老後の生活費をシミュレーション!不安のない生活にはいくら必要?

リリース日:2018/12/11 更新日:2024/10/09

物価や税金が上がっていく中で、将来への不安を感じる人は増えてきています。しかし、実際に何が不安で、どのくらいのお金が必要なのかということになると「正確にはわからないけれどなんとなく不安」という答えが返ってくることも。この「なんとなくの不安」を具体的な行動へと変えるためには、老後の生活費の実態をはっきりさせることが大事です。老後のシミュレーションをしながら対策方法を考えていきましょう。

老後の生活費をシミュレーション!不安のない生活にはいくら必要?

もくじ

・将来のライフプランのシミュレーションをしてみよう

・今の生活ぶりで不安のない老後を過ごせる?

・老後に備えてiDeCoを検討しよう

将来のライフプランのシミュレーションをしてみよう

将来のライフプランのシミュレーションをしてみよう

老後の生活を考えるときに必ずしなければならないのが「自分自身の老後にかかる生活費がいくらなのか」を考えることと、「今の生活をつづけた場合、老後はどうなるのか」を知ることです。

 

ライフプランはFPにしっかり作ってもらうこともできますが、インターネット上で家族構成や年収、現在の生活費などを入力して作成することも可能です。簡易的なものですが、将来設計を考える際に役立つため、ぜひ利用してみましょう。以下に、おすすめのライフプランシミュレーションサイトをご紹介します。

 

・一般社団法人 全国銀行協会

自分で描く未来予想図 ライフプランシミュレーション|一般社団法人 全国銀行協会

 

「きほんシミュレーション」と「くわしくシミュレーション」の2種類が用意されています。「きほんシミュレーション」は、家族構成や年齢、年収、性格などを入力するだけでOK。時間をかけずに将来をチェックしたい人はこちらを選択しましょう。「くわしくシミュレーション」は、住宅ローンや消費傾向、ものの考え方などもう少し詳しく答える必要があります。ただし、詳細な家計簿などは必要ないため気軽にトライしてみてください。

 

・日本FP協会

ライフプラン診断|日本FP協会

 

イラストを見ながら視覚的に項目を選択するだけでシミュレーション結果が表示されるため、難しいことは苦手という人にもおすすめです。シミュレーションの最後には、FP相談についてのリンクも表示されます。もっと詳しく知りたい人はこちらも利用してみましょう。

 

・知るぽると

 生活設計診断|知るぽると 金融広報中央委員会

 

より詳細なライフプランをインターネット上で確認したいという人におすすめです。将来受け取れる年金額をはじめ、一時的な支出なども網羅した正確性の高いライフプランシートを作成できます。

今の生活ぶりで不安のない老後を過ごせる?

今の生活ぶりで不安のない老後を過ごせる?

シミュレーションの結果が赤字にならなかった人も、予想外の出費で突然赤字家計に転落してしまうということがあります。シミュレーション結果には、家族や自分の介護費用、入院費用、老人ホームへの入居費などが加味されていない場合が多いからです。

 

病気や怪我、それに伴う介護などはいつ起こるとも限らないことです。また、老後は会社を辞めて時間ができることから、レジャー費がかさんでしまったり交際費が増加したりすることもあります。

 

今のところ問題はないという人も、このような事態をカバーできるだけの貯蓄や収入を確保することで、より一層の安心を手に入れることができるでしょう。必要以上に不安を感じる必要はありませんが、現実を見据えた上で老後に備えるというのは、安心して暮らしていくために大切なことです。

老後に備えてiDeCoを検討しよう

老後に備えてiDeCoを検討しよう

シミュレーションをしてみた結果、将来に不安を抱いてしまった人におすすめなのが、年金の上乗せができるiDeCo(確定拠出年金)です。これは、60歳まで一定額の掛け金をかけ、その掛け金で投資商品を買って運用し、60歳を過ぎたら資産を受け取るというものです。

 

現在の若い世代の将来不安の根源には、従来の年金制度への不信感があると考えられます。その点、iDeCoは自分自身で資金を積み立てて運用していくため、将来受け取れる金額を自分でコントロールしていくことが可能です。しかしあくまで投資商品のため、元本割れのリスクは否めません。元本割れのリスクを避けたい人は、iDeCoで定期預金を開設する方法もあります。

 

iDeCoへの掛け金は全額が所得控除の対象となるため、所得税と住民税が軽減されます。つまり、節税しながら将来に備えることができるということです。

 

ただし、iDeCoに加入できない人もいます。「企業型DC」と呼ばれる企業型確定拠出年金に加入している人のうち、マッチング拠出(個人で掛け金を上乗せする制度)を利用している人や、iDeCoを認めていない企業に勤めている人などです。企業が規約でiDeCoの利用を認めている場合や、そもそも企業型DC制度のない会社に勤めている人は問題ありません。

 

iDeCoは主婦や自営業の人も加入できるため、「夫は加入できないけれど妻はできる」という場合は、妻だけiDeCoに加入するのもOKです。ただし、専業主婦でそもそも住民税や所得税がかかっていない人が加入する場合は、所得控除の恩恵は受けられないことを理解しておきましょう。

 

老後資産形成に優れたiDeCoですが、口座管理手数料などの手数料が発生するというデメリットもあります。利用する際は、どこに口座を開設するのか、どのような運用の仕方をしていくのかについても検討して、「こんなはずじゃなかった」という後悔がないようにしましょう。

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平林恵子
この記事を書いた人
ファイナンシャル・プランナー
平林恵子

※本著者は楽天カード株式会社の委託を受け、本コンテンツを作成しております。

人事労務関係の仕事からライターへ転身。経験を活かしてコラム執筆を行っています。2017年、見識を深めるためにFPの資格を取得しました。税金や給与計算などに詳しくない方にもわかりやすい解説を心がけています。

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