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サイバーマンデーとは?アメリカや中国の状況や日本での広がりについて
世界的なショッピングサイトやソフト会社のオンライン通販で、近年目にすることが増えた「サイバーマンデー」。海外の大規模なセールに便乗して日本でも行っていることはわかっても、具体的な意味を知らない人は多いのではないでしょうか。ニュースを読み解くヒントとして、サイバーマンデーの意味や日程などの基礎知識を解説します。
もくじ
・サイバーマンデーという言葉を知っていますか?
・サイバーマンデーは各国でちょっとずつ違う
・アメリカではオンライン売り上げ65億9,000万ドルを記録!
・アクセス集中や前倒し合戦など、日本でも熾烈な競争が始まる?
サイバーマンデーという言葉を知っていますか?
サイバーマンデーとは、感謝祭の翌週月曜日に開催されるECサイトのセールのことです。感謝祭の休暇中は街に繰り出す人が多いため実店舗が繁盛します。しかし、休暇があけて月曜日になると様子が一変。インターネット経由で買い物する人が増え、オンライン店舗がにぎわいます。ちなみに、2018年のサイバーマンデーは11月26日です。
アメリカ現地の雰囲気を実感するには、動画サイトで「CYBER MONDAY」と調べてみましょう。買ったものを紹介している動画やセール内容を告知するプロモーション動画などで、人々がお祭り感覚で楽しんでいる様子を見られます。英語がわからなくても盛り上がっている様子を見ているだけで、こちらまで楽しい気分になってくるから不思議です。日本でいう初売りセール・福袋中身公開といった雰囲気でしょうか。お得に買い物できることはもとより、そのイベントに参加すること自体にワクワクする特別な日なのです。
サイバーマンデーは各国でちょっとずつ違う
サイバーマンデーは、年末商戦の幕開けともいえるイベントです。中国や日本においても同じくらいの時期に大規模なセールが行われます。各国で異なる年末商戦事情の特徴や違いを見ておきましょう。
・アメリカ:サイバーマンデー
サイバーマンデーの本場だけに、いろいろなECサイトで大規模セールが行われます。普段は値引きされにくい売れ筋商品やブランド品をお得に購入するチャンスです。アメリカでは感謝祭の後に始まるセールでクリスマスギフトを購入する人が多く、サイバーマンデーでも同様の傾向が見られます。とくにアクセスが増えるランチタイムをねらったタイムセールを行うサイトが多いです。
・中国:シングルデー
1が4つ並ぶ11月11日のことをシングルデーと呼んでいます。中国の大手ECサイトが独身者を対象としたキャンペーンとして始まり、大規模なセールを行う日として広まりました。日本の家電や衣料品、化粧品などもシングルデーの売れ筋ラインに入ってきます。シングルデーの火付け役となったECサイトでは、セール開始後1時間で日本円換算5,500億円以上も売り上げた実績があるとのこと。他のECサイトでも同様の取り組みが広がり、割引を競い合う日となりました。
・日本
11月上旬から12月の第2週くらいにかけてセールを行うECサイトが増加します。消費のピークは11月下旬から12月中旬。ボーナスが支給される時期とも重なり、恋人や友人、家族などへのプレゼントを購入する人も多いのでしょう。日本の年末商戦はECサイト・実店舗の区別なく行われるのが特徴です。特設ページを設けるなど大々的なキャンペーンを行うECサイトもあり、目玉商品の事前告知もなされます。
アメリカではオンライン売り上げ65億9,000万ドルを記録!
アメリカのソフトウェア会社の調査によると、2017年のサイバーマンデーにおけるオンライン販売高は65億9,000万ドルといわれています。日本円に換算すると、約7,400億円という圧倒的な市場規模です。
ちなみに感謝祭の翌日の金曜日をブラックフライデーといいます。サイバーマンデーは今のところ「ブラックフライデーに次いでホリデーシーズン2番手の売上」という見方が主流ですが、今後の動向次第では逆転する可能性も。スマートフォンやタブレットがあれば気軽にアクションを起こせるECサイトでの買い物が一般化しつつあるからです。また、セールには参加したいものの人ごみが苦手、という人にとってもサイバーマンデーは魅力的。人ごみの中で買い物をするよりもじっくり商品を吟味でき、快適に買い物できる点も特徴です。
さらに「お探しのものはこれですか?」「あなたにはこれがオススメです」といったリコメンド機能も、オンラインでの購買行動を高める要因です。これによって、当初考えていたよりたくさん買ってしまったという人が増えれば、売り手にとっては大きなチャンスになります。
アクセス集中や前倒し合戦など、日本でも熾烈な競争が始まる?
アメリカの感謝祭自体が日本人にはなじみにくく、サイバーマンデーが普及するかは議論を要するところです。前述したように、ECサイト企業独自の定例イベントが集中しやすい時期だけに、「サイバーマンデーという名目で新たにイベントを設ける必要はない」と考える企業も多いのではないでしょうか。
ただ、ハロウィンのように時間をかけてじっくりと日本人に広まった事例はあります。アメリカのサイバーマンデーに合わせて特別なイベントを設けるECサイトが増えれば、アクセスが集中するくらいの大々的な定例行事として普及する可能性は否めません。名目は何であっても、セールやキャンペーンが増えることは大歓迎です。今後どんな流れになっていくのか、動向に注目しましょう。
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