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ブラックフライデーとは?アメリカのお買い得なお祭りの現状
日本でもブラックフライデーを行うお店が増えてきて、その知名度は高まりつつあります。アメリカ現地の様子がニュースで報道されることも多く、世界共通のイベントとして定着する日もくるかもしれません。ここでは、そんなブラックフライデーの定義や日程、各国の動向をご紹介していきます。
もくじ
・ブラックフライデーとは簡単に言うとどういうこと?
・ホントにあった悲しい事件
・各国での広がり
・サイバーマンデーに押されるブラックフライデー
ブラックフライデーとは簡単に言うとどういうこと?
ブラックフライデーとは、感謝祭の翌日に開催される大規模なセールのことです。感謝祭は毎年11月の第4木曜日と決まっているため、翌日の金曜日がブラックフライデーということになります。感謝祭の翌日は有給休暇を取得する人が多く、土日を含めて4連休をとるのが主流です。夜中からセールの行列に並び、開店と同時に目的の売り場へと一目散に走っていく人たちも見られます。
ここで、ちょっと豆知識です。ブラックフライデーという名前は、フィラデルフィアの警察が「暗黒の金曜日」とつぶやいたことがきっかけで広まったとする説があります。日本でも、あまりにもたくさんの人が集まって混雑が予測される場合には警察が出動しますよね。フィラデルフィアでも同じです。ブラックフライデーで街が混雑すると警察の仕事が増えることから、思わず出てきた言葉とされています。
その後に地元の新聞メディアが「小売店が黒字になる日だからブラックフライデー」という解釈を述べて広く受け入れられました。どんなに売上が不調な店舗も黒字になるほどモノがたくさん売れる日と言われています。単に商品を安く手に入れるためだけでなく、お祭り感覚で楽しんでいるのが特徴です。
ホントにあった悲しい事件
各国での広がり
アメリカのブラックフライデーの熱狂ぶりに苦言を呈する人もいます。ヒートアップした買い物客同士が争って、過激な事件が起こってしまった年もあるためです。
2011年には、商品ほしさのために他の来店客に催涙スプレーをかけるという事件が起こりました。周りの来店客も影響を受け、10人の負傷者が出たと言います。別の小売店では、買い物客をねらった強盗の発砲事件が起こりました。現地のイベントに参加する際には、くれぐれも身の安全と節度を守って楽しむようにしましょう。
アメリカだけに留まらず、他の国でも同様のセールを行う動きが見られます。ヨーロッパやアジアのブラックフライデーについて、現状を見ておきましょう。
イギリス:
デパートやスーパー、家電量販店などがバーゲンセールを行います。ただ、アメリカほど熱狂的なムードはなく、開店前に行列ができるほどではないようです。
ドイツ:
世界的なファッションブランド、スポーツメーカーを中心にバーゲンセールが開催されます。イギリス同様にアメリカほどの賑わいではなく、店内が混雑する様子はないとのこと。週末のみのセールではなく、1週間程度の継続的なイベントを行っている店舗もあります。
中国:
オンラインショッピングモールで行われる大規模セールが有名です。コスメやブランドバッグ、ヘルスケア商品などが売れ筋商品。家族や友人のためというより、自分のための日用品を求める人が多いようです。セールでお金を使いすぎて土を食べるという意味の流行語「吃土(チー・トゥー)」が生まれるくらいの一大ムーブメントになっています。
韓国:
コリアセールフェスタという政府主導のバーゲンセールを行っています。ソウルや釜山(プサン)、済州島(チェジュド)など有名な観光都市はもちろんのこと、オンラインストアまで巻き込んだ国全体のお祭りです。
韓国の動向は日本の要人にもインパクトを与えました。ブラックフライデーを消費喚起策の1つとし、大型セールによって買い物をする人が増えれば経済にも良い影響を与えるためです。今のところ店舗ごとの導入はまちまちですが今後についてはわかりません。ブラックフライデー近くになったら、身近なお店のセールやイベント情報を調べてみるのもよいでしょう。
サイバーマンデーに押されるブラックフライデー
ようやく世界にもブラックフライデーが普及してきたところですが、アメリカではちょっと変わった動きが出ている模様。ブラックフライデーの翌週・月曜日に開催されるオンライン通販のバーゲンセール「サイバーマンデー」が広まって、ブラックフライデーの存在感が薄れてきたという説です。
サイバーマンデーが優勢になった背景には、大きく2つの理由があります。まず、スマホ経由のショッピングが普及して、オンラインの買い物を好む消費者が増えたことです。それに伴い、モバイル端末から簡単に決済ができるサービスが発展したことも、オンラインショッピングの人気を後押ししました。
次に、小売店同士の競争からセールを前倒しする動きが出ていることです。昔ながらの1日限りのイベントではなく、1週間通してセールを行う「ブラックフライデーウィーク」や週末を通して行う「ブラックフライデーウィークエンド」という取り組みも広まっています。こうなると、ブラックフライデー・サイバーマンデーという区切りではなく、11月全体をセール月と考える方がしっくりくるというのが最近の見方です。
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