いつも「お金がない」と言っている、貯金をしていない、そんな彼氏に悩む女性は少なくありません。このまま付き合い続けるよりも、もっと収入がある人を探すべきなのではと考えてしまうこともあるでしょう。しかし、お金がない彼氏がいつまでもお金がないままとは限らないことにも注意する必要があります。

25歳から29歳までの男性の全産業平均年収は、およそ300～400万円と言われています。年収350万円前後と聞くと少なく感じるかもしれません。実際に婚活サイトなどの申し込みでも年収500万円以上が最低ラインという女性も多いのではないでしょうか。しかし、日本の20代で高い収入を得ているのは一部の大企業や外資系企業に勤めている人、医師などの専門職といったごく一部です。

多くの人がサラリーマン全体の年収をイメージして捉えているため、比較的若い年代の人にまで現実よりも高い年収を希望してしまう傾向があるのでしょう。しかし20代で年収が300～400万円だったとしても、それが普通です。それに、現在年収が低くても、それがずっと続くわけではありません。毎年の賃上げが確実な企業であれば年収も順調にアップしていきます。収入を判断するときには現時点での年収ではなく、将来的にどこまで伸びるのかを重視しましょう。企業によってはモデル年収や40歳時年収を公開している場合もあります。

また年収とともに福利厚生にも着目してください。年収が500万円あったとしても、家賃補助なしで毎月10万円の家賃がかかってしまえば、自由に使えるお金が減ってしまいます。年収400万円でも家賃補助が充実している人のほうが余裕のある生活を送れるかもしれません。

収入があったとしてもそれ以上に使っていれば、当然お金はなくなってしまいます。年収がそれなりに高いのにもかかわらず貯金がないという場合は、年収が低いことよりも深刻な問題かもしれません。貯金がないだけでなく、借金があるケースも考えられます。

借金と言うと贅沢なものを買ったり、ギャンブルやゲームに注ぎ込んだりといった破綻した生活のイメージがあるかもしれません。しかし、家賃や光熱費、ローンやクレジットカードの支払いが溜まってしまっているパターンもあるでしょう。うっかりこれらのような未払い分の支払いのために借金を重ねてしまえば、負債は雪だるま式に増えていきます。

公共料金や通信料金の未払いなどの些細なズボラさは、結婚後も家計に影響を与えます。買い物をコンビニで済ませる、すぐに飲み物を買いたがるといったような、気が付かないうちに無駄遣いしている場合は要注意。塵も積もれば山となります。まずはどんな無駄遣いをしているか自覚させることが大切です。

将来の結婚や妊娠出産を考えて行動する女性に比べて、男性の場合は計画性のない人が多いようです。将来のビジョンがないと貯蓄をする意欲につながりません。収入が非常に多い男性であれば、それでも勝手にお金が貯まりますが、そうでなければ気が付くと給料を使い切っているなんてこともあるでしょう。

貯蓄をするのであれば、ただ漠然とお金を貯めたいと考えるのではなく、モチベーションアップにつながるようなゴールを設定します。例えば結婚資金を一緒に貯金し始めるというのも方法の1つです。もしくは一緒に行くための旅行資金をゴールとしてもよいでしょう。貯蓄に慣れていない人は累積投資や定期預金なども利用してみてください。

2人の収入を増やすための方法はいろいろあります。例えば少ない時間を利用して副業をしてみるのも方法の1つ。空いた時間を利用して資格を取得して転職や収入アップを目指してもいいでしょう。

支出を減らすためには、まず家計簿をつけて支出を見直しましょう。レシートをきちんと保管するだけでも支出に注意するようになります。例えば毎週の外食を減らしておうちデートに切り替えてもいいでしょう。また旅行なども安価で楽しめるものを協力して探してみてはいかがでしょうか。ポイントなどを上手に活用することでもお得にデートを楽しむことができるはずです。

お金がない彼氏と結婚すべきかどうかは、彼氏のこれからの変化によって判断すべきでしょう。お金がないのに無駄遣いしてしまう人は、きっかけがなければ変わることはありません。「お金がないから貯金も無理」というのは自分に対する言い訳です。そういったタイプの彼氏は気が付かないうちに貯蓄できない習慣を身につけてしまっているのです。

経済的に苦しいときに一緒に頑張ってくれる男性は、生涯を通じてのパートナーにも相応しい人と言えます。彼氏をそういった男性に育てることができるかどうかはこれからの取り組みにかかっているのです。