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消費税増税で医療費が上がった?医療費をお得にする方法を解説
保険診療の医療費は消費税がかかりませんが、実際には提供コストに消費税が含まれることから、増税のタイミングで値上げしています。少しでも医療費をお得にするにはどうしたらいいか、節約法や使える制度を紹介します。
そもそも医療費には消費税がかかる?
保険診療は非課税ですが、保険外診療(自由診療)は課税されます。具体的には、健康診断、人間ドック、美容整形、予防接種、整形、人工授精、体外受精、歯列矯正、差額ベッド代などは保険外診療なので課税対象です。
しかし、実際には保険診療も消費税と関係があります。保険診療を行う医療機関では、医薬品や設備を仕入れるときに消費税を支払っています。消費税が増えると、医療機関が支払うコストも増えるのです。それにもかかわらず、受け取る診療報酬が従来のままでは医療機関の負担が大きくなってしまいます。その負担を軽減するため、消費税が上がると保険診療の診療報酬や薬価等も引き上げられます。つまり、保険診療は非課税であるものの、消費税が間接的に含まれていると考えられるでしょう。
知っておくと役立つ医療費の節約方法
ここからは、医療費を節約するための方法をご紹介します。
・紹介状なしに大病院で受診しない
紹介状を持たずに大きな病院に行くと、特別料金(選定医療費)がかかります。以前はベッド数400床以上でしたが、2020年4月からはベッド数200床以上の地域医療支援病院でも特別料金を徴収することになりました。最低料金は初診時5,000円以上、再診時2,500円以上と定められており、これだけでもかなりの負担になります。
この選定医療費を節約するためにも、まずは近所のクリニックで診てもらいましょう。大病院での診察が必要であれば紹介状を書いてもらえます。
・時間外加算のつかない日時に受診する
診療時間終了後や休診日は医療費がプラスされます。診療所の場合、平日18:00~翌8:00、土曜12:00~24:00、日曜祝日の終日は、たとえ診療時間内であっても割増料金が加算されます。やむを得ない場合を除き、平日の8:00~18:00、土曜の8:00~12:00に受診することをおすすめします。
・ジェネリック医薬品を利用
ジェネリック医薬品(後発医薬品)は薬の特許が切れた後に同じ成分で作った薬のことです。全ての薬にジェネリック医薬品があるわけではありませんが、可能な限りジェネリック医薬品を出してもらうよう、診察時にお願いしてみましょう。
・むやみにはしご受診をしない
ケガや病気の治療途中で別の医療機関にかかると、改めて初診料がかかります。同じ検査を一から行うことになり、検査料がかさむでしょう。治癒までの時間が長引き、身体にとっても良いことがありません。転居などの事情がある場合や、どうしても別の医療機関に移りたい場合は、元の主治医に相談し、紹介状を書いてもらえば、次の医療機関でスムーズに受診できます。
・健康保険証を必ず持っていく
通常の保険診療は3割負担ですが、健康保険証がないと10割負担になります。申請すれば後から戻ってきますが、手続きが面倒になりがちです。遠出するときにも保険証は忘れずに携帯しましょう。
医療費関連の制度
ここからは医療費に関連した制度を紹介します。
・医療費控除
1年間に10万円以上の医療費を支払ったときに、10万円(または総所得金額の5%のいずれか小さな方)を超える部分が非課税になる制度です。例えば所得税10%、住民税10%の人が、医療費を15万円支払ったとしましょう。この場合、5万円×20%=1万円の節税になります。
医療費控除を受けるためには確定申告が必要です。医療機関の領収書の添付は不要ですが、5年間の保管が義務付けられています。
・セルフメディケーション税制
スイッチOTC薬を年間1万2,000円以上購入した場合に、それを超えて購入した分の代金が非課税になる制度です。この制度は医療費控除と併用できないため、「医療費10万円」と「購入代金1万2千円」を比べて高い方を申請しましょう。
・高額療養費制度
入院や手術をするときに利用したいのが高額療養費制度。1カ月間に限度額を越えた分の医療費が支給されます。限度額は年齢や所得によって異なります。支給申請は加入している健康保険団体に行います。
・ひとり親家庭向けの医療費助成制度
母子家庭や父子家庭を対象にした医療費助成制度があります。条件や内容は自治体によって異なるので、居住地の市区町村にお問い合わせください。
医療保険もチェック
医療費の節約術や関連する制度を説明しました。健康でいることが一番の医療費節約になりますが、不慮の病気やケガは誰にでも起こりうることです。そんなときに適切な治療が受けられるよう、備えは万全にしておきたいですね。
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