ボーナスの平均額って知っていますか?年代別・季節別の違いもご紹介!

リリース日:2018/12/21 更新日:2024/10/03

毎年2回のボーナスがいくらもらえるのかは、会社員にとってとても大きな関心ごとでしょう。毎月の給与額はそれほど大きく変動しませんが、ボーナスは会社の業績や本人の成績によって大きく変わる可能性があるからです。さて、それとともに気になるのが、「みんなはいくらくらいもらっているの?」ということ。ボーナスの平均額についてご紹介します!

ボーナスの平均額って知っていますか?年代別・季節別の違いもご紹介!

もくじ

・2018年の全体のボーナス平均額は?

・新卒社員のボーナスはどれくらい?

・公務員のボーナスはどれくらい?

・年齢別のボーナス平均額

・夏と冬のボーナスの違い

2018年の全体のボーナス平均額は?

2018年の全体のボーナス平均額は?

2018年の全体のボーナスがいくらだったのかは、実際の支給がすべて終わってからでないとわかりません。しかし、ボーナス額の妥結状況についてはすでに発表されているため、それを元に平均を算出してみましょう。ただし、これは東証一部上場、従業員500人以上、主要21業種のうちの大手251社を対象にした調査のため、中小企業などを含めない一部のみの平均額となります。

 

2018年夏季賞与平均95万3,905円

2018年年末賞与平均95万6,744円

 

この2つの数字を単純に足して2で割ると、平均95万5,324.5円となります。

 

(出典)
日本経済団体連合会「2018年夏季賞与・一時金 大手企業業種別妥結結果(加重平均)最終集計」

日本経済団体連合会「2018年年末賞与・一時金 大手企業業種別妥結状況(加重平均)第1回集計」

 

一方、大阪に限っての調査ですが、大阪シティ信用金庫が中小企業に対する賞与のアンケ―ト結果を公開しています。これもあわせて確認してみましょう。

 

2018年夏季賞与平均26万2,570円(支給しない会社は40.4%)

2018年冬季賞与平均27万6,486円(支給しない会社は39.2%)

(どちらもボーナスを支給する会社のみの平均)

 

この2つの数字を平均すると26万9,528円となり、大手企業と比べると3倍以上の差があることがわかります。

 

(出典)
大阪シティ信用金庫「中小企業の夏季ボーナス支給状況」

大阪シティ信用金庫「中小企業の冬季ボーナス支給予定」

新卒社員のボーナスはどれくらい?

新卒社員のボーナスはどれくらい?

新卒社員のボーナスがいくらかは、それぞれの会社によって異なります。しかし、ボーナスはほとんどの場合、「過去の実績や評価」に対して支給されるものです。そのため、4月に入社したばかりの新入社員が6月に夏季ボーナスとして評価を得られるというのは現実的ではありません。夏のボーナスはほとんど期待できないと言っていいでしょう。

 

とはいえまったくの0ではなく、数万円程度のボーナスが支給されるケースもあります。会社の規定によりますが、たとえば「評価対象期間が前年11月~当年4月で、標準評価が給与の2ヶ月分」という会社の場合、給与の2ヶ月分を6分の1にした金額に評価を反映させて支給されることもあるのです。

 

一方、冬のボーナスは、夏のボーナスよりも多くの支給が期待できます。会社によっては、ほかの社員と同様に満額支給されることもあるでしょう。

公務員のボーナスはどれくらい?

公務員には、「国家公務員」と「地方公務員」の2種類があります。

 

国家公務員の2018年夏季ボーナスの平均額は、65万2,600円です。ただし、これは管理職を除く一般職員のみのボーナス額の平均です。ボーナス額の高い管理職を除いて平均を出しているため、管理職を含めた平均額についてはこれよりも高くなると予想されます。ちなみに、最高額は最高裁判官の535万円、国会議員は296万円です。

 

一方、地方公務員は、ボーナスや給与の額がそれぞれの地域によって異なるため、一概に言うことはできません。一例として東京都の場合を見てみると、2018年夏季ボーナスの平均額は、89万6,856円となっています。

 

国家公務員、地方公務員ともに、中小企業の平均よりは高いと予想されるものの、大企業の平均よりは低い水準となっています。

年齢別のボーナス平均額

年齢別のボーナス平均額

総務省統計局の「平成29年賃金構造基本統計調査」の中の、東京都の年齢別年間ボーナス平均支給額を見てみましょう。

 

・~19歳  15万3,700円

・20~24歳 35万7,500円

・25~29歳 77万1,700円

・30~34歳 105万9,900円

・35~39歳 121万4,000円

・40~44歳 143万5,600円

・45~49歳 168万7,500円

・50~54歳 189万1,600円

・55~59歳 178万400円

・60~64歳 90万2,600円

・65~69歳 48万5,600円

・70歳~  33万4,000円

 

ボーナス金額は54歳までは年齢とともに上がりますが、55歳を過ぎるとゆるやかに減少し、60歳以降は大きく減ることがわかります。成果主義の会社が増えているとはいえ、実態としては年功序列で賞与額が上がり、定年後は大きく下がる会社が多いと言えるでしょう。

夏と冬のボーナスの違い

夏のボーナスと冬のボーナスでは、金額に差を持たせる会社もあります。2018年のボーナス平均額でも、冬の方が若干高めです。とはいえ、それほど大きな差異は見られず、実際は各企業によるとしか言いようがありません。

 

さらに夏のボーナスも冬のボーナスも、会社の業績や個人の成績、景気動向などによって変化しますから、一概に夏がいい、冬がいいとも言い切れません。

 

ボーナスをたくさんもらうためには、成績を上げて会社での評価を高めるのが一番の近道。また、ボーナスの額は企業によっても大きく異なるので、思い切ってボーナスの支給実績がいい会社への転職を目指すというのもひとつの方法です。

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平林恵子
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー
平林恵子

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

人事労務関係の仕事からライターへ転身。経験を活かしてコラム執筆を行っています。2017年、見識を深めるためにFPの資格を取得しました。税金や給与計算などに詳しくない方にもわかりやすい解説を心がけています。

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