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7にまつわる仏事カレンダーの謎
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死者にとって大事な「初七日」とは?
夏になると、社会人もお盆休みを中心にした長期休暇が楽しみです。一方、お盆の習わしでは、先祖のお墓参りをしたり仏壇にお供えをして迎え火・送り火を焚いたりします。
また、前年のお盆明けからその年のお盆までに新たに亡くなった方がいるお宅は、『新盆』の特別なお迎えをすることも多いようです。お葬式から一連の法事を行って日が浅いお宅では、まだ悲しみが癒えない場合もあるかもしれません。
仏教でお葬式をされた際は、当日に初七日の法要を続けて行う場合も多いようです。日本消費者協会「葬儀についてのアンケート調査(2014年)」によると、日本で行われた葬儀の9割が仏式なので、よく知られた習慣かもしれません。
初七日とは、死者に対する「中陰の最初の法要」のことです。中陰は、仏教発祥の地であるインドで「人が亡くなると死後49日目に次にどの世界に生まれ変わるか決まる」という輪廻思想があり、元の生と次の生の中間の状態を「中陰(中有)」と呼んでいました。
この中間の状態にいる期間に、閻魔様が死者の生前の罪を審判するそうです。中陰の期間に遺族が法要を行ってお経の声が閻魔様に届くと、罪が許されるという言い伝えがあります。そのため、初七日から7日ごとに法要を行い、7回目の四十九日(大連忌)まで法要を続けたようです。7回のうち、四十九日が最も重要とされています。
仏事の7の倍数は、古代インドの7進法から?
亡くなった日が月の後半の場合は、四十九日までの「中陰の法要」が3カ月にわたることになりますが、これを「三月またぎ」と呼んで避ける傾向があります。
単なる語呂合わせで「三月(みつき)→身に付く」で、「不幸なことが身に付く」という連想のようです。この「三月またぎ」を避ける習慣はあっという間に全国に広がり、実際には四十九日を待たずに、35日目の「五七日(いつなのか)」に法要を行うことも多いようです。
こうして見てくると、7の倍数で法要が行われていることがわかります。なぜ7の倍数なのかは、「古代インドは7進法だったから」という説や、六道(仏教で、迷いあるものが輪廻する苦しみに満ちた世界のこと)を超えた先にあるべきなので、などと諸説あります。
とても興味深い話ですが、こうしたことに思いをはせれば、いつもとは違うお盆を過ごせそうですね。
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