定額小為替(ていがくこがわせ)とは|使い方、発行方法や手数料など基本情報

リリース日:2019/02/21 更新日:2022/05/29

定額小為替とは、郵便局で発行できる証書で正式名称は「定額小為替証書(ていがくこがわせしょうしょ)」。通常は現金書留でしか郵送できない現金を定額小為替証書に換え、普通郵便で郵送できるようにする送金方法です。

定額小為替はどんな場面で使われる?発行方法や手数料など基本情報
  1. 定額小為替とは
  2. 定額小為替の使い方
  3. 郵便局での購入方法
  4. 定額小為替の書き方
  5. 普通為替との相違点
  6. 定額小為替の注意点

定額小為替とは

定額小為替(ていがくこがわせ)とは手数料100円~で送金ができる方法で、郵便局やゆうちょ銀行で扱っているサービスです。コンビニで購入することはできません。現金を定額小為替に換えて、簡単に送金ができ、受け取る側は現金として郵便局やゆうちょ銀行で受け取ることができますが、有効期間は半年間になります。

定額小為替の使い方

定額小為替の使い方

そもそも定額小為替は、どのような場面で使われるものなのでしょうか。あるとき戸籍謄本や附票などの公的書類を、役所に請求することがあるかもしれません。場合によっては住んでいる地域ではなく本籍がある地域の役所でないと発行できず、請求が必要になります。

 

その際に発行手数料の納付が求められますが、現金では受付できないことがほとんど。このとき活躍するのが定額小為替です。

 

現金の代わりに定額小為替証書を役所に送付することで、公的書類の発行をしてもらうことができます。こうしたシーンで重宝するだけでなく、意外と使用する場面は多いので、覚えておいて損はありません。

郵便局での購入方法

郵便局での購入方法

定額小為替の購入方法と、発行時に発生する手数料についてご紹介します。

 

・購入場所

定額小為替は郵便局か、ゆうちょ銀行の窓口でのみ購入することができます。コンビニや銀行などの金融機関では購入できません。

 

ちなみに定額小為替証書には、50円、100円、150円、200円、250円、300円、350円、400円、450円、500円、750円、1,000円の12種類の金種があり、そのなかから必要な送金額分を組み合わせて購入します。

 

・手数料

定額小為替を購入(発行)する際には、手数料が100円(消費税込)かかります。この手数料は一度の発行に100円かかるというのではなく、定額小為替1枚を発行するごとに発生するため注意が必要です。

 

たとえば800円分の定額小為替を購入するとき、500円の定額小為替1枚と300円の定額小為替1枚、計2枚の発行が必要となります。このとき定額小為替発行手数料は2枚分の200円かかることになり、トータルの料金は1,000円です。

定額小為替の書き方

定額小為替の書き方

定額小為替証書の発行が済むと、購入した金額分(枚数分)の定額小為替を受け取れます。その際に何点か記入が必要になる部分があるため、書き方を覚えておきましょう。記入欄は3つありますが、購入者側が関係するのはそのうち2つです。

 

・指定受取人 おなまえ(表面)

定額小為替を購入した人が記入する欄で、受取人本人が記入する必要はありません。この欄に関しては一般的に空欄にしておきます。

 

・おところ おなまえ(表面)

この欄は受取人が必ず記入する必要があります。住所と氏名を記入し、押印(シャチハタ不可)しましょう。

 

・委任欄:代理人、委任者(裏面)

この欄は表面の「指定受取人」に受取人が指定されていて、他の人が代理で郵便局またはゆうちょ銀行の窓口に行って換金する場合に書かなければなりません。実際に換金に来る人が名前を記入する欄と、委任者(指定受取人)の欄があります。委任者は代理人に換金を依頼する前にあらかじめ住所と氏名を記入し、押印(シャチハタ不可)しておきましょう。

 

受け取りの方法によっては記入する必要がない部分もあり、ケースバイケースです。不明な点は窓口の方に尋ねてみましょう。

普通為替との相違点

普通為替との相違点

定額小為替と間違えやすいものとして、普通為替というものがあります。

 

普通為替は「普通為替証書」や「郵便為替」と表現される場合があり、一方の定額小為替は「定額為替」や「小為替」「郵便小為替」などと呼ばれます。普通為替も定額小為替と同様に、郵便局かゆうちょ銀行の窓口で発行できる商品です。

 

この2つの明確な違いは、発行できる金額にあります。定額小為替が最大1,000円の証書を発行できるのに対し、普通為替は最大500万円までの為替発行(現金送付)に対応が可能。また普通為替の発行手数料は5万円未満なら437円、5万円以上は662円で、定額小為替同様に1枚当たりの手数料です。

ちなみに普通為替は指定した金額の証書が発行できるため、送り先が1件であれば1枚分の手数料で済みます。これらを簡単に覚えるのであれば、「定額小為替=少額」「普通為替=高額」と認識しておけば十分でしょう。

定額小為替の注意点

定額小為替の注意点

少額送金に便利な定額小為替ですが、何点か注意事項があります。そのひとつが「有効期限」です。定額小為替は証書が発行された日を起点として、6ヶ月の有効期限が設けられています。

 

それを過ぎても換金することは可能ですが、手数料100円に加え場合によっては本人確認書類が必要になるでしょう。できるだけ期限内に換金するのがベストです。

 

また同一金種を100枚以上購入する予定の方は、定額小為替を発行して欲しい金融機関にあらかじめ連絡をしておくことも忘れずに。証書は汚したり破ったりせず大切に扱いましょう。

 

少額の送金を手軽に送金できる定額小為替。使いこなすことができれば、公的書類の発行申請などもスムーズに行うことができます。ぜひマスターして便利に活用しましょう。

げんげん
この記事を書いた人
げんげん

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

自動車ディーラーでの営業職を経て、現職であるFP関連出版社に転職。実際にお客様と対面するFPとの交流等で刺激を受け、自身もFP資格を取得し「生活に役立つFP知識」をわかりやすく紹介するために日々奔走中。

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