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お札の顔の常連!知っておきたい聖徳太子&太子が描かれた紙幣の今の価値
日本の紙幣には、歴史上の偉人の肖像画がデザインされています。その中で一番多くお札に肖像画が使われた人物が誰だか、ご存知でしょうか? 実は、聖徳太子なんです。聖徳太子がどのような人物か、改めて見てみましょう。
もくじ
・聖徳太子はお札の顔の常連!?
・“聖徳太子”はどんな人?
・聖徳太子は実在しない?
・聖徳太子のお札、今はいくらの価値がある?
・古銭としての価値はある?
聖徳太子はお札の顔の常連!?
飛鳥時代に活躍した聖徳太子は、これまでに7回もお札のデザインに採用されています。これは日本のお札の歴史上で一番多い回数です。
1930年 百円札
1944年 百円札
1945年 百円札
1946年 百円札
1950年 千円札
1957年 五千円札
1958年 一万円札
1944年、1945年、1946年と、立て続けに百円札のデザインが変えられています。これは戦前、戦後期に重なるもので、1946年の「新円切替」ではインフレ対策として、それまでに発行されたお札を強制的に銀行に預けさせ、一部の資金のみ新しい紙幣で引き出すことができるという政策がとられました。
“聖徳太子”はどんな人?
聖徳太子は574年に生まれ、622年に没したとされている飛鳥時代の偉人です。本名は「厩戸豊聡耳皇子(うまやとのとよとみみのみこ)」で、「厩戸王(うまやとおう)」という書かれ方をすることが多くあります。
聖徳太子という名前は、存命中につけられたものではなく、後世になってから「徳のある聖なる人」という思いを込めて呼ばれるようになったもの。彼はのちの用明天皇の第二子として生まれ、わずか19歳で日本最初の女性天皇である推古天皇の摂政になり、政治の場で活躍しました。
聖徳太子は実在しない?
聖徳太子の逸話には、「生まれてすぐに言葉を発した」「10人の話を一度に聞いて、全員にきちんと返事をした」といった嘘か真かわからないものもあります。それどころか「そもそも聖徳太子自体存在しなかったのではないか」という説まで存在するほど。
聖徳太子が活躍したのは、今から1400年以上も昔のことです。文献が残っているとはいえ、それが創作なのか事実なのかは確かめようがない部分もあるでしょう。聖徳太子が行ったとされていた業績には下記のようなものがあります。
・冠位十二階(日本で最初に作られた冠位制度)の制定
・憲法十七条(日本で最初に作られた文章で記された法律)の制定
・国史(国の歴史)編纂(情報を集めてまとめること)。「天皇記」を作ったとされるが現在に残ってはいない
・遣隋使の派遣(隋に対して使者を派遣)
・法隆寺の建立(ほかにも多数の寺院を建立)
しかし、これらのすべてを聖徳太子がひとりで行ったというのは現実的ではありません。現在では「推古天皇らと協力しながら行われた当時の事業にこれらがあった」という見方が有力です。
また長い間聖徳太子の肖像であるとされ、お札にも描かれていた肖像画は、実は聖徳太子が亡くなって100年以上経ってから描かれたものということがわかってきました。これが本当に聖徳太子の肖像画なのかどうかについても疑問が投げかけられています。
とはいえ日本人にとって聖徳太子という人の知名度が非常に高く、尊敬される人物であるということに変わりはないでしょう。
聖徳太子のお札、今はいくらの価値がある?
聖徳太子が描かれた7種類のお札ですが、現在の価値はいくらくらいの価値があるのでしょうか?お札は古いものでも券面の金額として使うことができ、以下の4種類については通常どおり使用が可能です。
・1946年発行の百円札
・1950年発行の千円札
・1957年発行の五千円札
・1958年発行の一万円札
これらは普通に使えることはもちろん、日本銀行の本支店で現在流通しているお金と交換もしてもらえます。ただし1930年発行の百円札、1944年発行の百円札、1945年発行の百円札については、通貨の切替があったため使用することはできません。
古銭としての価値はある?
古いお金は、実際の額面よりも高い金額でコレクターズアイテムとして取引されることもあります。古銭としての聖徳太子のお札について、その価値を見てみましょう。
・一万円札
残念ながら、一番券面の金額が高い「一万円札」は、今でも一万円程度の価値しかありません。なぜなら流通した枚数が多いうえに比較的新しく、世の中にたくさんあるためです。しかし保存状態がよく、新札に近い状態であれば、数千円の価値が上乗せされる可能性もあります。
・五千円札
五千円札も一万円札と同様で、流通枚数が多く、比較的最近まで利用されていたものです。そのためプレミアはほとんど期待できないでしょう。
・千円札
千円札も通常はあまりプレミアが期待できないお札です。しかし、実は聖徳太子の千円札には2種類があり、「前期」と呼ばれるものの場合はプレミア価格で買い取ってもらえる可能性があります。前期か後期かの見分けをつけるのは難しいため、専門店で見てもらうのが確実です。
・百円札
1945年に発行されたものは、半年ほどで発行が停止されてしまったため、もっとも稀少で価値が高くなっています。買取に出した場合、1万円~数万円の価値がつくかもしれません。
それ以外の年でも、ある程度古いものである以上は基本的に額面以上で買い取ってもらえると考えられます。ただし1946年発行の百円札については、ほかに比べると買取価格が低いことも。数百円~千円程度の可能性もあるでしょう。
いずれにせよお札の価値は、状態やその他の稀少性(番号や印刷のズレの有無など)によって大きく異なります。売却を迷っているという方は、まず査定に出してみてはいかがでしょうか。
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※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。