暴風雨が来る前に。事前にできる備えやその場での判断について

リリース日:2019/12/18 更新日:2024/11/01

天災は誰もが見舞われる可能性があります。だからこそ、日常から自然災害への備えを欠かさないことが大切です。特に近年増えている台風・暴風雨は被害も甚大です。すぐに始められる暴風対策を紹介します。

暴風雨が来る前に。事前にできる備えやその場での判断について
  1. 今後増えるかもしれない大型台風。その際に身を守るためにするべきこと
  2. 暴風雨が来る前に。事前にできる備え
  3. 暴風雨の予感は突然に。平常時から心がけておくべきこと

今後増えるかもしれない大型台風。その際に身を守るためにするべきこと

今後増えるかもしれない大型台風。その際に身を守るためにするべきこと

2019年10月に日本を襲った台風19号。急速に勢力を拡大して18時間の間に最大瞬間風速が秒速27メートルから67メートルに強大化しました。東京などの大都市圏でも暴風雨による被害が懸念され、台風に備えた人も多かったことでしょう。

台風が近づくと注意報や警報が発令されます。おおむね風速が秒速10メートルを超えると強風注意報が発令され、秒速20メートルを超えると暴風警報、さらに秒速40メートルを超えると特別警報となります。台風となるのは平均風速の最大値が秒速17メートル以上の低気圧。このくらいになると、子どもや高齢者が転倒することもあるので注意が必要です。

平均風速が秒速20メートルを超えると、街中の看板が飛ばされたり、プレハブやビニールハウスに被害が出たりすることもあります。平均風速が秒速25メートルを超えると、JRは運転を中止します。さらに平均風速秒速30メートル以上の風速になると、何かにつかまっていないと立っていることもできません。車であっても毎時20ミリメートル以上の降水量でワイパーは効かなくなり、ハイドロプレーニング現象によってブレーキが利かなくなる恐れがあります。この場合、できる限り外出は見合わせることをおすすめします。

山を切り開いたような造形地、河川が山地から平野に移る扇状地、山間部、河川敷では土石流や洪水に警戒が必要です。がけや傾斜地では土砂崩れの恐れもあるので、危険な場所では早めに避難してください。河川敷では水位の変化に注意し、異変があればすぐに離れるようにしましょう。

台風や暴風雨となったときは、「大雨・暴風・高潮・波浪」などの注意報や警報がセットで発表されます。雪を伴う場合は、「風雪注意報」や「暴風雪警報」などとなることもあります。事前に気象情報を確認して外出を避けるように準備してください。また台風が通り過ぎるとき、台風の目に入り風が弱まったと思って外出すると、再度暴風雨に見舞われることがあります。台風後に突風が吹くこともあるので、警報が解除されるまでは外出は避けてください。

暴風雨が来る前に。事前にできる備え

暴風雨が来る前に。事前にできる備え

台風や暴風雨の被害の内訳は、一戸建ての場合、TVアンテナが4割、雨漏りが3割、窓ガラス2割と言われています。一方でマンションの被害は窓ガラスが8割を占めます。ただし、暴風雨で窓ガラスが割れると言っても、実は風圧で窓ガラスが割れることはあまりありません。多くは暴風で飛んできた石や物干し竿がぶつかることが原因です。

 

被害をできる限り防ぐため、庭やベランダにある傘や植木鉢、ごみ箱などは室内に入れておきましょう。また雨戸やシャッターがあれば閉めておきます。雨戸などがない場合は防犯フィルムや飛散防止フィルムを貼っておきましょう。網戸もしっかりしたものでないと、風で飛ばされてしまうことがあるので外して取り込んでおいてください。窓ガラスが割れたときに備えてカーテンは閉めておきます。

 

浸水の恐れがある場合は、家財や家電が被害を受けないように高所や2階に移動させておきます。漏電やショート、感電の恐れがあるので、電気器具のコンセントは抜いてください。

 

台風が接近してからはライフラインが断絶することに備えます。浴槽に水を張っておくと生活用水の確保になります。また非難に備えて非常用の持ち出し袋を準備しておきましょう。

暴風雨の予感は突然に。平常時から心がけておくべきこと

暴風雨の予感は突然に。平常時から心がけておくべきこと

暴風雨はいつ来るかわかりません。災害に見舞われたときの対策は必ず事前にしておくようにしてください。例えば食料や飲料の備蓄は慌てて行うのではなく、普段からライフラインが止まった場合に備えて飲料水、保存食などを備蓄しておくことが必須です。飲料水は1人1日3リットルとして、3日分が目安です。また非常食も3日分は必要になります。そのほか、トイレットペーパーやティッシュ、ロウソクや懐中電灯も用意しておきましょう。

 

また住んでいる地域のハザードマップを見ると、洪水の恐れのある河川や低地、急傾斜地で水害や土砂災害の恐れがある場所がわかります。ハザードマップは各市役所や区役所、役場などで入手できるので、あらかじめ家族で確認しておきます。また仕事中など家族が離れ離れのときに災害に遭うこともあるので、緊急連絡手段や落ち合う場所を決めておくといいでしょう。

台風や低気圧によってもたらされる風害は大きくなれば、地震に匹敵するほどのものです。しかし、暴風雨は地震と違い、発生と同時に被害をもたらすわけではありません。それぞれの地域が台風や暴風雨の被害に遭う可能性を知ることができる気象情報は聞き流すことなく、必ずチェックするよう習慣づけましょう。

また、このような災害に備えて火災保険に入っておくのも一つの方法です。楽天保険の総合窓口ならオンラインで簡単に見積もりができ、比較検討もできます。あなたに合った保険をぜひチェックしてみてください。

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Y.O
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー(2級FP技能士)
Y.O

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

株や社会情勢に興味を持ち、証券会社入社。在籍中にファイナンシャルプランナー2級を取得し、個人の資産運用への理解を深める。退社後に結婚と出産。現在は二人の子どもを育てながらライターとして活動中。

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