明すると?
  2. IoTでできることって?
  3. IoTの活用事例
  4. IoTの仕組み
  5. IoTの未来

IoTを簡単に説明すると?

IoTを簡単に説明すると?

IoTの発音は「アイ・オー・ティー」。「Internet of Things」の略です。日本語に訳すと「モノのインターネット」となります。インターネットは、これまでPCやスマートフォンで利用するものと考えられていました。IoTではそれ以外の様々なモノがインターネットでつながり、通信するようになります。モノに組み込まれたセンサーが感知した情報を送信したり、遠くからインターネットを通じてモノを操作したりということが可能になるのです。

IoTでできることって?

具体的なIoTの使い方から見ていきましょう。

 

・モノの状態を知る

IoTの仕組みの中で、インターネットに接続するモノにはセンサーが搭載されています。気温や明るさ、音や湿度など、様々な情報を通信で知ることができるのです。例えばインターネットに接続した電気ポットがお年寄りを見守ります。センサーからの情報で電気ポットの使用状況が把握でき、一人暮らしのお年寄りの生活・健康状況が分かるというものです。IoTの一つの活用例と言えるでしょう。

 

・モノを動かす

インターネットは双方向の通信。モノからの情報を得るだけでなく、遠くからモノを操作することも可能です。例えば、様々な家電や家具がインターネットに接続しているスマートホーム。エアコンを遠隔操作することで、帰宅前に室温を最適にしておけます。また消し忘れの状態を遠くから把握し、インターネットを通じて操作することも可能です。

IoTの活用事例

IoTの活用事例

あらゆるモノがインターネットでつながるIoT。幅広い活用事例を挙げることができます。

 

街中を走るバス。IoTによってインターネットに接続することで、スマートフォンから運行状況を確認することが可能になります。電車など交通機関の状態を知ることができれば、移動の計画が立てやすくなるでしょう。

 

医療においては、まず身体の健康状態を知ることが重要です。身につけるウェアラブルデバイスから、呼吸や心拍数などの情報を病院へ送信し、予防や治療に役立てるといった使い方がされています。

 

IoTは農業を自動化し、人手不足の問題を解決すると考えられています。畑のセンサーからは、気温や日射量、土壌の水分、作物の生育状況といったデータを得ることが可能です。水や肥料の適切な量を分析し、自動で与えることもできます。

 

工場では様々な機械をインターネットに接続し、工程の進み具合や故障の有無などを管理しています。人手不足の解消と、生産効率の増大にIoTが貢献するでしょう。

 

ユニークなものとして挙げられるのは「スマートボール」。サッカーボールにセンサーが組み込まれ、速度や回転などを計測します。この情報をスマートフォンに送信して分析することで、スポーツ選手の技術向上に役立てるというものです。

 

IoTの活用例では意外なモノがインターネットにつながっていることがあり、驚かされることがあります。これからも新しいアイディアが次々に生まれてくるでしょう。

IoTの仕組み

IoTの仕組み

空間的に離れた場所にあるモノを操作するIoT。それを可能にする技術について簡単にまとめます。

 

・IoTに必要な4つの要素

IoTの仕組みは、4つの要素で構成されています。「センサー」、「アクチュエーター」、「ネットワーク」、「クラウド(コンピューター)」の4つです。センサーはモノに組み込まれ、情報を収集します。情報はインターネットなどのネットワークを通じて、クラウドと呼ばれるコンピューターに送られ分析されることになります。アクチュエーターはモノに組み込まれていて、モノを制御・操作するものです。クラウドや人間からネットワークを通じて命令を受け取り、モノを作動させます。

 

・IoTを支える通信技術

多くのモノが無線通信でつながるIoTでは消費電力が小さく、かつ遠くまでデータが届く通信技術が必要です。これが「LPWA」と呼ばれるものです。「Low Power, Wide Area」、つまり小さなパワーで広いエリアに届く通信技術ということになります。ほかの通信方式と比較すると、その特徴が明確になるでしょう。たとえば室内で使うWi-Fiなどの無線LANは、狭いエリアで使いますが消費電力は大きい通信方式となっています。携帯電話で利用する3G通信も消費電力は大きいのですが、遠くまで電波を飛ばせます。またキーボードやスピーカーなどをつなぐBluetoothの消費電力は小さく、電波が届く範囲も狭いのが特徴の通信方式です。

IoTの未来

IoTの未来

IoTはこれから急速に成長する分野と見られています。IoTを取り巻く今後の展望について見ておきましょう。

 

・急成長するIoT市場

日本国内におけるIoT市場の成長については、IDC Japanが2019年3月に予測を発表しています。それによると2018年実績は6兆3,167億円で、2023年には11兆7,915億円に達する見込みとなっています。年間平均成長率は13.3%。これから数年にわたり、高い成長率を維持しそうです。成長が期待されるのは製造業や輸送の分野、スマート家電やスマートホーム、電力でのスマートメーター、農業への活用などです。

 

保険の分野では、IoTを活用した「テレマティクス保険」と呼ばれるものがあります。これは自動車保険において、自動車から送信される走行距離やドライバーの特性などから保険料を算定するものです。

 

・IoTの問題点

これから利用が広がるIoTですが、いくつかの点に注意が必要です。まずはセキュリティの問題。IoTでは人々の健康や生活に関するデータが、大量にインターネット上でやり取りされます。プライバシーに関する情報が、不正にアクセスされる可能性があるでしょう。

 

もう一つはデータの所有権と利活用の問題。IoTの活用が進んだ社会では、様々な企業がデータを収集し、利用する場面が増えてくるでしょう。その際、データを提供した側に対価は支払われるのか、企業は取得したデータをどこまで独占し自由に使えるのかといった問題が起きてきます。多方面からの視点から問題意識をもち、IoTを利用しなければなりません。

 

このようにIoTは、少しずつ身近なものとなってきています。家電もインターネットにつながるスマート家電が増えるでしょう。IoTは成長分野でもあることから、投資の際には関連銘柄を探してみるのもよさそうです。

 

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黒川ヤスヒト
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(AFP)
黒川ヤスヒト

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

証券会社でリテール営業を経験し、AFP資格を取得。現在ライターとして、パーソナルファイナンスに関する情報の発信を手がけています。 関心分野は、ライフプランに関する意識調査や最新の金融商品・サービスなど。

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