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戌の日ってなに?マナーやルールを徹底解説。出産前に準備しておくことは
戌の日とは一体何をする日なのでしょうか?妊娠・出産を経験すると、多くの伝統的な行事に参加することになりますが、戌の日はその最初のイベントとも言えるものです。戌の日のマナーやルール、しきたりについてご紹介します。
もくじ
・戌の日とは
・タイミング
・マナー、ルール
・人気の神社
・出産前に備えておくこと
戌の日とは
日本の暦では、それぞれの日を十二支で表します。十二支が順番に日にちに当てはめられるため、それぞれの干支が12日に一度やってくるということです。今に残る有名な日としては、「酉の市」が行われる11月の酉の日があります。
こちらでご紹介する「戌の日」は、安産祈願に最適とされている日です。犬のお産は安産が多いこと、犬は一度に何匹も子犬を生みます。こうした特徴から安産祈願につながり、戌の日のお参りをする風習になりました。
タイミング
戌の日の安産祈願は、妊娠5ヶ月を迎えたあとに最初にやってくる戌の日に、帯祝いとあわせて行うのが一般的です。帯祝いとは、妊婦の実家から贈られた「さらし」タイプの腹帯を、妊婦がはじめて腹に巻く行事のこと。両家で神社に安産祈願のお参りをし、病院で腹帯の巻き方を教わってから行います。
妊娠16週を超えると、妊娠中期となり、安定期と呼ばれる時期に入ってきます。ホルモンバランスが安定してくるころなので、妊娠中ではありますが、ある程度落ち着いた状態で挑むことができるでしょう。
とはいえ現在では、「帯祝いは絶対に5ヶ月を迎えたあとの戌の日にしなければいけない」というものでもなくなっています。両家の都合もありますし、ママの体調も考えなければいけません。戌の日以外に帯祝いをしたとしても特に問題はなく、戌の日でなくても安産祈願自体はしてもらえます。
また戌の日も12日に一度やってくるため、体調に無理があったり、都合がつかなかったりしたときは、別の日にずらすことも含めて柔軟に考えるようにしてください。
マナー、ルール
帯祝い用に使われるのは多くの場合さらし状の腹帯ですが、現在ではガードルや妊娠帯など、普通のさらしよりも簡単で便利なものが出ています。無理にさらしを使う必要はありません。ただし神社でお祓いをしてもらうとき、さらしタイプでないと受け付けてもらえない可能性もあります。
場合によっては、新品以外は受け付けないところもあります。お祓いをしてもらう予定であれば、腹帯のタイプに指定はあるか事前に聞いてみましょう。神社のなかには腹帯の販売をしていることもあります。
事前予約が必要かどうかも各神社によって異なりますが、多くの場合予約は不要です。ただし、しきたりやルールはそれぞれの神社によっても異なるので、どこに行くか決めたら、事前に当日の進め方や注意点を聞いておくようにしてください。
腹帯は妻の実家が贈るのが一般的ですが、これも必ずそうしなければいけないというわけではありません。夫婦が自分たちで使いやすいものを用意するのも良いでしょう。また、最初に腹帯を巻くのも、夫がする場合や妻の母がする場合など、さまざまなケースがあります。家族の希望を聞いたうえで、納得できる形を選択しましょう。
腹帯の巻き方は、出産を予定している病院で教えてもらえます。ただし指導をしていない病院もあるため、事前に確認しておくと安心です。病院で指導を受けた場合は、5,000円ほどのお礼を包みます。表書きは、「御礼」「御祝儀」などとしましょう。
なお戌の日のお参りに決まった服装はありません。動きやすい恰好で参拝しましょう。
人気の神社
戌の日のお参りに人気の神社に、「水天宮」があります。福岡の久留米水天宮が総本社で、全国各地に分社があります。東京では、中央区日本橋蛎殻町の水天宮が有名です。水天宮は安産祈願にご利益があるといわれる神社ですが、あちこちにあるので自宅近くの行きやすい水天宮を探してみてください。妊娠中に行うお参りである以上、あまり遠方に無理をして行くよりは、近隣で済ますほうが賢明かもしれません。
また東京都杉並区の大宮八幡宮は、戌の日の安産祈願でよく知られている神社です。戌の日の祈祷では、安産守、大宮八幡息長帯(おきながおび、すなわち安産腹帯)、マタニティマーク入りの母子緒守、安産祈願絵馬を授与されます。
出産前に備えておくこと
安産を願って行う戌の日のお参りは、子どもに関する最初の行事ともいえるものです。夫婦や両家の関係を円滑に保つためにも、それぞれの立場を考えて、円満に執り行うようにしましょう。
産前、産後のストレスは、ママにとっても子どもにとっても良いものではありません。余計なトラブルを起こさないためにも、両家の意向や考え方を踏まえたうえで、夫婦のあり方を再確認するようにしてください。
出産前はベビー用品を用意したり、産休に向けて仕事を調整したり、さまざまな用事で忙しい時期です。こうした事務的な事柄も大切ですが、産後にかかるストレスを軽減させるためにも、夫婦・家族の意思疎通をより一層しっかりしておくことが大切になります。
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