日本総合研究所が、地域の現状を調査に反映させるために、65の指標の統計データを用いて都道府県の幸福度を分析しました。「全47都道府県幸福度ランキング2016年版」では、福井県が仕事・教育分野で1位を獲得、生活分野でも7位につけた結果、総合1位の座を勝ち取ることになりました。

福井県などは近畿地方や関東地方への人口流出で少子高齢化が進んでいるイメージがありますが、実際はどうなのでしょうか？平成27年の人口動態統計によると、福井県の出生率は1.63人で、全国平均の1.45人と比較しても高い水準を維持しており、全国10位の出生率となっています。三世代同居や実家の近くに暮らす人が多いことも福井県の特徴として挙げられています。

厚生労働省のデータによると、昨今問題になっている待機児童問題に関しても、平成13年から連続で待機児童数が0人であることが挙げられています。

それだけでなく、平成26年の医療施設調査によると、人口10万人に対する病院や診療所の数が、全国平均3.3カ所に対して福井県は6.8カ所と、全国1位を記録しています。これも安心して暮らすことができる魅力の1つでしょう。さらに、厚生労働省や総務省のデータによると、有効求人倍率や正規就業者の割合、女性の有業率でも全国1位を獲得しています。

福井県が日本一幸福な県として選ばれたのは、こうした就業環境や生活環境の整った住みやすさが大きな理由でしょう。