株式投資の始め方|投資を始めるのにはいくら必要?初心者の方向けに証券会社の口座開設から手順をやさしく解説
株の勉強|初心者におすすめの方法とは。投資に失敗しないためにも必要な学び
株は難しいと思っている人も多いようですが、初心者でもしっかりと学べば、安定的に資産を増やしていくことができるようになります。この記事では、株の初心者が株について学ぶべきポイントと、おすすめの勉強法を紹介します。
なぜ株の勉強が必要なのか
将来に向けた資産運用の選択肢のひとつに、株式投資がありますが、なぜ株の勉強が必要なのか理由を3つ挙げます。
1. 資産運用として有効な手段だから
「人生100年時代」が提唱されるようになり、誰もが老後に向けた資産形成の重要性を考えるようになりました。少子高齢化・労働力人口の減少が進み、老後に受け取れる公的年金への不安が高まる中、自分の身は自分で守るという意識の重要性に気づき始めています。
世界経済がこれからも成長すると目されている現在、経済成長の恩恵が受けられる株式投資は資産運用を考えるうえで重要な位置を占めています。余剰資金の向かう先が貯蓄から投資へとシフトする意識の変化の中で、有効な資産運用手段であることがすでに証明されていると言える株式投資が注目されるのは当然のことです。
2. 情報の透明性が高く、誰にでもチャンスがあるから
成長が期待できる企業に投資して、実際にその企業が成長すれば、その企業が事業活動によって得られた利益を配当として受け取れ(インカムゲイン)、また株価の上昇によって値上がり益を受け取る(キャピタルゲイン)ことができます。業績が良く割安な株を見つけるためには、日頃からの情報収集が必要です。
企業業績は透明性が高く、誰もが平等に得ることができます。ただし基本的な知識を持っていないと、せっかくの情報も有効に活用することはできません。だからこそ、勉強して情報を読み解く力を養う必要があります。
3. 価格変動のリスクがあるから
株には価格変動のリスクがあり、結果はすべて自己責任です。つまり基本的な知識もなく、情報も持たないまま株式投資を始めて損失が出てしまっても、ほかの誰でもない自分の責任となってしまいます。
こうしたリスクから自分の身を守る意味でも、最低限の基礎知識を学ぶことが重要です。
株式投資で初心者が勉強すべきことは?
株式投資を始めるにはある程度の知識が必要です。初心者が株を始める前に知っておきたい知識を簡単にまとめました。
1. 株式とは何か?
最初に、株式とはどういったものなのかを理解しておきましょう。
株式とは、企業が事業活動を行うために必要な資金を集めるために発行される有価証券です。株式を購入すると、その企業に投資したことになり、株主になります。
株主は投資先の企業から配当を受け取ることができます。配当の原資となるのは企業が上げた利益です。企業はこのように投資家から集めた資金で事業活動を行い、利益の一部を配当として株主に還元しますが、一部を再投資して企業価値を高め、株価の上昇を図っていきます。
株式の売買は主に証券取引所で行われますが、取引所にアクセスするには証券会社を介すのが一般的です。
2. 株式投資で利益を出す仕組みとは?
株式の売買によって、出資者(株主)はどうやって利益を出すのでしょうか。
利益には大きく分けて2種類あります。
株式投資で利益を出す仕組み
また、企業から株主へのプレゼントも株式投資の利益の一種になります。これは株主優待と呼ばれますが、株主優待で多いのは、自社商品やサービスの無償提供や商品券・割引券のプレゼントです。
3. 株式投資が難しい理由は?
一見簡単に利益が得られそうな株式投資ですが、決して単純なものではありません。
株式が買えたということは、一方でその株式を売った人がいたということです。つまり、その株の値段が今よりも上がると思っている人もいれば、下がると思っている人もいるということです。
現状の株価が高いのか低いのか、今後株価は上がるのか下がるのかといったことは誰にもわかりません。その中で売買の判断を下さなければならない点が株式投資の難しさです。
4. 株式投資で利益を出すために必要なことは?
株価を決めるのは、株式に対する需要と供給のバランスです。会社や業界に明るい話題が発生すれば、その企業への関心が高まって株式への需要が増え、株価は上昇します。反対に、暗い話題であれば、出資者(株主)から株式の売りが多く出て株価は下落します。
株で利益を上げたいのであれば、値上がりしたタイミングで売らなくてはなりません。それには、値上がりが見込める株を購入することになりますが、そのために必要なのが情報です。日頃から経済・業界の動向に着目し、役立つ情報を収集するクセをつけることが重要です。
5. 株式投資の安全性を高めるには?
株式投資には価格変動のリスクがあり、元本を下回ってしまう危険性を秘めています。それを回避し、株式投資の安全性を高めるためのポイントが「長期運用」と「分散投資」です。
・長期運用とは?
株は長期的に保有することで運用効果が高くなります。長期的には株式市場全体が上昇しているためです。日本の公的年金の運用を行っているGPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)も、長期運用によって効果を出しています。
・分散投資とは?
ひとつの銘柄に集中するのではなく、複数の銘柄に分散して投資することで、リスクを分散させる方法です。複数の銘柄を保有していれば、一部の銘柄で価格が下がった場合でも、別の銘柄でそのマイナス分をカバーすることができます。
初心者におすすめの株の勉強方法は?
株を勉強したいと思っても、どのように勉強をしたら良いか分からないという人も多いでしょう。初心者におすすめの株の勉強方法を5つ紹介します。
1. 書籍や雑誌を読む
独学でコツコツと勉強したいという人は、書籍や雑誌に取り組むのがおすすめです。自分のペースに合わせて、基礎から時事情報まで幅広く知識を習得できます。
まずは基本を学ぶために、「入門編」や「初心者でもわかる」と書かれた書籍や雑誌を手にとってみてはいかがでしょうか。慣れてくれば、市場の情報や分析の手法などの内容を読み進めていきましょう。
2. 証券会社の学習用サイトを読む
証券会社の多くは、初心者に向けたわかりやすい学習用サイトを準備しています。忙しくてなかなか書籍を読む時間がないという人は、空き時間にスマホからでも閲覧できる、学習用サイトを利用するのがおすすめです。
最近は動画コンテンツも増えていて、わからない部分や興味のある部分だけを集中的に学習することもできます。早く知識を習得したい人にも向いています。
3. 投資家のブログを読む
スマホで気軽に読めるのが、投資家のブログです。近年ではSNSの普及もあり、多くの投資家が自分の経験や手法を開示してくれています。
投資家のブログは投資の方法や銘柄選定・投資判断など、やや上級者向けの専門的な内容が多いのが実態です。しかし、書籍や証券会社サイトなどでは紹介していない、投資家の生の投資行動が確認できるので、参考になる点も多いでしょう。
4. 投資セミナーに参加する
証券会社や資産運用会社が運営している、無料の投資セミナーに参加することもおすすめです。受講者の知識レベルに合わせ、様々な内容のセミナーが開催されているため、自分に合った内容のセミナーを選択して受講できます。
もし本格的に株式投資を始めようと決心しているなら、口座開設の方法や銘柄選択に向けたアドバイスまで、より具体的なサポートを受けることもできます。
5. 新聞を毎日読む
最近はインターネットの普及もあり、毎日欠かさず新聞を読んでいるという人は少なくなりましたが、株式投資を開始するなら、新聞から日々の社会情勢や経済動向を確認することは重要です。できるかぎり新聞を読むクセをつけましょう。
新聞を読む際、個々の出来事を知ることよりも重要なのが、日々の流れを確認することです。株価でいえば、今日何円だったのかを知ることよりも、前日からいくら増えたのか、その要因は何なのかを理解することが重要です。毎日続けて新聞を読むことで、そうした世の中の動きや変化を流れで確認できます。
6. 会社四季報を読む
業界の動向や企業の詳細情報を知りたい人は、『会社四季報』を読むこともおすすめです。書籍が有名ですが、最近ではWEB版の会社四季報ONLINEも運営されていて、楽天証券に口座を開設すると、このサービスが無料で使えます。
会社四季報の発行は3カ月ごと(3月・6月・9月・12月)に行われており、業績や財務諸表、株価や株主まで細かく記載されています。企業をしっかりと分析したうえで、中長期的な株式投資を行いたい人にはおすすめです。
自分に合った方法を見つけて楽しく学ぼう!
株式投資は決して簡単なものではありませんが、しっかりと理解度を高めることによって、収益という喜びをつかむチャンスが広がります。「なんだか難しそう」と諦めたり、後回しにしたりするのではなく、自分に合った方法で楽しく学びを深めましょう。
楽天証券には、初めての人でもわかりやすい学びのコンテンツが充実しています。投資情報メディア「トウシル」や、YouTubeを使った動画セミナーも日々更新されています。また、全国各地で参加費無料のセミナーも開催しているため、初心者でも安心して株式投資にチャレンジできるでしょう。ぜひ活用してみてください。
このテーマに関する気になるポイント!
- 株式とは
企業が事業活動において必要な資金を調達するために発行する有価証券です。株券を購入することは、企業に出資することを意味します。 - 株式投資ではどうやったら利益が出るの?
・購入した時点よりも株価が高いタイミングで売却する
・企業が上げた利益を株主に還元したものである配当金を受け取る - 株を勉強するのにはどんな方法がありますか?
株を勉強する方法として一般的なのは、「書籍や雑誌」、「証券会社の学習サイト」、「投資セミナー」の3つです。社会情勢や業界動向、企業の情報を学びたい人は新聞や『会社四季報』を読むことも有効です。
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