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NYダウ平均株価とは。日経平均との違いや指数、銘柄などをわかりやすく解説
NYダウ平均株価は、米国株式市場の値動き全体を知るための指数です。日経平均などと一緒にチェックすれば、経済の流れが分かります。ここではNYダウ平均株価の計算方法や採用されている銘柄、指数としての特徴を解説しています。
NYダウ平均株価とは。どこよりも簡単にわかりやすく
NYダウ平均株価は、米国株式市場の動きを表す指数です。指数というのはいくつかの株や、株式市場全体をグループ化し、その動きを数値として表したもの。特定の株式についてその株価を知り、値動きを追っていくのは簡単です。しかし株式市場全体の状況をシンプルな数値で示すためには、工夫が必要となります。そこで登場したのが株価指数。NYダウ平均株価は、そうした指数のひとつです。
それではNYダウ平均株価がどのように計算されているのか、簡単にみていきましょう。NYダウ平均株価の計算に使われているのは、30社の株価の値です。ナスダック市場やニューヨーク証券取引所に上場している株式の中から、S&P ダウ・ジョーンズ・インデックス社が選び出しています。NYダウ平均株価は、これら30社の株価を足して30で割り、その数値に調整を加えたものです。銘柄の入れ替えや株式分割の影響を考慮し、数値の連続性を保ちます。
NYダウ平均株価が登場したのは、1896年のこと。12銘柄からのスタートでした。長期的なチャートをみると、途中に大きな下落があるものの、値上がりをつづけているのがわかります。長期投資を考えている場合には、心強い実績と言えるかもしれません。これまででもっとも安かったのが1896年8月8日につけた28.48ドル。そして、最近では2021年5月7日に、3万4,777.76ドルと史上最高値を更新しています。この間、NYダウ平均株価を構成する銘柄は、時代に合わせて入れ替えられてきました。
日経平均やナスダックとの違い
NYダウ平均株価は米国株式市場の値動きを表していますが、日経平均は日本の株式市場の動向を知るための指数となっています。日経平均の計算に使われているのは、225社の株価。日本経済新聞社が、東証1部に上場する企業のなかから選定しています。国や株式市場、採用する銘柄の違いはありますが、NYダウ平均株価も日経平均も株価の指数です。経済情報などでは、この2つの指数が並んで表示されるのをよくみかけます。
米国の株式市場には、NASDAQ(ナスダック)と呼ばれる市場があります。このナスダック市場全体の値動きを知るには、ナスダック総合指数を利用するのが良いでしょう。こちらは上場するすべての企業が対象で、時価総額を使った指数となっています。ナスダック市場は、新興企業向けの株式市場。NYダウ平均株価とは違った値動きをすることもあります。その一方で、NYダウ平均株価に採用されている企業のなかには、ナスダック市場に上場しているものもあります。
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株価指数や銘柄などの特徴
NYダウ平均株価の株価指数としての特徴も確認しておきましょう。NYダウ平均株価は「株価」を利用するタイプの指数です。NYダウ平均株価の値は、株価が高い銘柄からの影響が大きくなります。株価の高い銘柄は「値がさ株」とも呼ばれ、日経平均も同様に値がさ株からの影響を受けやすい株価指数となっています。
一方、ナスダック総合指数や東証株価指数(TOPIX)の算出で使われているのは「時価総額」。時価総額は、株価に発行済株式数を掛けたもの。この時価総額が大きな銘柄は「大型株」と呼ばれています。このことからナスダック総合指数やTOPIXの値は、大型株の影響を強く受けるという特徴があります。
NYダウ平均株価に現在採用されている30社には、どんな企業があるでしょうか。業種とともに、すべて並べてみましょう。
・Apple(コンピュータ)
・アムジェン(医薬品)
・アメリカン・エキスプレス(金融)
・ボーイング(航空機)
・キャタピラー(重機)
・セールスフォース・ドットコム(ソフトウェア)
・シスコシステムズ(情報・通信業)
・シェブロン(石油)
・ウォルト・ディズニー・カンパニー(娯楽・メディア)
・ダウ(化学)
・ゴールドマン・サックス(金融)
・ホームデポ(小売業)
・ハネウェル・インターナショナル(機械・精密機器)
・アイ・ビー・エム(コンピュータ)
・インテル(半導体)
・ジョンソン・エンド・ジョンソン(医薬品)
・JPモルガン・チェース(金融)
・ザ コカ・コーラ カンパニー(飲料)
・マクドナルド(外食)
・スリーエム(化学)
・メルク(医薬品)
・マイクロソフト(ソフトウェア)
・ナイキ(その他製品)
・P&G(日用品)
・トラベラーズ(保険)
・ユナイテッド・ヘルス(保険)
・ビザ(その他金融)
・ベライゾン・コミュニケーションズ(通信)
・ウォルグリーン・ブーツ・アライアンス(小売業)
・ウォルマート・ストアーズ(小売業)
米国の様々な業種を代表する企業が並んでいるのが特徴です。世界的な企業が多くなっています。日本でもよく知られているだけでなく、普段から利用している企業をみつけることができるでしょう。
NYダウ平均株価は、その数字の動きをみるだけでなく、投資することもできます。投資信託やETFのなかには、NYダウ平均株価の値動きに連動するものが多く存在します。楽天証券で投資信託を検索してみましょう。楽天証券であれば、NYダウ平均株価に連動する投資信託も小額から積み立てることができます。これまで成長をつづけてきたNYダウ平均株価。この先も上下することはあるでしょうが、長期的に積み立てていけば、資産の成長に役立つ可能性は高いと言えるでしょう。
このテーマに関する気になるポイント!
- NYダウ平均株価とは
米国株式市場の動きを表す指数 - 日経平均とは?
日本の株式市場の動きを表す指数 - NYダウ平均株価はどのように計算されているのか
上場している株式の30社の株価を足して30で割り、その数値に調整を加えたもの - NYダウ平均株価が登場したのは?
1896年 - 日経平均の計算は?
東証1部に上場する企業のなかから選定された225社の株価 - 値がさ株とは?
株価の高い銘柄のこと - 時価総額とは?
株価に発行済株式数を掛けたもの - 大型株とは?
時価総額が大きな銘柄のこと
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