株式投資の始め方|投資を始めるのにはいくら必要?初心者の方向けに証券会社の口座開設から手順をやさしく解説
株式投資にとって重要な情報となる決算短信とは。有価証券報告書との違いも解説
株式投資は比較的リスクの高い投資と言われています。なぜなら、2021年11月19日時点で上場会社数は、3,789社あり、そのなかから、会社を選定して投資をしなければなりません。また、基本的に、売買単位が100株となり、1株当たりの株価×100株が基本投資金額となり、まとまったお金を投資することになります。そこで、株式投資にとって重要な情報となる決算短信について説明します。
株式投資とは
株式投資は、比較的リスクの高い投資と言われています。上手に投資をすれば、現預金に預けて利息を得るより、資産を増やすことができますが、そのためには上手に投資をする方法を学んでいく必要があります。また、リスクを軽減するために、投資信託という方法を利用することも考えらえれます。今回は、株式投資に限って説明していきます。
株式で投資をスタートしたい方
株式で投資をはじめる第一歩が銘柄(会社)選びです。2021年11月19日現在、上場株式数は第一部2,183社、第二部470社、マザーズ397社、JASDAQスタンダード656社、JASDAQグロース37社、Tokyo Pro Market46社の合計3,789社あります。この3,789社から銘柄を選ぶのは至難の業です。そこで、まずはよく知っている会社を選びましょう。ニュースでよく取り上げられる会社や、生活に身近な業種の会社などです。思い浮かべた会社が上場しているかどうかは、証券会社の銘柄検索で確認できます。
次に、上場会社のホームページにある投資家向けに情報提供をしているページを確認します。決算発表に関する資料が開示されており、代表的なものとして、決算短信と有価証券報告書があります。決算短信は決算の内容が定まった場合に直ちに開示することが求められているため、監査や四半期レビューの手続きの終了が要件となっていません。有価証券報告書は、決算から通常3カ月以内に開示されます。簡単に説明すると、決算短信は投資家に早く決算情報を伝えるためのものであり、有価証券報告書は正確な決算情報ということになります。決算短信は、速報的な要素があるため、推測の部分も含まれているいる可能性があります。今回は、決算短信について確認していきます。
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決算短信について
投資家情報のページについて、楽天グループ株式会社を参考に確認していきます。IR資料・イベントのページで、決算短信・説明会資料及び有価証券報告書・四半期報告書を掲載しています。
上場企業は、上場規程第404条に基づく開示義務があり、決算の内容が定まった場合は、直ちにその内容を開示することが義務付けられており、その開示が決算短信等になります。株式会社東京証券取引所は「上場会社の決算に関する情報は、投資者の投資判断の基礎となる最も重要な会社情報であることを踏まえ」るとし(「決算短信・四半期決算短信 作成要領等」)、上場会社に対して次の要請を行っています。
1つ目が、決算発表の早期化の要請です。事業年度又は連結会計年度に係る決算については、遅くとも決算期末後45日の開示を行うことが適当となっています。
2つ目が、決算発表時期の分散化の要請です。上場会社は、3月決算会社が多いため、決算発表が特定日に集中する傾向があります。そこで、あらかじめ決算発表スケジュールを設定するよう要請しています。
3つ目が、将来予測情報の積極的な開示の要請です。投資者の投資判断は、将来の企業価値の予測に基づくことが多いことから、翌事業年度における「売上高」「営業利益」「経常利益」及び「親会社株主に帰属する当期純利益」の予想値の開示を要請しています。
4つ目が、わかりやすい決算発表資料の作成に関する要請です。例えば、専門用語には注釈を入れる、グラフや図表を積極的に活用するなどを求めています。
5つ目が、投資者の利便性向上のためのXBRLによる開示の要請です。
決算短信の構成について
楽天グループ株式会社は12月31日が決算日となっています。2020年12月期決算短信は、2021年2月12日に開示されています。
決算短信の構成は、①サマリー情報、②添付資料に分かれています。
サマリー情報は、業績サマリー、配当の状況、業績予測となります。
以下の図が①サマリー情報です。
②添付資料の目次は、次のようになります。
次回、決算短信の記載内容について説明していきます。
まとめ
株式投資に重要なのは、銘柄選定です。まずは、ニュースでよく取り上げられる会社や、生活に身近な業種の会社などよく知っている興味のある会社を選びましょう。銘柄が選定できたら、その会社が開示する情報を確認することが重要となります。会社が開示する情報のなかで、決算短信は会社の決算内容を早く確認できます。決算短信と有価証券報告書の違いを理解して、銘柄選定に活用していきましょう。
このテーマに関する気になるポイント!
- 決算短信とは、どんな情報でしょうか?
決算短信とは、会社の決算の内容が定まった場合に直ちに開示される情報です。 - 決算短信と有価証券報告書の違いは、何がありますか?
決算短信は投資家に早く決算情報を伝えるためのもの、有価証券報告書はより正確な決算情報を伝えるためのものとなります。 - 決算短信を活用するうえで、気を付けないといけないことは?
決算短信は速報的な要素があるため、推測の部分も含まれているいる可能性があります。 - 上場会社が決算短信に求められることは、何がありますか?
1つ目が決算発表の早期化、2つ目が決算発表時期の分散化、3つ目が将来予測情報の積極的な開示、4つ目がわかりやすい決算発表資料の作成、5つ目が投資者の利便性向上のためのXBRLによる開示です。
本コンテンツは情報の提供を目的としており、投資その他の行動を勧誘する目的で、作成したものではありません。銘柄の選択、売買価格等の投資の最終決定は、お客様ご自身でご判断いただきますようお願いいたします。なお、本コンテンツは、弊社が信頼する著者が作成したものですが、情報の確実性を保証したものではありません。本コンテンツの記載内容に関するご質問等には一切お答えいたしかねます。また、本コンテンツの記載内容は、予告なしに変更することがあります。あらかじめご了承ください。
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