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ハローワークの職業訓練について解説。子育てママに嬉しいメリットも
「出産や育児で会社を辞めたけれど再就職したい」と考えている女性は多いのではないでしょうか。希望する仕事はスキル不足で採用に至らないという人は、必要とされるスキルを身に付けてから就業先を選ぶという発想に変えてみましょう。ここでは、ハローワークの職業訓練の受講資格やメリット、申し込み方法をわかりやすく解説していきます。
もくじ
・職業訓練とは
・職業訓練の受講資格
・職業訓練の申し込み方法
・職業訓練を受けるメリット
・子育て中のママの再就職も支援
職業訓練とは
ハローワークの職業訓練とは、国や都道府県が主体となり転職や再就職に役立つ技能・知識を身に付ける場を提供する制度です。正式名称は「公共職業訓練」と言い、「ハロートレーニング」という愛称が付いています。
ハロートレーニングは、新たな出会いに対する希望を示す「ハロー」と、筋トレのように知識と技能を身に付ける「トレーニング」を合わせた造語です。ものづくり・事務・プログラミング・理美容・介護など幅広い分野の中からなりたい自分になるための訓練を選択し、現場で役立つ知識やスキルを習得できます。
職業訓練を受講している人のうち7割以上は女性です。厚生労働省のホームページでは、前職アルバイトの30代女性が訓練を受けて住宅プランナーとして正社員の仕事に就いた事例、20代後半の契約社員だった女性が経理・総務に関する訓練を受けて正社員採用を果たした事例などが紹介されています。専門的な技能を養うことで安定した就業先を見つけやすくなり、非正規雇用から正規雇用を目指しやすくなる点が特徴です。
職業訓練の受講資格
職業訓練は、離職者訓練と求職者支援訓練に分かれています。離職者訓練の受講資格は、ハローワークの求職者であること・雇用保険受給者であることの2点です。雇用保険を受給できない人(失業手当の給付が終わった人を含む)は、求職者支援訓練を検討できます。前提として働こうとする意思があることが条件のため、ハローワークの求職者資格は必要です。
職業訓練の申し込み方法
職業訓練を受けるにはハローワークからの斡旋を受けます。求職申し込みを行って職業相談を受けるときに「訓練を受講したい」と伝えてください。職業相談をしている中で、以下2つの条件を満たす人材であることが認められた場合だけ斡旋をしてくれます。
・希望する仕事に就くためには訓練が必要
・訓練に必要な能力を持っている
希望する訓練によっては面接や筆記試験が必要なケースもあります。所定の審査を経て受講が決まると必要書類が発行される流れです。いずれにしても、ハローワーク主導で進みます。まずは、実際に行われている訓練コースの中から自分に適したコースを見つけることからスタート。希望するコースが定まったら、ハローワークの担当者に相談してみましょう。
職業訓練を受けるメリット
職業訓練を受けるメリットは大きく分けて3つあります。まず、離職者であれば無料で受講できること。テキスト代など実費負担が生じるコースもありますが、大きな出費にはなりません。自分でスクールに通うことを考えればかなり大きなメリットです。
次に、雇用保険の基本手当(失業給付) を受けながら職業訓練を受講できる点です。所定給付日数を超えても、最長2年の訓練期間は手当を継続してくれる「訓練延長給付」が適用されるため、経済的な問題を気にすることなく訓練に取り組めます。こういった仕組みを考えると、職業訓練がいかに求職者に寄り添った制度であるかがよくわかりますね。
最後に、訓練受講中もハローワークで就職相談を受けることができ、スキル習得と仕事探しを併行して行えるところです。ハローワークの担当者は訓練生が受講している講座の内容を把握しているため、学んだ内容が活きるマッチング度の高い求人紹介も期待できます。スキル習得から就職までの総合的なサポートは民間スクールではなかなか難しいものです。トータルな支援を受けられる点は、ハローワークの職業訓練を選ぶ大きな理由になるでしょう。
子育て中のママの再就職も支援
ハローワークの就業訓練は、保育施設の申し込み条件として認められる自治体が多いため、就労状態にあるママたちと同じように選考を受けられます。2017年1月からは、雇用保険の受給資格者等が訓練を受講するために保育サービスを使った場合、利用費の一部が支給される制度(求職活動関係役務利用費)も始まりました。1日あたり6,400円を上限として、利用費の80%が支給されます。訓練に参加した日だけではなく、ハローワークの職業相談を受けた日や求人企業との面接日の利用費も対象です。上手に活用することで、家計の負担を軽減できます。
働くことを前提に、子どもを預けられる保育所が見つかるか不安に感じている人は、託児サービス付き職業訓練を活用するのとよいでしょう。対象は、就学前の児童を扶養している求職活動中の人とされています。その際、託児サービスが必要であるというハローワークのお墨付きが必要です。まずはハローワークの担当者と面談してみることをオススメします。
職業訓練を始めとする子育てママの再就職支援、保育情報は「仕事と育児カムバック支援サイト」で確認できます。お住まいの都道府県を指定して検索すると相談できる機関が一覧表示されるため、一度目を通してみてはいかがでしょか。就職準備の進め方や自己分析、面接時のメイク方法など、女性に役立つセミナー情報もチェックできます。
公的機関のサポートを受けながら就職活動を進めることが、育児と仕事を無理なく両立する近道です。就活がうまくいかないストレスを一人で抱えたりせず、気軽に相談してみることをオススメします。
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