株式投資の始め方|投資を始めるのにはいくら必要?初心者の方向けに証券会社の口座開設から手順をやさしく解説
高配当株はこれからどうなる?選び方のポイントを解説
株を保有していると定期的にもらえる配当金。株価のわりに配当金が高い株は高配当株として人気があります。株価が下落している相場では多くの高配当株が狙えます。高配当株を選ぶためのポイントを説明します。
高配当株とは
国内株式を保有していると、年に1~2回配当金が貰えますが、この配当金が高いか低いかは配当利回りを計算すれば分かります。配当利回りは(1株あたりの年間配当金額)÷(1株の購入価額)で表されるものです。
国内株式では配当利回りが3%以上あれば高配当の部類に入ります。例えば1株1,000円で、年間配当金が30円とすると配当利回りは3%。大手銀行の普通預金金利の年0.10%(税引前)と比べると破格です。
高配当株は短期的に売買するよりも、長期保有するのに向いています。株価が下がっても保有している間は配当金が貰えるので、株価が回復するまで待っていれば良いでしょう。株価が回復せず売却損が出てしまっても、長期間配当金を貰っていれば大きな損失を受けずに済みます。
高配当株を使った「ダウの犬」戦略とは?
アメリカで有名になった投資戦略のひとつに「ダウの犬」というものがあります。NYダウ採用銘柄の配当利回りの高い順に並べて、上位10銘柄に同じ金額ずつ投資するというものです。1年ごとに配当利回りランキングを確認し、ポートフォリオの入れ替えを行います。
これはNYダウ採用銘柄に絞っているのがポイントです。NYダウにはアップル、コカ・コーラ、マクドナルド、P&G、エクソンモービルなど、経営が安定している大企業が採用されているため、すぐに経営破綻に追い込まれることはほぼありません。配当利回りは経営危機で株価が大幅に下がったときにも上がってしまうので、単に配当利回りだけを見ると、先行きが危うい企業も上位に入ってしまいます。その点、NYダウ採用銘柄なら安心です。
日本では時価総額の高い企業30社から構成される「コア30」を使うことで、ダウの犬戦略と似た効果が得られます。問題は日本株の最低投資金額が高めに設定されているため、上位10位の株を買おうとすると数百万円の資金が必要になるということです。まとまった資金があれば複数の高配当株を組み合わせるのは有効な手段ですが、あまり資金がない場合には難しいかもしれません。
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高配当株を選ぶときのポイント
高配当株を選ぶときにチェックしておきたいポイントを説明します。
・配当利回り
配当利回りは高いほうがありがたいですが、極端に高い銘柄は注意が必要です。経営上の理由で株価が下がったために配当利回りが上がっただけなのかもしれないからです。配当利回りが高い優良株ならほかの投資家も買いたがります。いずれ株価が上がり、配当利回りは下がるはずです。配当利回りが極端に高いままの状態は怪しいと考えたほうが良いでしょう。
・株価の安定性
2020年前半はコロナショックがあり、株価が軒並み下がっています。そんな中でも売られにくく、底堅かった銘柄もあります。テクニカルチャート機能を使えば日経平均株価など指数のチャートと比較できるので、株価が比較的下がらなかった銘柄を選ぶと良いでしょう。
・過去の配当
新型コロナウイルスの影響で過去の配当が今後も貰えるか不透明ですが、一応の目安になります。これまで安定した配当が出ているかチェックしておきましょう。
・株主優待
配当利回りが同じぐらいの株で迷ったら、株主優待も見ておきたいところです。クオカードや食事券などがあればプラス材料になります。
コロナショックで高配当株はどうなる?
2020年5月、段階的に緊急事態宣言が解除され、経済活動が戻りつつあります。しかし新型コロナウイルスは収束したわけではなく、従来どおりの経済活動を取り戻すにはまだまだ時間がかかりそうです。
このような状況下、今期(2021年3月期)の業績予想を未定とする企業は少なくありません。配当金は企業の利益から出すものなので、予定配当金額も未定とされていることが多いです。これまで高配当だった企業も、今年は期待できないかもしれません。
しかし全ての企業で配当額が減るわけではありません。例えばソフトバンク(9434)の2021年3月期の予想配当は1株あたり86円。2020年3月期は85円だったので、1円アップしました。2020年5月19日の終値である1,403円から算出される配当利回りは6.05%です。
今後も予断を許さない状況が続きますが、長い目で見れば業績が上向くことも考えられます。株価が下がっている今こそ買い時という見方もできるでしょう。長期保有を念頭に置いて、今後の成長が期待できる企業や応援したい企業の株を買っておくのもひとつの方法です。
高配当株はNISA口座で
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