企業の株価はいつも同じではなく、売買によって変動します。平たく言えば買いたい人が多ければ株価は上がり、売りたい人が多ければ株価は下がります。株価が動く要因は、その企業特有の事情と市場全体にかかわる事情があります。

・特定の企業の株価が変動する例
業績が上がって株価が上がる
事故や事件が起こって株価が下がる

・市場全体が変動する例
円安ドル高になって輸出企業の株価が上がる
自然災害によって市場全体の株価が下がる

株式投資の基本は「安いときに買って、高いときに売る」です。これから業績が上がりそうな企業や、成長が期待できそうな業界に投資するのが鉄則です。そのほかにも「応援したい企業の株を買う」、「魅力的な株主優待を実施している企業の株を買う」といった選び方があります。

株価ページで得られる主な情報は以下のとおりです。

・銘柄名
銘柄の名称です。企業によっては紛らわしいものもあるので注意が必要です。

・銘柄コード（証券コード）
銘柄ごとに割り振られている4桁の数字です。1300番台は水産・農業、2000番台は食品、7000番代は自動車・輸送機など、番号によって業種が決まっています。ただ、近年は番号が不足しており、業種とコードが対応しないこともあります。楽天は4755ですが、もともと4000番台は化学・薬品関連企業に割り振られていました。

・現在値
現在の株価と、前日比が表示されます。先ほどの画面でいうと、スクリーンショット取得時点の楽天の株価は1,147円でした。単元株数は100株なので、最低取得金額は1,147円×100株＝11万4,700円になります。

市場が開いている時間中は、株価が変動します。楽天証券の場合、ログイン前の画面に表示される株価は20分遅れです。リアルタイムの株価を確認するためには口座を開設してログインする必要があります。

・株価データ
始値、高値、安値、前日終値、出来高、売買代金が表示されます。

・板情報
板情報とは、売り方と買い方の注文状況を表示したものです。こちらはログイン後の画面にしか表示されません。

・株価チャート
株価の推移がグラフで見られます。期間は1日、3カ月、6カ月、1年、2年、5年、10年から選べます。

詳しい株価チャートを見るためには、「チャート」のタブからテクニカルチャートを選択します。

2020年1月6日～12月30日 青線：楽天(5744)、赤線：日経225

・期間の設定
1分足、5分足、15分足、1時間足、日足（1カ月～2年）、週足（1カ月～5年）、月足（6カ月～10年）といった任意の期間のチャートが見られます。

・チャートの種類
ローソク、ライン、バーから選択できます。

・テクニカル分析
単純移動平均線、加重移動平均線、売買代金移動平均線、一目均衡表、線形回帰トレンドなど、テクニカル分析チャートを表示できます。

・比較モード
他の企業の株価や、日経平均株価のような指数、先物、オプション、為替などのチャートと比較できます。

気になる企業があれば、まず株価ページを開いてみましょう。チャートで株価の推移を見たり、株主優待をチェックしたりすることから情報収集がはじまります。よく見聞きする企業の株でも、10万円程度で購入できることがあります。初心者は少額から無理のない株式投資をしていきましょう。