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1ヶ月の生活費の平均はどのくらい?世帯人数別にまとめてみました
「他人の生活費事情」は毎日こまめに家計簿をつけている人も、そうでない人も気になることのひとつではないでしょうか。親しい仲であってもお金のことを根掘り葉掘り聞くのはなんとなく気が引けてしまうもの。そこで今回は、世帯人数別に「何にいくらほどお金を使っているのか」をまとめてみました。
もくじ
・一人世帯の生活費の平均
・二人以上世帯の生活費の平均
・生活費はどれくらいが普通なの?
・生活費を抑えるには固定費の見直しから!
・固定費のオススメ節約術
・まとめ
一人世帯の生活費の平均
総務省統計局の「家計調査報告(家計収支編)―平成29年(2017年)平均速報結果の概要―」によると、一人暮らしの生活費の平均は下記の通りです。
※合計値に1円未満の端数による繰り上げあり
この家計調査報告はあくまでも平均値のため、一部の極端な支出をしている人たちが金額を上下させている可能性もあります。ひとつの目安としてとらえ、自分の支出と比べてみてください。
まず気になるのは、教育費が「7円」と少ないことでしょう。しかし一人暮らしとはつまり子どもと一緒に暮らしていないということになり、当然教育費も低くなると考えられます。また住居費についても「安い」と感じるかもしれません。これは持家など、そもそも住居費のかからない住宅に住んでいる人が、平均値を下げているためだと予想できます。
年齢別では、35歳未満の世帯の平均支出が15万5,808円、35歳から59歳の世帯の平均支出が19万2,311円、60歳以上の世帯は14万8,358円でした。働き盛りで収入も高いと考えられる35歳から59歳の勤労者世帯の支出額が特に大きいことがわかります。
二人以上世帯の生活費の平均
同様の統計をもとに、二人以上世帯の生活費の平均についても見てみましょう。
※合計値に1円未満の端数による繰り上げあり
二人以上世帯の生活費の平均についても住居費がかなり低くなっていますが、これも住宅ローンのある持家に住んでいる人の支出が含まれていないためです。
「平成26年全国消費実態調査」の「住居の所有関係別1世帯当たり1ヶ月間の収入と支出」によると、住宅ローンが残っている持家に住む人の土地家屋借金返済額は7万5,144円。統計表一覧にはこの金額が含まれていないことから、単身世帯よりも住居費が低くなっているのだと考えられます。
また二人以上の世帯は、独身世帯よりも学資保険や生命保険にかかる負担が大きくなるでしょう。ときには世帯主が倒れる場合も考えられます。住居費も人数のぶんだけ、部屋の必要数も家具も多くなり、支出が増えるのは仕方ありません。
生活費はどれくらいが普通なの?
「それなら実際の生活費はどのくらいが普通なの?」と感じる人もいることでしょう。この場合は、『「無理なく貯蓄」にはコツがある!簡単貯蓄術のススメ』という記事内で紹介した「世代別家計のモデルケース」が参考になります。
24歳単身世帯のモデルケースでは、家賃30%、食費15%、水道光熱費と日用品10%、通信費5%、お小遣い15%、教養5%、貯蓄20%という割合です。一方、収入が増える38歳の単身世帯では、支出額があまり変わらない水道光熱費と日用品、通信費の割合を減らして貯蓄割合を増やしています。
二人以上世帯では、教育費や保育料などが増えるぶん貯蓄率は低めです。しかし夫婦で働くことで収入を上げ、一定の貯蓄額をキープするというモデルケースを紹介しています。
実際の支出額は収入がいくらなのかによって大きく左右されるため、すべての項目を参考にするのは難しいですが、貯蓄額の割合はひとつの指標になるでしょう。子どもがいない世帯の場合は収入の20%前後を貯蓄に、子どもがいる家庭は収入の5〜10%前後を貯蓄に回すのが理想的と言えそうです。
しかし、社会人になると学生の頃よりも支出が増えるもの。女性であれば、ママたちとのつながりで外食も増えるでしょう。また一人暮らしだと、ついつい娯楽にお金をかけてしまいがち。「貯蓄までまったく手が回らない」という場合、支出の見直しが必要そうです。
生活費を抑えるには固定費の見直しから!
「他人の生活費が気になる」という気持ちは、「自分は使いすぎていないか?」という不安から生まれているのかもしれません。生活費を抑えるときには、まず毎月の固定費を見直してみましょう。
ちなみに固定費とは「家賃」「電気代」「保険料」「習い事やスポーツジム」など毎月決まって出ていくお金のことです。自宅のインターネット費用や携帯電話代を固定費に含めて考える場合もあります。これらは何もしなくても、普通に暮らすうえでかかる経費。この固定費を下げることが貯蓄する一番の近道です。
固定費のオススメ節約術
生活費を抑えるとき、たとえば3万円の食費を2万円に減らして「1万円の節約」を試みる方法もあります。2万円だと外食はできず、自炊中心になるでしょう。スーパーでの買い物にも気を使い、節約レシピを覚え、どの程度の予算が食費に使えるか常に考えるようになります。
カップルだとデートで外食できず、社会人なら同僚に心配されるような生活になるかもしれません。食事が偏った結果としてストレスを生み、健康を損ねて医療費が高くなるような事態は避けたいところ。そこで無理なく固定費が節約できる、オススメ節約術を紹介します。
・使っていない有料アプリの削除
・保険のプランの見直し
・電力会社を変更して、電気代を安くする、または電気料金プランの見直し
・格安SIMを使って、格安スマホに乗り換える
・大家に部屋の家賃の減額交渉をする
・家賃の低い物件を探し、思い切って引越しする(引越しが最も少ない8月が一番オススメ)
・イオンカードでポイントを貯める
・使っていない固定電話の契約を解約する
固定費の見直しは取りかかるまでが面倒だったり、手続きが大変だったりする面もありますが、上記の節約方法を使えば効率よく生活費を削減できます。一度手続きをしてしまえば、もう二度と同じことをする必要はありません。生活費が気になっている人は、無駄な出費がないかどうか改めて支出項目の内訳から見直してみましょう。
まとめ
世帯人数ごとに生活費を見直してみると、思った以上に多い、もしくは少なかった生活費の項目があったかもしれません。しかしどの世帯にも共通して言えることは、どれだけ年収が高く、手取りが多い家族でも、それ以上に支出が多ければ一向に貯金は貯まらないということ。今回の記事のデータを参考にしながら、家計簿アプリを使うなどして家計管理をし、資産を増やしていきましょう。
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