株式投資の始め方|投資を始めるのにはいくら必要?初心者の方向けに証券会社の口座開設から手順をやさしく解説
割安株(バリュー株)とは?見つけ方や投資するメリット・デメリットを分かりやすく解説
割安株(バリュー株)とは、企業の本来の価値と比べて株価が低い銘柄のことを指します。今回は、成長株投資との違いを確認し、株式投資の基本ともいわれる割安株投資のやり方と割安株の見つけ方を詳しくお伝えします。
割安株(バリュー株)とは
割安株とは、企業の価値が市場で十分に評価されておらず、企業価値に比べて低い価格で市場に出回っている株のことです。今後価値が出るという意味で「バリュー株」と呼ばれることもあります。
企業の価値とは、資産や商売による利益も評価対象ですが、これからの成長性をもって価値があると捉えられることもあり、一概に財務状況だけを見て判断できるものではありません。
ただ、財務状況から算出できる「割安」の指標は、数値ではっきりと確認できるため分かりやすく、割安株の判断材料として広く利用されています。
ちなみに、現在大きく成長している株に投資する「成長株投資」という手法もありますが、これから成長する可能性を考慮して投資する割安株投資とは異なりますので、区別して考えましょう。
割安株に投資するメリット・デメリット
株式投資の基本は「安く買って高く売る」です。この基本を忠実に守る割安株投資は、利益を得るための投資として人気があります。投資の神様と言われるアメリカの投資家ウォーレン・バフェットの基本的な投資スタイルも割安株投資だと言われています。
割安株投資は、投資額も比較的低額となることが多く、初心者でも無理なく始められる手法です。また元々が価格の低い株を買うため、値下がりによる損失もある程度限定され、安全性の面でもメリットがあると言えるでしょう。
ただ、単純に割安株を示す指標を見るだけでうまくいくわけではなく、その企業の安定性や将来性を判断する目利きが必要です。株価が安いというだけの理由で投資してしまうと、いつまでも株価が上がらず、投資資金を長期間眠らせる「塩漬け」状態になります。
割安でありながら成長性のある企業を見つけるためには、ある程度経験が必要な部分もあります。最初は良く知る業界から選定するなどの工夫をしてみると、割安株の見つけ方がつかめてくるでしょう。
割安株の投資手法の基本 割安株の見つけ方
では、実際にどのように割安株を見つければよいのでしょうか。ここでは割安株の見つけ方として、代表的な株価指標をご紹介します。
・PER(株価収益率)
PERは、1株当たりの純利益に対して、株価が何倍になっているかを示す指標で、この数値が高いほど割高、低いほど割安と考えられます。
計算式は、時価総額÷純利益です。
算出された数値は「倍」で表されます。「〇倍なら割安」といった絶対的な基準はありません。過去のPERや同じ業界の別企業のPERと比較してみましょう。
・PBR(株価純資産倍率)
PBRは、株価が1株当たりの純資産の何倍まで買われているのかを示す指標で、PER同様この数値が高いほど割高、低いほど割安と考えられます。
計算式は、時価総額÷純資産です。
算出された数値は「倍」で表されます。PBRは資産価値と株価総額の比率なので、資産価値と株価の総額が同じであれば、PBRは1倍となります。しかし、時として1倍を下回る数値が算出されることがあり、そのような場合に「割安」と判断されることが多いです。
これら2つは非常に注目度の高い指標ではありますが、これだけで投資対象を決定するのは少々安易です。2つの指標と企業の動向やビジネスモデル等を組み合わせて、投資対象を選定してみましょう。
その際は、興味のある業界や普段利用している企業の中から、今後の業績向上が期待できるか、企業として成長が期待できるかなどの視点で判断してみるとよいでしょう。
買い時や売り時はどう判断する?
投資である以上、売買のタイミングは非常に重要です。割安であればいつ買ってもよいというわけではありません。とくに割安株は、たとえ安く買えたとしても、株価が停滞していつまでも動かない「塩漬け」状態となってしまうことがあります。
そのようなことにならないよう、割安株を見つけたら、直近の価格の動向を「チャート」という値動きの軌跡を示すグラフで確認してみましょう。チャートは楽天証券のホームページや取引ツール「マーケットスピード」で簡単に確認できます。
長い間値動きがなく、現状も変化がないのであれば、しばらくそのまま動かない状態が続く可能性もあります。そのような時はすぐに買うのではなく、値動きがあるまで待つか、値動きのある別の株を探してみましょう。
うまく値動きに合わせて割安株を買えたら、次は売り時を考えなければいけません。調子よく価格が上がっている時は、「まだまだ上がるはず」という欲が出てしまいがちです。株価の上昇が止まって下がりはじめても、欲が出てすぐに売れず、結局利益を出せないということは、投資の世界ではよくあります。
逆に、売ってしまったすぐ後に大きく株価が上昇するということもありますし、買い時以上に難しいと言われるのが売り時です。
もし企業の成長性に期待しているのであれば、その企業の成長と株価の推移を長いスパンで観察し、長期的な視点で売り時を考えるのがよいでしょう。一方、株価の推移による短期的な売買利益を期待しているのであれば、早めに売って利益を確定し、次の投資に備えるということも考えられます。自分の投資目的を今一度確認して、売り時を考えてみましょう。
割安株と成長株、どちらに投資するか
割安株投資とともに、基本的な投資手法として知られている成長株投資。どちらの投資手法がよいのでしょうか。
割安になっている理由を判断し、値動きも見ながら投資する割安株投資に比べ、既に大きな値動きを見せている株に投資する成長株投資の方が手を出しやすいとは言えます。
ただ、成長株投資は急な株価の下落に巻き込まれる可能性もあり、その際の損失額は大きくなってしまいがちです。そういったリスクを排除するためには、割安株投資と同じように、企業の業績や事業を調べ、成長の持続性を判断しなければなりません。
どちらの方が楽で、儲けやすいということはありませんので、自分に合う投資方法を選択しましょう。
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