赤ちゃんの頭の形が変わる理由として、以下のようなケースが挙げられます。

（1）出産の際の衝撃

赤ちゃんがお母さんの体からスムーズに出ない場合は吸引分娩を行うため、赤ちゃんの頭の形が変わってしまうことがあります。また出産がスムーズにできない場合に、医師の処置が適切でないことも原因の一つです。

ただし、これらのケースでは赤ちゃんが成長していく過程で自然と治ります。

（2）子宮内の空間による影響

赤ちゃんの頭の形は子宮の広さの影響を受けることがあります。初めて出産するお母さんの子宮は小さい場合が多く、子宮内の空間が狭いと赤ちゃんの頭の形が変わりやすくなります。また、一度に2人以上の赤ちゃんを妊娠する場合も空間が狭くなりがちです。

（3）妊娠中にお母さんのおなかに受ける圧力

妊娠中にお母さんがおなかを下にして寝たり、おなかに圧力のかかる姿勢をしたりすると赤ちゃんの頭の形が変わることがあります。また、妊娠中におなかを締め付ける服を着たり、出産直前まで家事や仕事をしたりした場合も影響を受ける可能性があります。

（4）寝方の影響

一日のうち起きている時間よりも寝ている時間が長い赤ちゃんは、同じ姿勢でいると頭の形が平べったくなることがあります。大人と違って赤ちゃんは体の向きをいろいろな方向へ変えることができません。自分の好きな方向ばかりを向くクセがあるので、頭の決まった部位が枕と接して頭の形が変わるのです。

赤ちゃんをうつ伏せに寝かせると、窒息死や乳幼児突然死症候群の危険性があるため、あお向けに寝かせることが多くなります。その状態を長時間続けると、赤ちゃんの頭の形が変わりやすくなるのです。

（5）同じ方向を向くクセ

赤ちゃんは大人ほど視力がないため、お母さんや周囲の景色がはっきりと見えていません。自分が興味のあるものを見ようとして、その方向へ首を傾けようとします。そのため、決まった方向だけを向くクセがついて頭の形が変わることがあるのです。

（6）いつも同じ向きで抱いていた

お母さんやお父さんがいつも同じ向きで抱っこしていると、赤ちゃんの頭の同じ部位に圧力がかかり、頭の形が変わることがあります。

赤ちゃんの頭の形にも、長い、絶壁、とがっているなど、さまざまな種類があります。

（1）長い

赤ちゃんの頭を真上から見るとわかりますが、頭の幅が異常に狭くなって前後に長くなるケースです。横向きの態勢で長時間にわたって寝かされることで、この形になります。後頭部がとがっているケースもあります。

（2）絶壁

赤ちゃんの頭を真上から見ると、頭が左右に拡がっていて幅広くなっています。真横から見ると平べったくなっていて、頭のてっぺんが高くなっています。長い時間あお向けの態勢で寝ているとなる形状です。

（3）とがっている

赤ちゃんの頭を真上から見るとわかります、片方が平べったくなっていて、反対側がとがっています。赤ちゃんの頭の形が変わるケースとしては一般的なタイプで、平べったくなっている側の額が突出しているのが特徴です。

ちょっとした工夫で赤ちゃんの頭の形が変わるのを防止できます。自宅でできる方法をご紹介しますので、お母さんと赤ちゃんにピッタリの方法を続けてみましょう。

（1）姿勢を変えてあげる

赤ちゃんは寝ている時間が長いため、寝ている向きを変えてあげるようにします。また、起きている時間でもバウンサーやハイローラック、ベビーカーで過ごしますが、頭の同じ部位が接していると頭に圧がかかります。抱っこやおんぶをしたり、椅子に座らせたりして姿勢を変えてあげましょう。抱っこする腕を変えて、同じ向きに頭が向かないようにするのもおすすめです。

（2）うつ伏せの姿勢をとってあげる

うつ伏せは首が安定しないとできないわけではなく、新生児でもできます。赤ちゃんが起きているときはうつ伏せ姿勢にしてあげましょう。こうすると、赤ちゃんが同じ方向を向くクセによる首の緊張を解消できます。

（3）後頭部に圧のかからない枕を使う

赤ちゃんがあお向けに寝ていると後頭部に圧がかかってしまいます。真ん中に穴の開いたドーナツ状の枕を使うと圧がかかりません。ただし、身動きして顔が枕に埋まる体勢になると、息がつまって危険なケースも。使っているときは赤ちゃんを見守ってあげる必要があります。

（4）ベビーマッサージをする

赤ちゃんが同じ方向を向いてばかりいると、背中が緊張した状態になります。お母さんの手で背中をやさしくさすったりなでたりすると、緊張がほぐれて首の向きグセを解消できます。

（5）声や音で赤ちゃんの気を引く

赤ちゃんは声や音のする方向を向くので、赤ちゃんがバウンサーやハイローラック、ベビーカーにいるときに声をかけてあげましょう。また、ベッドメリーを設置しているところを変えれば、赤ちゃんが寝ているときの首の向きを変えることができます。

（6）タオルを使って同じ方向を向くクセを直す

赤ちゃんがよく向く側の頭と背中の部分に棒のようにしたタオルを入れて寝かせます。こうすると、赤ちゃんはよく向く方向とは反対の方向に自然と向くようになります。

赤ちゃんの頭の形が変わるのにはいろいろな原因がありますが、自宅でちょっとした工夫をするだけでも、頭の形を整えることはできます。赤ちゃんの将来を考え、ひと手間かけてあげましょう。

親にとって、子どもには「これから良い人生を送ってほしい」と思うものです。赤ちゃんの将来のためにまず考えるのは学資保険ですが、最近ではジュニアNISAという商品も登場しています。赤ちゃんの将来を真剣に考えているのなら、学資保険やジュニアNISAを検討されてみてはいかがでしょうか。