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転職前に知っておきたい失業保険のあれこれ 条件や手続き方法など
失業保険は、自分で手続きをしないと受け取ることができません。退職したときに滞りなく失業保険を受け取るために、手続きの流れと方法を知っておきましょう。失業保険の受給手続きについてご説明します。
失業保険の受給資格
失業保険をもらえる人は、次の3つの条件をすべて満たす人です。
1. 失業した後、次の仕事を探しているがまだ見つかっていない
2. 会社を辞める前の2年間の間に12カ月以上雇用保険に加入している(ただし、会社の倒産・解雇など特定の理由で退職した人や、更新を希望したのに断られた派遣社員など特定の事情がある場合は、過去1年間の間に6カ月以上でも可)
3. ハローワークで求職の申し込みをしている
ちなみに、「失業保険」という名前で呼ばれることの多いこの手当ですが、ハローワークのホームページなどを見ていても、失業保険という名前は見かけません。実際には、失業保険は雇用保険の「基本手当」という名前なのです。ホームページを見ていて、「失業保険のことはどこに書いてあるの!?」と思ったら、基本手当、と書かれたページをチェックしてみてください。
失業保険受給のための手続き
失業保険は、自分で手続きをしないともらうことができません。手続きが遅れると、遅れた分だけ失業保険が給付される日も後ろに繰り下がってしまいますから、気を付けてください。
会社を辞めてから失業保険をもらうまでのステップは、次の通りです。
1. 会社を辞める
2. 辞めた会社で「雇用保険被保険者離職票」を発行してもらう(通常、退職する前に会社が作成した離職票を本人が確認し、記名・捺印します。その後、会社から離職票がもらえます。ただし、有給消化等の問題で本人が確認できない場合、確認なしで発行される場合もあります)
3. 必要書類を持ってハローワークに行く
4. ハローワークで退職した旨を伝え、指示に従って手続きをする(求職申込、受給資格の確認)
5. ハローワークで指定された日時の「雇用保険受給者初回説明会」に参加する
6. 4週間に1度の認定日に、ハローワークで「失業の認定」を受ける
7. 失業理由に応じた時期から基本手当が支給される
初めてハローワークに行くときに持参する必要書類は下記の通りです。
・雇用保険被保険者離職票
・マイナンバーがわかる書類
・本人確認書類
・最近の写真(正面上半身、縦3.0cm×横2.5cm)2枚
・印鑑
・本人名義の預金通帳かキャッシュカード
失業保険を活用するためのポイント
失業保険を受け取る上で、覚えておきたい注意点を3つご紹介します。
1. 自己都合退職の場合、失業保険を受け取れるのは7日間+2カ月後
ハローワークに最初に行って求職申し込みをした日を受給資格決定日と言います(離職票等持参した書類に問題がなく、資格の認定を受けられた場合)。この日から7日間は失業保険の「待期期間」と呼ばれるもので、この間は失業保険をもらうことができません。
その後、失業保険の給付が始まることになります。しかし、自己都合で退職した場合は、原則として2カ月間の給付制限を受けることになります。実際に失業保険が受け取れるのは待期期間終了後さらに2カ月先ということですね。
給付制限期間については、雇用保険法改正により2020年10月1日以降は2カ月間と定められています。7日間の待機期間の翌日から起算して、2カ月間となります。(正当な理由がない自己都合により離職した場合)
会社を辞めるときにまったく貯金がない状態だと、最後の給料だけで2カ月を過ごさなければならなくなってしまいます。自己都合で会社を辞めるときは、失業保険が支給されるまでの間の生活費を貯めておくのが正解です。
なお、この2カ月の間も、4週間に一度の失業認定に行かなければいけません。この認定は「就職活動をしているけれど仕事が決まっていない」という状況を確認するためのものなので、ハローワークに行きさえすればよいというものではありません。一定の求職活動が必要です。
ハローワークに出されている求人は「ハローワークインターネットサービス」からも閲覧可能です。気になる求人を見逃さないようにしましょう。また、求職活動はハローワーク以外に掲載されている求人でも認定対象になります。
2. 受給可能な期間は退職してから1年間
失業保険を受給できる期間は退職から1年間です。手続きするのを先延ばしにしているうちに1年間が過ぎてしまうと、失業保険をもらうことはできなくなります。
なお、これは実際に失業保険を「受け取れる期間」ではなく、「受け取れる期限」のことです。何日間失業保険をもらえるのかは、それぞれの人の退職理由や雇用保険に加入していた年数によって変わります。妊娠やけがなど特別な理由がある場合は、受給期間の延長を申し込むこともできるので、ハローワークで相談しましょう。
3. 一度失業保険をもらうとリセットされる
一度失業保険をもらうと、失業保険をもらう条件のひとつである「過去2年間に12カ月以上の雇用保険の加入」という条件がリセットされます。つまり、再就職した会社を辞めたときにもう一度失業保険をもらうためには、もう一度、12カ月以上雇用保険に加入する必要があるということです。
ただし、前回失業保険をもらったときに、全額をもらいきる前に転職が決まった場合は、残りの日数分の失業保険を受け取れる可能性があります。どちらにせよ、退職後は速やかにハローワークに行って相談をしましょう。
また、前述の通り失業保険だけに頼るのではなく、自分自身でも当面の生活費や転職資金を準備することも大切です。楽天銀行なら給与口座に設定すると振込手数料が3回無料に。
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このテーマに関する気になるポイント!
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失業保険をもらえる人の条件は?
仕事の内定がないこと、会社を辞める前の2年間の間に12カ月以上雇用保険に加入している、ハローワークで求職申込をしていることです。
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失業保険の正式名称は?
雇用保険の「基本手当」にあたります。
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失業保険の給付制限期間とは?
自己都合退職の場合2カ月間、会社都合退職の場合はありません。
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失業認定の頻度は?
4週間に一度です。
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※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。
給付制限期間っていつの間にか短くなっていたのね!知らなかったわ